わらしべ転職術 〜1回目の転職〜
私は新卒で働き始めて、今年で10年が経ちますが、ここまで2度の転職(3月で3回目の転職)をしています。
10年の間に3回の転職、と聞くと一般的に見たら多いのかもしれません。
転職の理由は人それぞれあるように、私自身も確実にこれだけ!という理由だけで転職をしてきたわけではありません。
ただ、確実に言えるのはキャリアアップを意識して転職したことで、着実に自分自身レベルアップしてきました。
そのこともあり、次の転職先は俗にいう「大手企業」のIT戦略部となります。
年収も今の金額プラス100万近く上がることになります。
元々はしがないSIerの下っ端だった私が、ここまで成長してきたのはわらしべ長者的な転職を行ってきたことにあります。
今回はその転職術について書いていこうと思います。
#書いてみたら結構なボリュームになってしまったのでシリーズ化します 。
新卒時代はほぼ研修と自社待機ですごす
まずは私がどのような社会人人生を送ってきたのか、というところから転職のきっかけについて書いていきます。
私が大学卒業して1社目に就職したのは、社員数900人近くの割と規模は大きいSIerの会社に就職しました。
同期は70人近くいて、最初の2ヶ月は同期全員での集合研修でした。
以前別の記事でも書きましたが、この当時私は全然ダメダメで、自分の意見も言わないし、周りともうまく馴染めないで、おそらく人事部からの評価は下の方だったかと思います。
そんな中、研修が終わったと思ったら配属先部署でもまた研修があり、今度は配属先チームでの研修がありと、なんだかんだ半年近く研修を受けていました。
この間他の同期はどんどん現場に出て、忙しそうにしているのを同期同士で話しているのを横目に私は悔しい思いをして過ごしていました。
なぜ自分だけ?と思いましたし、やっぱりコミュニケーション能力がないから現場に出すのは難しいのでは?と思われれいたのかなぁなどと自己嫌悪の日々が続きました。
また、この頃は特に「これがやりたい!」というものもなく、ただ目の前のカリキュラムや研修内容を必死に覚えることだけしかできませんでした。
初の現場配属〜シフト勤務の現場へ
ようやく現場に配属になりましたが、そこはまたニッチな技術であるメインフレームというものの運用保守をやっていました。
(詳しくはググってみてください。。。)
ただ、その現場は配属してしばらくしてから知ったのですが、私に対して金額を支払われていませんでした!!
え、どういうこと?
と思いましたが、上司の話では、そこの現場の責任者から
「新人の教育のために無償でお手伝いしてもらうなら現場に入れてあげるよ」
と言われ、あれだけいた新卒の中で唯一現場に配属していない自分のためにそこに入れるしかなかったそうです。
それを聞いた時、自分はお金も稼げずに一体なんのためにこの会社にいるのだろう、と思い、恥ずかしく、情けない気持ちでいっぱいでした。
会社に貢献したいのに、どれだけ働いても貢献できていないことに歯がゆさを感じました。
ただ、自分の働きっぷりを同じチームの人たちは高く評価してくれていて
現場の責任者の人に単価交渉を粘り強くしてくれていました、
ですが現場責任者からは
お金は出せない
との結論で、私は部署も移動し、人を求めている(ちゃんと単価のでる)現場に回されました。
この時の自分の無力感と、その時自分をプッシュしてくれた上司への感謝の気持ちは今でもはっきり覚えています。
そして次の現場に移ります。
そこはシフト勤務(2交代制)の現場で、いわゆる障害監視をしている部署でした。
そこで設備担当として3ヶ月のOJTを受けたのですが、OJT担当者にボコボコにやられました。。。
まぁ自分の積極性の無さとかコミュニケーション能力のなさなどをめちゃめちゃ指摘されて、メンタル的にもやばかったのですが
ここで負けたら、自分を信じて交渉してくれた上司に顔が立たん!
