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『フードNFTコンソーシアムの「お品書きNFT」がよくわからなかったので代案を考えてみた』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2023.12.23


■Symbol(XYM)活用した「お品書きNFT」の実証実験を開始:フードNFTコンソーシアム

シンボル(Symbol/XYM)を活用した食品関連のNFT「フードNFT」を展開している「フードNFTコンソーシアム」は2023年12月19日に、東京・神田の飲食店「懐石割烹 輝〜きらり〜」で「お品書きNFT」を販売する実証実験を開始することを発表しました。

正直よくわかりませんでした

だれが、どういう動機で、NFTを買うのか?

という根本的な部分が理解できませんでした。お店にとってもお客さん・見込み顧客にとっても、店舗アプリやLINE公式への登録のほうが筋がいいと思います。

せっかくフードNFTにするなら、

・飲食店は特に、店舗アプリやLINE公式が乱立
・食べログなどレビューサイトは全部のお店が掲載されているわけではない
・飲食店は競争が激しく、なくなってしまうことも多い

という状況から発生する諸課題を解決するNFTの使い方のほうがいいと思います。


「すべての飲食店とメニューを記録し、人をつなげるNFT」はどうだろう?

インスタに、お店や料理を投稿する人はたくさんいます。大学生が飲食店探しで使うのはインスタで、食べログなど飲食店探し専用サービスはわずか13.0%しか使われていないのが現状です。

インスタは食べログなどと違い、すべてのお店や料理を自由に投稿できます。つまりインスタは全店舗・全メニューの情報が載る可能性が仕組み上あります。食べログには載っていないけれどぐるなびには載っている、のような、店舗側の事情での制約も起きません。

また、友だちなど信用できる人が「いい店」「おいしかった」と言っていれば間違いないと感じる点も、インスタが飲食店探しに使われる大きな理由です。

しかし、インスタ以外のSNSとは情報の互換性がないことが課題です。

そこで、すべての店舗、すべてのメニューを、NFTという共通仕様にして投稿し、オンチェーン情報をもとにすべてのSNS、Webサイト、アプリなどで利活用可能にする、ということを目指してはどうでしょう?

いつ・どこで・だれが・なにを食べたのか、が記録された「お品書きNFT」であれば、

・友だちの投稿から選ぶ
・自分と同じような店選びをしている、好みの合う人が推薦している店から選ぶ
・あの時あの瞬間に偶然同じ店にいた人を探す
・今は閉店してしまった懐かしの店のファンだった人を探す

のような使い方ができるようになります。
もちろんプライバシーへの配慮はできる仕様で。

店舗アプリ、LINE公式、インスタ、食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ、個人ブログ、YouTubeなどなど、投稿先がバラバラになりがちな飲食店と「お品書き」の情報をすべて横断して投稿・活用できるようにするためのNFT。

どこのサイトに投稿しても構わないけれど、お店やメニューの情報を投稿してくれたらトークンインセンティブを付与。投稿情報が使われてもトークンをあげる。

インセンティブ用のトークンで飲食の支払いができるお店を作り、お客さんが集まるように。そのお店からの加盟料でトークノミクスを回す。

インターオペラビリティ、相互運用性の高さを活かした、「すべての飲食店とメニューを記録し、人をつなげるNFT」。集まった店舗やお品書きの情報を利活用した新しいビジネスも生まれますし、飲食店以外への応用も効きそうです。

フードNFTはこっちじゃないですかね?

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