見出し画像

サボーディネートの彼女!

■登場人物一覧

・白石真子(26):企画課にこの春から移動したやる気あふれる新人。
・只野平(51):悪気なくハラスメント発言をする上司。ぽっちゃりしている。
・熊井なつき(32):エリート女性社員。家事も育児も完ぺきにこなしてこそ女!

・女性A

■あらすじ

真子はあこがれの企画課に移動し、初の企画会議。プレゼンするのは部長の只野と、主任の熊井。
緊張しながら真子がプレゼンを始めたのは、「サブスク彼氏」だった。女性にはだってそういうサービスあってもいいじゃん! わたしの通勤カバンのブランドバッグもサブスクですし、彼氏を作る時間は勿体ないけどたまの休みにデートしたい! そんな女の子にぴったりです!!
熱に溢れる真子のプレゼン。
さて、サブスク彼氏は実際に運用されるのか? 日本初サブスク彼氏サービス開始のため、OLの熱いプレゼンがはじまる!


■シナリオ案

〇オープニング

女性Aが「サブスク画面」を見ながら、彼氏を選んでいる。セリフなし。

//タイトルバック

〇会議室

只野と熊井が座っている。真子入室。

真子「(大声で)失礼します! 是枝近代商事営業企画部商品企画課所属白石真子です! よろしくお願いします!」
熊井「別に入社試験でもないんだから名乗らなくていいから、早く座って」
真子「はい、失礼します!」

真子、席につき、自分のパソコンをてきぱき繋ぐ。

只野「今時の子はみんなパソコンに慣れてるねぇ。ボクはどうしてもパソコンが苦手で、今でも一本足打法なんだ」
真子「私もスマホやタブレットばっかりで、ようやくパソコンを使えるようになりました」
只野「えらいねぇ。今時の女の子は昔みたいに腰かけ入社なんて言わなくなったしねぇ」
熊井「只野部長、それよりプレゼンを。――あなたも、白石さん、時間のことを考えて頂戴。次の人も待ってるんだから。持ち時間は3分。その後こちらから質問があれが延長になります。ちゃんとプレゼンしてね」
白石「はい、ありがとうございます」

真子。プロジェクターにスライドを投影。

熊井「サブスク彼氏……?」
只野「サブスクってよく聞くけど、実際なんだい?」
熊井「定額サービスのことです。月額を払って、そのサービスを使い放題になる」
熊井「ちょっと白石さん、あなた商品会議だって分かってる?」
白石「はい、私の渾身の発案です」

スライド2枚目に。

白石「我が社の商品の流通も多くは以前の小売店から、自社通販や各種通販サイトさんの割合が増えてきました。私も実際に、サブスクを複数使っています」
只野「へぇ、そうなんだぁ」
白石「例えばネットでの映像配信サービスもサブスクです」
只野「ああ、じゃあ、家で娘が使ってるなぁ。ボクも知らぬ間にはやりに乗ってたねえ。あとはタピオカかな」
白石「私はサブスクめっちゃ使ってます。通勤カバンも何なら月一で変わっているんですが、サブスクです」
白石「ここで何と言われようといいたいことがあります。誰だって、仕事も頑張りたいし、恋愛もしたいんです」
白石「ですが、実際、私は朝の6時に起きて、ノーメイク不可という社会的な圧力に応じて化粧をして、清潔感のあるオフィスカジュアルを心がけて身支度をします」
白石「そして会社につき、仕事が終わって帰宅すると早くて9時、残業があれば終電間際。そんな生活のどこに恋愛に裂くエネルギーがあるでしょうか!?」
熊井「個人差があるでしょう。それにプライベート問題でしょう」
白石「だからこそ、サブスク彼氏なんです。登録した男性の希望によってもサービス内容を変えます、例えばSNS上でのカジュアルな恋人としてのやり取りから、デートまで」
熊井「男性を商品化するって言ってること、自覚ある?」
白石「それを言われてしまうと弱りますね」
熊井「そういうことはプライベートで友達と話なさい」

熊井は白石にプレゼンを中止するように手で指示をする。

只野「ねえ、白石くん。君はどうしてこのサービスを提供したいの? 女性の解放とか、そういう感じ?」
白石「分かりません」
熊井「あのねぇ、分かりませんって。ここ会議よ」
白石「ですが、ニーズがあると思います。そして登録する男性もきっと現れます」
白石「今、誰しもが繋がっていたいんです。ネットはみんなを繋いだけど、繋いだからこそ、孤独にもなっているんだって思うことがあって。電車でみーんなスマホを見てる光景を見ると、私は無性になんとも言えない気持ちになります」
白石「それに、ネットで検索するとカジュアルなお付き合いを望んでいる人はいるんです。ただ、それが安全かは分からない」
白石「サブスク彼氏は、それに『安全』を寄与できると思います。利用する女性にも、登録する男性にも」
白石「運営規約をしっかりすることで、信用に繋がり、より満足度の高いサービスが出来る」
熊井「もし犯罪行為が出てきたらどう責任を取るの?」
熊井「それにね、そんなものを利用するなんてはしたないとは思わないの? トラブルになるのは目に見えてるわ」
只野「うーん……男性をもう少し信じてもらいたいなぁ」
熊井「企業としてのリスクが高すぎます!」
只野「うーん……」


その後、只野と熊井、白石の白熱するトーク。
白石は無事にはじめての企画会議を突破できるのか!?
サブスク彼氏の運用をめぐり、バトルは会議室で起きている。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
5
ライターです。好き勝手書き散らかしたり、観劇の記録だったり、いろいろです。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。