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メンタルケアのサービス「コモレビ」を始めました

この4月1日から新しいサービスを始めています。

「あなたの悩みや不安に向き合う訪問型のメンタルケアサービス」

で、 “コモレビ”と言います。みなさん、ごひいきに(笑)

精神科訪問看護?

コモレビは、精神科訪問看護という制度を使ったサービスになります。

訪問看護と言うと「え、訪問介護?」と聞かれたり、「精神科で訪問…ってなにやるの?」と聞かれることが多く、このサービスカテゴリは世の一般の人からはまだまだ知られていないんだなと勝手に思っています。

あまり認知がない理由は、

「精神科訪問看護が対象としてきたのは、とても症状が重い方ばかりだったから」

かなと。

症状が重い方というのは、一番わかりやすい例で言えば、精神科の病院に入院されるような方です。

精神科領域では医療費削減を目的に、これまで30万床あった入院病棟を20万床に減らそうという流れがあり、多くの患者さまが病院から退院してきました。

精神科訪問看護は、このトレンドに乗って広がってきました。より正確に言えば、このトレンドに乗るだけで精一杯なぐらい利用者が増えていたのがこの数年だった、と理解しています。

これまで病院にいた方を地域/生活の場で支援できるようにすること自体は、たしかにとても重要なことであると思います。

コモレビでやっていきたいこと

一方で制度自体を調べると、精神科訪問看護という仕組みは精神科医が必要と認めればだれでも使うことができるサービスです。

「精神科訪問看護の利用が重症の方に限られる(≒重症になってからしか利用されない)のは、非常にもったいないなあ」

というのがぼくがこの制度に対して最初に感じた印象でした。

本人の回復に要する時間を短縮する観点と社会的コスト削減の観点の双方から、精神疾患に対する早期介入の重要性は色々な場所で指摘されています。

また、昨今では非薬理療法・心理療法の重要性に関するさまざまな研究もなされています(薬が重要でないと言っているわけではないです。念のため)。

しかし、例えばカウンセリングについてですが、フルタイムで会社に通えていてお金に余裕があれば使うことができますが(日本では今は100%自己負担です)、休職しがちになったり一度職を離れてしまったタイミングでお金に不安があったりすると、なかなか使うことができません。

一方の心理療法については、精神科における治療行為に対する点数の付き方の都合で、「必要な患者さま全員に十分に心理療法を提供できていない」と感じている精神科医の先生方のお話も、たびたび伺いました。

つまり、いまの日本の現状は「こころがしんどくなればなるほど、そういうときこそ利用できるサービスが限られてしまっている」のです。

そんな状況に一石を投じられるサービスを作っていけたらなあという想いで、コモレビをスタートしました。

もちろん、主治医の先生方の要否の判断によりますが、

「いま抱えている悩みやつらさを、ちゃんと相談できる相手って、そういえばいないな」
「こころがつらくなって以来、どんどん孤立してしまっているな」
「メンタルを病んで休んでいたけれど、これから復帰に向かうの、一人では不安だな」

というような悩みや困りごとを抱えていらっしゃる方に、しっかりと伴走できるサービスになったら嬉しいなと思っています。

このサービスで大事なのは「ひと」:看護師募集のお知らせ

しっかりと伴走できるサービスとしていけるよう、いろいろな方にいまサポートをいただいています。

研修プログラムを提供してくださっている精神科医の先生や、「働くひとのキャリアの悩みにも寄り添えるように」とお手伝いしてくださっているキャリアコンサルタントの方など、ひとりひとり挙げていくとキリがないのですが、このサービスの一番大切な部分は「支援するひと」なので、支援するひとが高い水準ではたらけるような環境を創っていきたいと思っています。

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サービス開始のお知らせと同じタイミングで書くのも変な話なのですが、いまメンバーとして加わってくださる訪問看護師の方を募集しています。

ありがたいことに多くのご依頼をいただいており、必要とする方にしっかりとサービスを届けるには、予定より前倒しでメンバー拡充をしないといけない状況です。

下記URLから採用説明会への申し込みができますので、コモレビに関心をお寄せ頂けたら、ぜひご参加ください。

今回のnoteが、コモレビのサービスを必要とする方とコモレビで働いてみたいと思う方、双方に届けばうれしいなと思います。

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