『ChatGPT搭載Apple Watchアプリ「Petey」4.99ドルで登場』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.3.20
■泣かないでSiri、Apple Watch新アプリがChatGPT搭載
Apple WatchにChatGPTアプリが登場しました。価格は4.99ドル(約660円)とのことで、試しに入れておくにもお手頃な値段です。
本来はSiriがこのくらい出来てほしいところですが、AppleはジェネラティブAIソリューションに対して沈黙を守っています。
Peteyデモ動画
デモ動画では音声入力で質問しChatGPTが回答するシーンが収められています。ChatGPTをチャットボットとして使う一般的な使い方ですが、込み入った質問や調べものはApple Watchでやる人は少ないでしょう。
メールやメッセンジャーアプリなどの通知を見て、返信を送る際にChatGPTが文面を支援してくれるとありがたいのですが、それはメッセンジャーアプリ側にChatGPTが内蔵されていないと実現できないはず。
今のところ「Petey」は純粋にChatGPTをチャットボットとして使うためのアプリのようです。
大勢で使い実用度を高める必要がありそう
チャットボットとして使う場合、たとえば「次の電車は何時に来る?」のようなことを知りたい場合に、正しい回答を返してくれるなら便利そうです。
これまでだと時刻表アプリを使うか、路線の時刻表サイトを検索して確認するという手順を踏む必要がありました。これを「次は何時?」くらいの質問で返してくれるようになればApple Watch×ChatGPTが便利だなと実感できるのではないでしょうか。
SiriがChatGPT的になれば最高なのだけれど
AIアシスタントとしてかなり古くから存在はしているSiriですが、大したことができない仕様のまま長期間が経っています。
OSに密接な位置にいるおかげでアプリ起動命令も出せるのがSiriならではなところ。このSiriがChatGPT並みの実用性を備えれば、たとえば
1.「今週打ち合わせがしたい」とLINEで通知が来た
2.Siriにカレンダーを確認してもらい、打ち合わせの候補日時を挙げてLINEで相手に返信させる
というアプリをまたいだ連携も可能になりそうで、これはサードパーティーが提供するAIアシスタントアプリでは実現できずOSと密接なSiriならではの使い勝手です。
Appleも昨今のChatGPTの隆盛を見て何も手を打たないはずがないと思います。せっかくSiriがいますしAIもきっと研究しているはず。
6月のWWDCではiOS17やAR/MRゴーグルの発表があるのではないかと噂されていますが、ここでSiriのAIアシスタントとしての進化版が発表されればサプライズです。
マイクロソフトもGoogleもAI競争を激化していますので、秋のiPhone15発表を待たずしてAppleもAI関連の発表がないかな?と期待しています。
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