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マーケティングの本

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マーケティングに関する記事まとめ
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2020年6月の記事一覧

noteのミッション・ビジョン・バリューを伝える社内共有会を開催しました

新しく入社した社員が会社のカルチャーを深く理解し、スムーズに活躍できる土台をつくるため、noteではミッション・ビジョン・バリュー(以下、MVV)を伝える「MVV共有会」をはじめました。 先日おこなった第1回では、CEOの加藤、CXOの深津、人事の北上と最近入社した社員がオンラインであつまり、対話をしました。 MVVの役割 入社してすぐに個々が能力を発揮するためには、じつは準備が必要なことも多いです。私たちが重要だと考えるのは、会社のカルチャーを理解すること、自律的に行動

「1Dayリモートデザインスプリント」で、フルリモートでも迅速にUX改善策を導いた話

こんにちは、U-NEXTカスタマーインサイトリサーチャーの毛利と申します。 2019年にCXOのJasperが参画してから、U-NEXTのプロダクトチームではカスタマーインサイトにもとづいた改善をスピーディに進めるべく、デザインスプリントを導入しています。 デザインスプリントは、ステークホルダーを一か所に集め、短期集中で問題特定から解決策の発案、プロトタイプ作成、ユーザーテストまでを一気通貫で行う、Google発のデザイン改善プロセス。このあたりは、ご説明するまでもないか

すでにやらかしてる

炎上防止を考える時、いつも「自分はすでにやらかした人間である」という前提で考えます。 積極的に相手に突撃こそしませんが… 過去を振り返れば、タイムラインに流れる記事にネガティヴな反応をしたことも、誤情報に騙されたことも、変な記事をRTしてしまったこともあります。反省しかありません。 ですので自分は炎上を、一方的に断罪できるほど聖人君子ではありません。 そんな経験から、サービスで炎上防止を設計するときも、「人は誰でもやらかす」という前提で考えます。事後対応も大事ですが、「

ほぼ日で#マーケティングトレース

こんにちは。ウェブデザイナー転職を目指しているとったすです。 今中小企業さんのホームページを作らせてもらっているのですが、打ち合わせを重ねていくなかで「どうすれば新しいお客さんとの接点を増やせるか?」という課題に集約されていくなと感じるようになりました。 そこで、マーケティングの勉強を始めようと思って調べていると、黒澤友貴さんの著書『マーケティング思考力トレーニング』に出会いました。 ただ本を読んでいてもアプトプットしないと身につかないだろうなと思っていた私にとってマー

星野源「うちで踊ろう」に学ぶ、バトン企画のあるべき姿

星野源さんが4月に公開した「うちで踊ろう」。 4月中旬に、安倍首相のコラボ動画が炎上したことでも有名になってしまいましたが、実は炎上後も着々と拡がりを見せているのをご存知でしょうか。 例えば、5月1日に公開されたYouTuberのスカイピースのコラボ動画は、すでに再生回数が260万回以上となっており、4月中旬の炎上後も、このムーブメントが大きな注目を浴び続けていることが良く分かります。 こうしたコラボ企画やバトン的な企画は、大抵炎上するとそれをきっかけに一気に収束してしま

「音楽マーケティング」について、考える。 1/3 -戦略編-

コミュニケーションやプロモーションに関わる中で、これ迄色々なメディアからインプットしてきました。ただ、その中で「音楽マーケティングとは?」についてまとまった書籍や情報ってあんまり見たことがなかったので、一度まとめてみることにしました。 ページめっちゃ長くなりましたが、まとめた資料がこちら。 このまとめ資料は、私が「これは使える!」と思ったものを雑多に取り入れ、リミックスしたものです。ですので「ここは使えるから、つこーたろ!」くらいの感じで読んでもらえると嬉しいです。人によ

「成果」と「行動」に基づいてプロダクトを改善しよう~『行動を変えるデザイン』を読む~「改善」編

※この記事は「『行動を変えるデザイン』を読む」マガジンの一部です。 こんにちは。『行動を変えるデザイン』翻訳チームのtantotです。今回は『行動を変えるデザイン』の第Ⅴ部について紹介します。 第Ⅱ部~第Ⅳ部にかけて、ゴールを決め、コンセプトを作り、実際のプロダクトを構築しました。第Ⅴ部では、一度作り上げ、リリースしたプロダクトの「改善」について取り上げています。 測定~「成果(アウトカム)」と「行動(アクション)」を表す指標を測ろう行動を変えるプロダクトがうまく機能し

ナラティブ分析のコツ

マーケティングにおけるナラティブ分析のコツを、6つのポイントにまとめてお話ししたいと思います。ナラティブとは、生活者が語る自分視点の物語のことです。医療や介護、臨床心理、教育など「その人がそう感じる背景や事情」を理解して1人1人に寄り添ったサービスを提供することが望まれる分野で発展したアプローチです。 1. 顧客の声ではなく、その声がどこから来たのかナラティブは顧客自身の物語です。顧客との対話やインタビューを通して、生活で起こったエピソード・実体験を物語ってもらった定性的な

意思決定のROIという考え方

こんにちは、樫田です。 ご存じの方もそうでない方もいると思いますが、この数年メルカリという会社でデータ分析という業務を通して意思決定に関わる仕事をしてきました。(知らない方は ⇨ 僕について) ビジネスはいわば意思決定の塊で出来ています。事業と組織、そのすべてのことが何らかの意思決定を通して動いていると言っても過言ではないでしょう。 僕自身、仕事で分析を行う中でも「意思決定」という領域に対するフォーカスは強かった方だと自負しています。今振り返ってみると、メルカリ在籍時に

創り手の想いはなぜ大切なのか?「悪魔のおにぎり」から学ぶ、意味のイノベーション

最近何かとローソンが話題です。今回は例のパッケージの件については触れませんが、個人的にはローソンの常にチャレンジングな姿勢にはすごいなといつも思います。 ナチュラルローソンやローソンストア100といった業態開発から、からあげクンやバスチーといったネーミングセンスのある商品開発まで。大阪をルーツに持つからなのか、どこか「やってみなはれ」な精神を感じます。 今回取り上げるのは、2年前に発売を開始しヒット商品となった 「悪魔のおにぎり」 それまでダントツで売上1位を誇っていた、

「で、それやったら売れんの?」という愚問

マーケティングを20年やってきて、それなりに、というか、かなり効果測定には向き合ってきた自負があります。 広告やマーケティング効果測定に関する本はだいたい読んだし、大学の先生たちとディスカッションを重ねたこともあります。 宣伝会議の広告効果測定講座や広報効果測定講座でも過去8年以上に渡って延べ1,000人以上の実務家へ問いを投げかけてきましたし、多くの企業で効果測定に関するコンサルティングも手掛けてきました。 その上で、「効果測定」(=マーケティング効果の検証)というテ