もりにえ

morinieです。文章を書くことは、高校時代に体力がなくバイトができなくて、家が貧し…

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morinieです。文章を書くことは、高校時代に体力がなくバイトができなくて、家が貧しく本と文房具を買うおこずかいが足りなかったので、掲載料を現金書留で貰える新聞投稿から始めました。2004年位からは文章を放流するためにインターネットの中を漂っています。

小説『Underground アリサ』2022年加筆修正版

第1回　花束 　地下アイドルのアリサはライブハウスの楽屋にいた。つい先ほど特典会でファンから貰ったばかりの、緑色の包装紙で包まれた花束を両手で握り、それを後ろに引き振りかぶっては空中に野球ボールでもあるかのように素振りの動作で花束を振り回していた。そうしているアリサの目には、打ち抜いてホームラン、そして場外へ消えて欲しい黒い球が見えていた。そう。白くはない。黒い。『黒髪で猫好きのあの女が憎い』アリサはその一心で花束を振り回し続けていた。床に、白いユリの花弁がハラハラと落ちてい

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    • 紙のマンガも買いまくっているマンガ好きが選ぶ2023年1月現在マンガアプリ「LINEマンガ」で無料で読めるおすすめマンガ《ちょいエロ編》

      『女には３年に一度どうにかされたい日がある』 村山渉 女性には３年に一度異様に性欲が高まってその日会った人と性行為をしたいという欲望が抑えられず事に及んでしまう、という世界設定のちょいエロマンガです。数話ごとにヒロインは変わりますが、前に出てきた登場人物がまた登場するので登場人物たちの相関関係も楽しめ、次の話を読み進めたくなります。 『処女仲介人〜奪ってほしい女達』 橋浦健太 主人公のエリートビジネスマンのプライベートな楽しみは痴漢！　愛撫が上手すぎてこれまで被害者た

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      • 小説『食べ物が入っている』

        2014年作の小説です他の子の園服の襟のところには花や熊や車の形の刺繍がしてあるのに、私の園服には刺繍がない。 他の子はお母さんに手を引かれて幼稚園に来るのに、私の手を引いて連れて来るのは近所のおばあさんだ。 他の子のお弁当箱の中には、小女子という小魚を甘辛く煮た佃煮は入っていないのに、私のお弁当箱には茶色くてごちゃっとした小女子の佃煮が入っている。 朝5時に起きて現場の仕事に行くお父さんが「自律神経失調症」になったお母さんの代わりにお弁当を詰め、お弁当と一緒に私を、幼稚園

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        • Underground アリサ

          第1回　花束地下アイドルのアリサはライブハウスの楽屋にいた。つい先ほど特典会でファンから貰ったばかりの、緑色の包装紙で包まれた花束を両手で握り、それを後ろに引き振りかぶっては空中に野球ボールでもあるかのように素振りの動作で花束を振り回していた。そうしているアリサの目には、打ち抜いてホームラン、そして場外へ消えて欲しい黒い球が見えていた。そう。白くはない。黒い。『黒髪で猫好きのあの女が憎い』アリサはその一心で花束を振り回し続けていた。床に、白いユリの花弁がハラハラと落ちているこ

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          日記「散らない桜」

          わたしはとても暗い人間なので、始まったばかりの時に終わりのことを考えています。 上に載せた写真は、去年撮影しました。 しかし今、この桜の木は（少なくとも同じ場所には）ありません。 どういう事情だかわかりませんが、庭に桜の木が生えていた大きな家とその周辺の家は解体され、しばらく工事が続いていました。そして最近になって5,6軒の家がその場所に完成しました。それまでと違って木と庭がないぶん、建物の数は増えました。 この木は夜桜がとても綺麗で、眠れない夜に桜の木の下を通ってコンビニ

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          日記「散らない桜」

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