読書記録53 8月の本まとめ
受験生ぶりに一日中勉強を一か月間した。自由に本が読める、楽器が弾けるってなんて幸せなんだ。頑張ったぞー。
読んだ本
1.『爆弾』(2022)呉勝浩
直木賞候補作②
試し読みで続きが気になったので。
正義を揺さぶられますわね。
2.『発注いただきました!』(2022)朝井リョウ
ゆるゆるで、疲れた頭にちょうど良い。
オードリーのANNに出た回を聴いたからか、なんとなく親近感。
3.『草枕』(1950)夏目漱石
1906年発表
俳句や漢文の教養がなくかなり目が滑った。
小説じゃない小説、反小説というべきか。作中に「小説はどこから読んでも、読み終わらなくてもいい」とあってメタ的だと思った。
4.『歴史思考』(2022)深井龍之介
コテンラジオの人物編を凝縮し、現代人の悩みに答えるという体で本になっている。深井さんのしゃべり口が文字起こしされていて読みやすい。
自己啓発本みたいに本屋に並ぶのは嫌だなと勝手な価値観。
悩みを解決したいから歴史を学ぶのではない、と思う。
新訳されたE.H.カー『歴史とは何か』読もうかな。
5.『他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ』(2021)ブレイディみかこ
ああ、また思考の枠を揺さぶられる本だ。歴史思考では「あなたの悩みは誰かがすでに悩んでいる」と言われ、この本では「自分にとらわれず、それでいて自分を手放さないこと」を学んだ。自分という狭い世界で視野狭窄に陥ると、壮大に悩んでしまう。自分がいま生きている世界とは違う世界があること、を想像できること、が大切。
6.『みらいめがね それでは息がつまるので』(2019)荻上チキ・ヨシタケシンスケ
『暮しの手帖』のエッセイをまとめた本。ヨシタケさんの絵がかわいくて読もうと思った。
内容は結構重い。
買った本
『有頂天家族』森見登美彦
下北沢の古本屋さんの100円ラックで見つけてしまった。
森見登美彦作品をちょびちょび集めていくのがライフワークとなっている。
今月は少なめですが、勉強の合間の気分転換になりました。
とくに、『他者の靴を履く』は大学院に合格しなくても世界はひとつも塞がらないということを感じさせてくれました。お豆腐メンタルの紛らわしに効果的でした。
9月は読みたい本をたくさん読めるのでわくわく!
かしこ