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岸田総理に引導を渡したのは、誰か?

2024年6月16日  麻生氏が矢を放つ。

 自民党麻生派の斎藤洋明衆議院議員は会合で、政治とカネの問題を踏まえ、岸田総理大臣の退陣を念頭に「責任は最終的に誰かがとらなければならない」と述べました。
 自民党麻生派の斎藤氏は新潟県新発田市で開いたみずからの会合で、麻生副総裁の講演に続いてあいさつしました。
 この中で、政治とカネの問題をめぐり「原因究明と処分が十分なされていないというのが国民の評価であり、実態だ。信頼を得られるような対処ができなかったにもかかわらず、無理やり政治改革をしても国民の理解は得られない」と指摘しました。
 そのうえで岸田総理大臣の退陣を念頭に「岸田総裁は頑張っているが、責任は最終的に誰かがとらなければならない」と述べました。
 麻生副総裁と岸田総理大臣は緊密に連携しながら政権運営にあたってきましたが、党内からは政治資金規正法の改正論議を通じて距離が生じているという指摘も出ています

NHK 2024年6月16日

岸田政権を支えてきた麻生氏(麻生派)が、まず『 岸田下ろし』の 狼煙(のろし)を上げる。

6月23日・26日  菅氏が矢を放つ。

 自民党の菅義偉前首相は26日発売の「月刊Hanada」掲載のインタビューで、派閥裏金事件に対する岸田文雄首相(党総裁)の対応について「各派閥と同じような処分を自身に科すべきだった。責任を取るべきだった」と改めて批判した。首相が打ち出した派閥解消は評価しつつ、「全ての派閥を一気に解消すべきだった」と指摘した。
 菅氏は次期衆院選について「自民に厳しい戦いになる。政権交代もあり得る」と危機感を表明。9月に想定される党総裁選に関し、「党を覆う嫌なムードを払拭する機会にしなければならない」と述べ、「自民には若い優秀な議員が少なからずいる。おのずと意欲ある若手が出てくるのではないか」と期待を示した。
 菅氏は23日のオンライン番組でも「首相が(事件の)責任を取っていない」と述べ、退陣を事実上要求していた

時事ドットコム 2024年06月26日 

非主流派である氏(菅グループ)が、麻生氏に続く。

7月7日  茂木氏が矢を放つ。

 自民党茂木派の笹川博義元環境副大臣は7日、前橋市で開かれた党群馬県連大会で、派閥裏金事件対応を巡る政権の責任に触れ、岸田文雄首相に事実上の退陣を求めた「残念ながら、組織のトップにけじめをつけてもらわなければ困る」と述べた
 党内では菅義偉前首相や中堅・若手から退陣要求が相次いでいる。
 笹川氏は当選4回。首相の政権運営を念頭に「さまざまな政策を展開して汗をかいたのは事実だが、正しく評価してもらうには、けじめをつけなければならない」と強調。そうしない限り「党再生の第一歩にはならない」と訴えた。
 既に議員を引退した父、笹川尭元自民総務会長も登壇し「首相は党総裁である以上、責任を取って辞任するのは当然だ。両院議員総会で罷免すればいい」と語った

日経新聞(共同)2024年7月7日

岸田政権を支える役目の茂木幹事長(旧茂木派)までもが、矢を放つ。

7月26日 自民党総裁選の選挙管理委員会を立ち上げ

 委員のメンバーは、逢沢一郎(無派閥)、中谷元(無派閥)、今村雅弘(二階派)、宮下一郎(安倍派)、丹羽秀樹(無派閥)、奥野信亮(安倍派)、黄川田仁志(無派閥)、中川郁子(麻生派)、野村哲郎(茂木派)、片山さつき(安倍派)、赤松健(無派閥)の計11人。無派閥の議員から最多の5人を起用し、安倍派の議員も3人起用された一方、岸田派の議員は入らなかった
 今回の総裁選は、岸田首相が再選に意欲を示しているものの党内に反発も大きく、石破元幹事長や茂木幹事長、河野デジタル相、高市経済安保相、小泉元環境相、小林鷹之前経済安保相らを推す声も出ている。

フジテレビ 2024年7月26日

選管議員は、推薦人になれない
黄川田氏と、片山氏は前回総裁選の高市陣営の推薦人だったので、高市氏にとっては痛い人選
一方、岸田派からは堂々の0人
この時点までは、岸田首相は総裁選出馬を模索していた。

