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『オンライン調剤薬局が現実に 「Amazonファーマシー」・「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.9.22

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■オンライン調剤薬局が現実に 「Amazonファーマシー」・「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」

調剤薬局に足を運ぶことなく、オンラインで服薬指導を行い、薬を配送してくれるサービスである「Amazonファーマシー」と「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」が登場しています。すでに運用が開始されていますが、実際の医療現場の評判はどうでしょうか。

楽天とAmazonでオンライン調剤薬局が既に実現していたの、ご存じでした?楽天では2024年4月から、Amazonでは2024年8月から開始していたとのことですが、私は知りませんでした。

常々、病院と薬局はDX化が遅いと感じていましたので、オンライン調剤薬局という選択肢が増えることや、近所のかかりつけクリニック・かかりつけ薬局がDX化するきっかけのひとつになるとよいなと思います。

今すぐ処方されなくても大丈夫な常備薬向け

毎月決まった薬をもらう私にとっては、オンラインで完結する来店不要の調剤薬局は待望のサービスです。

一方、このYahoo!ニュースの記事内でも触れられている通り、薬が郵送になるため、今すぐに薬が欲しい時には向きません。たまに風邪をひいて今すぐに解熱剤が欲しい時は、これまで通り最寄りの調剤薬局でその場で処方してもらうことになるでしょう。

調剤薬局が遠い場合に便利

近所のかかりつけ医と、そのすぐ近くにある調剤薬局が皆さんの住む町にもセットであると思います。しかし、地域によってはかかりつけ医も調剤薬局も、自宅から非常に遠いところにしかない集落もあると思います。

私の住む集落には、幸いにも我が家からは徒歩5分のところに1軒あります。しかし、家業として2代続けているクリニックには後継ぎがいません。あと10年くらいは大丈夫でしょうが、先生が跡取りを連れてこない限り、この代でクリニックは廃業してしまう可能性があります。

近隣のクリニックのオーナーも、「クリニックが廃業したらここではやっていけないねぇ」と話していました。

つまり、10年後か20年後かには、うちの集落にはクリニックも薬局もなくなってしまう恐れがあります。そうなると、車で20分くらい離れたクリニックに通うことになりますし、調剤薬局にも車で行くことになります。

20年後の私は69歳です。その時にまだ車の運転ができているといいですが、診察と調剤の両方がオンライン化されていることを願います。

私にとっては20年後の心配ですが、今もう困っている方や地域もあると思います。診療のオンライン化はまだですが、調剤薬局のオンライン化が楽天とAmazonで開始していることを知っているだけでも助かる方はいるだろうと思います。

薬局のキャッシュレス化を促進

楽天とAmazonで薬を処方してもらうメリットに、キャッシュレス支払いができる点があります。

うちのかかりつけクリニックと隣接薬局はいずれも「現金オンリー」です。

クリニックは近所すぎて仕方ないのですが、調剤薬局はキャッシュレス対応のところにわざわざ車で20分かけて行っています。ささやかな抗議です。

私一人の売り上げが減ったところでダメージはないでしょうが、楽天やAmazonで調剤してもらうことが増えることで、店頭でもキャッシュレス化するなどの営業努力をするようになるのではないかと期待しています。

しかしながら、後述する楽天のセンター調剤方式が流行ってしまうと、近所から調剤薬局が駆逐されてしまう恐れもあります。

Amazonの提携薬局を活用する方式では手数料がかかるのがネックですが、全国に調剤薬局がある状態の維持と医療DXの両立を目指す場合は、Amazonの提携方式の方がよさそうに思います。

病院から薬局に処方箋を電子送付できるようになってほしい

私が使っているキャッシュレス対応の調剤薬局は、アプリから処方箋の写真を送って調剤予約ができるシステムを採っています。

調剤が完了したらアプリの通知とメールで教えてくれて、待ち時間ゼロで薬を受け取ることができます。

病院や薬局は風邪をひいている人が集まる場所なので、できるだけ長居したくありません。また、待ち時間というもの自体が無駄です。(加えて、かかりつけ医の院内が携帯電話の電波を遮断しており、待ち時間にスマホが使えないことも苦痛です。)

アプリから処方箋を写真で遅れて予約ができるだけでも便利ではあるのですが、病院でもらう処方箋が「紙」なのが無駄です。

処方箋を電子データで受け取り、データとして調剤薬局に送信できればよいはずです。

ついでに、領収書も電子データでほしいですし、おくすり手帳も紙のノートにシールを貼るのではなく電子データにしてほしい。おくすり手帳の電子版は一応存在しますが、処方箋が紙なので入力が難しく、また薬局や他の病院に見せる操作方法も難しいのが現状です。おおもとの処方箋を電子化することで、完全な電子化が進むのではないかと思います。

医療DXが楽天・Amazonで加速するか

私の場合、常備薬なので翌日以降に受け取りが遅れても問題ありません。また、調剤薬局まで車で片道20分かけて通っていますので、今回の楽天・Amazonのオンライン調剤薬局を利用するメリットが享受しやすい状況です。

Yahoo!ニュース  呼吸器内科医 倉原優氏の記事より引用

Amazonは原則手数料や送料がかかりますが、楽天は無料ですので、車で薬を取りに行くコストも浮きます。

私の場合、もらう薬の種類が多く、1日分をひとつの小袋に詰め直す「一包化」という作業もしてもらっています。

Amazonファーマシーは提携薬局が処方するとありますので、一包化にも対応できるのではないかと思います。楽天ヘルスケア ヨヤクスリは楽天自身が調剤するセンター方式を採っているため、そこが一包化に対応できるのか次第になります。

もし一包化にも対応できるなら、送料のかからない楽天ヘルスケア ヨヤクスリを試してみようと思います。

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