見出し画像

我が子が野球を始めてから考えているチームの在り方

今年に入って1年生の次男が通っている小学校の野球チームに入りました。

そして、なんと小5の長男まで「野球をやってみたい」と言い出し、2人のちびっこ野球選手たちの成長を見守っていくことになりそうです。

この前2人分の新しいグローブも揃えまして、年末に大出費です。
どうせやるやらいい道具を使うほうがいいと思うので、がんばって練習してほしいものです。

さて、そんな子どもたち(我が子だけでなくチームの子たちも含め)を見ていて考えさせられることがあるので、言語化しておきたいと思います。

自分自身の体験も踏まえての整理です。

野球少年だった自分

自分自身も小学4年生から小学校の野球チームに入って、少年野球を始めました。

近所の子たちと公園で野球をして遊んでいたのをきっかけに、友達に誘われてチームに入ることになりました。

それなりに強いチームで、地元の市内の大会では毎年何かしら優勝をしていましたし、自分も何回か優勝を経験しました。
自分の下の代は確か全国大会まで進んでいたりした記憶があります。

部員もそれなりの人数いました。

こういうチームにいたので、レギュラーになって1桁の背番号をもらって試合にまとも出始めたのは6年生になってからだったと思います。

試合に出れるのがうれしかったですし、「努力する」とか「チームみんなで協力して結果を出す」といった経験の原体験になっている気がします。

弱いチームがどうして生まれるのか

今は子どもの数も減っていて、野球をする人口も当然ながら減っています。
我が子のチームもなんとか人数を集めるのが精いっぱいで、チームに入ればすぐに試合に出れるような状況です。

酷な話だと思うのですが、1年生の次男も「いないよりは、いてもらわないと困る」という状況なので、ルールも大して分かっていないのに時々既に試合に出ないといけなかったりします。

6年生が投げるボールを打てるわけがないので無謀な話だなと思うのですが、現状仕方ないのでやるしかない感じです。

そんなチーム状況ですから、今年1年間見てきてもまともに試合に勝てたのを見たことがありません。

なんとか勝負に勝つ楽しさを感じてほしいものです。

さて、普段の子どもたちを見ていて、弱いチームが出来上がる論理が少し見えてきたので、ここから話を少し抽象化して書いていきます。

スポーツに限らず職場とか、自分自身の仕事とかいろんなチームの在り方に転用できるんじゃないかなと思っています。

1.競争の原理が働かない

まず第一に弱いチームでは競争の原理が働かなくなります。
がんばらなくても試合に出れたりするので、その状況が当たり前になります。
そうすると、自分の立場を脅かされる危険がないので、自分を高めようと努力する意識が働かなくなります。

2.個々のスキルが停滞する

次に起こるのは、個々のスキルの停滞です。

野球でいくと、ボールを投げたり打ったりといった基本的な身体スキルは上がっていっても、細かい状況の判断や勝負どころで確実にミスなくやりきれるかみたいなところに物凄く強いチームとの差が出ます。

3.負け癖がついていく

そうすると、ずっと勝負に負け続けていくので「負けるのが当たり前」の状況になり、負け癖がついていきます。
”勝っても負けても一緒”
”負けても悔しくない”
こんな価値観や雰囲気がチーム全体に蔓延していきます。

こんな感じで1~3が連鎖し、有機的に絡む形で弱いチームができあがっていくように思います。

強いチームに転嫁させていくには?

では、どうすれば弱いチームが強いチームに生まれ変わらせられるのかを考えてみます。
こんな方法があるんじゃないかなという自分なりの仮説です。

1.指導者、リーダーの存在

チームの指導者の存在は大きいです。
少年野球でいうと監督やコーチですね。ここは本当にジレンマなんですが、今でも他のチームを見ているとかなり子どもたちに厳しい言葉を浴びせながら指導しているチームもあり、こういうチームは最低限のスキルがあるのでそつなく強かったりします。

ただ、それは自分の価値観とは違うので、プレイヤーが主体的に考えながら自分たちでチームを強くしていけるように導いていけたらいいなと思ったりします。

いい指導者がいるとチームは変わります。

2.熱狂的な個人の存在

突然変異的に熱狂的な個人がやってくるとチームは活性化します。
周りとか関係なく、1人でガンガンやって結果を出していくので、周りも少しずつ触発されて、少しずつチーム全体が変化していきます。

少年野球でいうと、たまたま1人物凄い上手な子がいて、ピッチャーでむちゃくちゃ三振をとって、ホームランを打って点を取っちゃうみたいな状況が作れたらとりあえず最低限は強くなります。(限界ありますが)

3.身の丈にあったトレーニングから始めて成功体験を積む

負け癖がつく背景として、「身の丈にあった勝負をしていない」というのがあります。
勝てるわけがないのに挑んでしまうと、負けて自信をなくすだけなので、周りの指導者がステップを設定してあげながら、勝てるポイントを作ってあげないといけません。

新入社員の育成とかも一緒です。

まずは、基本的なスキルをしっかりトレーニングで身につけてから勝負することが大事になりそうです。


と、長々と書いてきましたが、ここまで考えているのは、やっぱり我が子が頑張っているのでなんとか親としては応援したいなという願いからです。

嫌々やってもポジティブな経験になりませんし、やるからには「野球をやっていてよかったな」になってほしいなと思っています。

来年の週末は息子たちとの野球の時間が増えそうです。
それでは、また。

いいなと思ったら応援しよう!

森本直樹@教育/子育て/田舎暮らし
気に入っていただけたらサポートをよろしくお願いします😊 心の中で「ありがとう」と全力でお伝えさせていただきます!!