8月2日 森氏が、田原氏を走らせ、引導を渡す。

 ジャーナリスト田原総一朗氏(90)は2日午前、首相官邸を訪れ、岸田文雄首相と面会した。
 今秋の自民党総裁選も話題になった可能性があるが、田原氏は面会後の報道陣の取材に、首相とは別の人物の総裁選出馬論に言及した。自身が、小泉純一郎元首相や森喜朗元首相、中川秀直元官房長官らと定期的に開いている会合に7月に出席した際、森氏と中川氏が、出馬待望論が出ている小泉進次郎元環境相(43)について、総裁選出馬を勧める考えを示した、と明かした。
 また、この時、進次郎氏の父の純一郎氏は「本人がやると言ったら、私は反対はしない」と述べ、本人が出馬を決断すれば反対はしない考えを示したとも明かした。
 純一郎氏は今年5月、都内の会合に出席した際、進次郎氏の総裁選出馬論について「息子は(すぐには)出さない」「50歳になるまでは、総理を助ける役割をこれから数年続けなさいと諭してある」と述べたと、同席した山崎拓元自民党副総裁が、取材に説明していた。

2024年8月2日 日刊スポーツ

 ジャーナリストの田原総一朗氏(90)が29日、ニッポン放送「飯田浩司のOK!Cozyup!」に出演。自民党の総裁選(9月12日告示―27日投開票)について言及した。
 9月6日に出馬会見を開く小泉進次郎元環境相について、「真打登場か」と問われ、同じくコメンテーターの評論家・宮崎哲弥氏は「私はそう思いますね」とうなずいた。
 続けて田原氏は「僕は3カ月に1回、中川秀直、森喜朗、小泉純一郎と3人で会って、おしゃべりしているんだけど」と、官房長官などの要職を歴任した自民党元幹事長の中川秀直氏や元首相の森喜朗氏、小泉純一郎氏と懇親の場を開いていると述べた。
 さらに、「この間会った時、1カ月ばかり前だけど、中川と森は、やっぱり次は断固小泉進次郎だと。そう2人は言っていた。ところが(それまで)小泉の親父はまだ早いと。50になるまでは(出馬を)言うなと言ってたわけね。それで小泉純一郎に、どうだって聞いてみたら、“2人がこれほど言ってくれるなら、本人はやる気出したら、もう自分は反対しない”と言っていた」と明かし、スタジオからは「おおー」と驚きの声が漏れた。

スポニチ 2024/8/29

派閥裏金事件で、狙い撃ちのように壊滅的に解体された旧安倍派のラスボス氏が最後の引導を渡す。

8月9日  岸田総理、米大使に事前通告。

 岸田総理が来月にも予定される自民党総裁選への不出馬を表明したことについて、アメリカ政府関係者はJNNの取材に対し、総理側近から先週金曜(8月9日)の段階で“岸田総理が総裁選に立候補しない可能性がある”という見通しを聞いていたと明らかにしました。
 その上で、「不出馬の表明がこれだけ早いタイミングだったことに驚いた」と明かしました。

TBS 2024年8月14日

ほとんどの議員が、発表まで知らされていなかった退陣を、なんと5日も前に、総理側近(木原氏)が、米国大使に通知していた。

8月14日 岸田総理 総裁選不出馬を表明


平将明 氏のⅩ

木原誠二氏「キングメーカー気取りの長老って?
平将明氏(木原氏の反応を読み取ろうとするように、顔を覗き込み)「森さんかね?・・・森さんかね?
木原誠二氏(読み取られないように、表情を変えず)「分かんねー」

魚屋のおっチャンネル【木原・平の地上波いらず】2024/08/27  7:45~  

上記の会話の流れは、不自然だ。
平氏のポストだから、「分らない」と誤魔化すのは、普通なら平氏の方。
そして、聞き返すにしても、「誰だと思う?」と聞くのが自然な流れだ。
しかし、逆に自ら「森さんかね?」と2度に渡って、岸田政権の中心人物である木原氏に カマを掛けている。
平氏は、(小泉進次郎氏 推しの)キングメーカーが誰かという意味合いも含めた上で、岸田政権に引導を渡したのは誰か?を問うているようにも見える。
そして、木原氏は 表情を押し隠すように、「分からない」と答えた。

2021年の総裁選では、旧安倍派(細田派)・麻生派・旧茂木派(竹下派)が、支持することで岸田政権が誕生した。
上記の流れで言うと、主流派の各派閥領袖である 麻生氏→茂木氏→森氏が、「岸田下ろし」を順に表明し、岸田政権は必死となった。

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