と思い、必死にメモを取り、どんどん質問をするようにして、自分から能動的に動くようにしました。
そのせいかもあってか2ヶ月弱でOJTが終わり、その年のボーナスは最高評価のプラスをしてもらえました。
(ちなみにその業務のOJTをこの期間で終えたのはその当時最速で、おそらく今も破られていないはず)
思えば社会人として現場に出て、動き方や考え方の基礎を学んだのはこの時期かなと思います。
その当時はメンタルも豆腐みたいなものだったのですが、その辛い環境を乗り越えて少しずつ成長できたと思います。
その後は順調に設備担当リーダー、シフト輪番のリーダーとなっていき、シフト勤務は辛かったですけど順調に評価されてポジションも上がっていきました。
この調子でいけば、管理部門に行くのも時間の問題だと思っていました。
(運用チームの管理部門は通常勤務だったので、早くそっちにいきたかった)
自分の希望が通らないことで、1回目の転職
監視チームでのリーダーとなって1年が過ぎ、2年が過ぎ、いつまでたっても管理部門への移動の話は出てきません。
上司に話をしても
「監視チームは人の入れ替わりが激しくて、君の後釜がなかなか育たないんだよね。もう少し待ってよ」
と言われ続けていました。
うーん、そんなものかなぁ、とモヤモヤした気持ちをずっと抱えていました。
そんな当時の監視チームは夜勤もあったことから労働環境は結構過酷でしたがその反面メンバー同士は仲が良く、飲みに行ったりスノボに行ったりするほど結束力がありました。
メンバーと話をすると、大抵現場の愚痴になるのですが
このままこの現場で働き続けても得るものはない
というのはみんな満場一致していた考えだったと思います。
自分も今いるメンバーや上司はいい人ばかりなので好きだったのですが、
このままここにいて、30歳を迎えた時に市場から見たらどうなのか?
という視点で考えたらゾッとしました。
そこで習得した技術は、明らかにその現場でしか使えない技術で、せいぜい汎用的に使えるものはエクセルの使い方ぐらいなものでした。
このままではまずい
そう思い始めた頃、当時何かの資格を取ろうと色々みていて、ちょうどLPICに興味を持っていました。
サーバーの構築とか設計って楽しそう
それにその技術を身につけたら一生食っていけそう
そんな考えから、サーバー系の知識を勉強するようになりました。
また、会社には別部署でインフラ系をやっている部署もあったので
LPICの資格をとったのちに、上司に異動したいと申し出ましたが
「実務経験ない人を現場に送り込むのは受ける側もリスクだし、
君の自身ももう一度一からやり直すことになるので
キャリア的にもかなり遠回りになってしまう」
的なことを言われただけで、真剣に取り合ってはくれませんでした。
あ、この会社は自分をこの現場に沈めようとしているんだ
と感じた私はすぐさま転職を決意しました。
自分はインフラエンジニアになって、汎用的な技術を身につけていくんだ!
という思いのもと初めての転職をすることになります。
でも転職活動って何をすればいいんだろう?
ちなみにインフラエンジニアに転職するにあたって、こちらは一切の業務経験はなし。
そんな状態で雇ってくれる会社なんてあるんだろうか?
そんな疑問を抱きながらもとりあえず動こう!
ということで、まず行動したことが
転職フェアに参加すること、でした。
某大手転職会社の運営する転職フェアに参加して、未経験可と書いてあるところを片っ端から回りました。
色々話を聞いたのですが、ぶっちゃけよくわかりません。。。
結局は年収ベースでみてしまい、その当時年収は400万くらいもらっていたので今と同じくらいはもらいたい、というのが正直なところでした。
そんな中、とある企業のブースで話を聞くと
・年収は今のベースを維持できそう
・大手ベンダー(H立系)とガッチリ
・手当や福利厚生が充実している
などなど雰囲気も良さそうだったので、後日面接することになりました。
いざ面接の場になると、こちらは経歴・技術的には何も持っていないのでアピールできる点はなかったのですが、
ここまで次のステップに向けてLPICをとったりなど自分でキャッチアップを進めていることを猛烈にアピールしてやる気を見せたところ、気に入ってもらえてすんなり内定をもらいました。
他にも受けているところはありましたが、なんか条件良さそうだし断る理由もなかったので、すんなりそこに決めました。
その当時28歳、インフラエンジニアとしては遅咲きだったと思います。
ただ、やる気にだけは満ちていたので気持ちを新たにいろんな知識や技術を真綿のように吸収していってやろうと意気込んでいました。
次回は初めての転職先と2度目の転職の決意についてです。
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