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菅原龍平が語る『雨の中の涙のように』

実に10年余りという膨大な月日を経て、天才・菅原龍平が遂に放つニューアルバム『雨の中の涙のように』は、これまで彼が体験し吸収した音楽の影響を素直に受け継ぐ姿勢は変わらずとも、どこか達観した視線が特徴的だった歌詞には、時おり堪えきれない感情をその形のまま 吐露するような場面も訪れ、まるで分厚い書物のような深みを感じる出来栄えである。ライブでよく歌われている「タンデム」、雄弁な歌唱が印象的な「大粒の涙」、ラジオ番組の企画から生まれた、彼の優れたスペックを如実に物語る「悪意のお月様」「ハミングバード」「約束の唄」などが収められ、ラストの最新曲「友達」を聴き終えたとき、彼が音楽を通じて出会った先達や仲間たちへの清々しいまでのリスペクトと、ミュージシャンとしての自身への厳しくも温かい労いが、涙のように胸の奥を伝ってくる。どこまでも正直で誠実な音楽と向き合えることの幸福を聴き手はこの作品で知るだろう。

 * * *

これは、今回のアルバムリリースの際に音楽関係者らに送る、プレスキットの文章である。私が書かせていただいた、というより、実は頼まれてもいないのに勝手に書いたもので、おそらく菅原龍平は、過剰な宣伝文句など自分の作品には必要ない、でも森田さんがそんなに言うなら……という気持ちで、アルバム資料のPDFに載せてくれたのだろうと思う。

いや、11年ぶりの菅原龍平名義のオリジナルアルバムである。

もっと積極的にプロモーションしたほうがいいのでは、と急き立てても、彼はなんだか居心地悪そうに苦笑いを浮かべるばかりだ。

たとえば、彼の肩書をわかりやすくシンガーソングライターとすると、「その言い方はあまり好きじゃない」と言う。ならばなんと呼ばれたいかと問うと、「ミュージシャンか、バンドマン」と答えた。バンドマンじゃないのにバンドマンか。その気持ちはわからないではないけれど。

こだわるだけこだわり抜いたこだわりがあるのだな。1999年に the autumn stone としてデビュー以来、この世界に24年近くいるのだから当然ではあるが、まるでエッシャーの階段のように複雑なその頭の中を少しだけ覗かせてもらおう。1月30日のインタビュー、東京・恵比寿にて。


「楽しんでもらえるように今日は頑張ります!」
っていう気持ちに素直になれたのが自分でも意外でした

——いろいろとお話が伺えればと。

菅原 作者の話なんて、基本的には蛇足ですよ(笑)。作品は作品ですから。

——でも、自分が好きなミュージシャンの新譜が出たら、どんな気持ちで作ったんだろうとか、気になるでしょう?

菅原 それは、まあ。インタビューがあれば読みますね(笑)。

——アルバム、早くも好評ですし、KANくんや根本要(スターダスト⭐︎レビュー)さんやトータス松本さんも絶賛してましたね。

菅原 この間のライブ(1月28日、東京・月見ル君想フにて行われたレコ発ライブ《ピンチはピンチ》)も自分ではいっぱいいっぱいで歌と演奏に必死で、実際どうだったのかわからないんですけど、観てくれた人たちがすごいよかったって言ってくれて。だったらよかった、と思って。そういうことも含めて、アルバムを作ってよかったなと思いますね。今年1年はこれを引っ張りつつ、次の作品への準備を着々と進めようかなと思ってます。

——私もライブに行かせていただきましたけど、本当にいいライブでした。パッとステージに立ったときに見えた風景はどんなでしたか?

菅原 感無量っていうか。でも今日の内容に満足して帰ってもらえるだろうかっていうのが最初にあって、それをずっと考えてましたね。なんか、ちょっといつもと違ったんだよな。いつもの弾き語りのライブだと、わりとお客さんを置き去りにして楽しんでもらえても楽しんでもらえなくても、それが今の俺の感じだからなっていうふうに思っていたんですけど、この前のライブはめずらしく(笑)。

——喜んで帰ってもらいたいな、って?

菅原 うん。アルバムもお待たせしたし、こんなに待っててくれたんだっていうのが素直に嬉しかったですしね。だから「楽しんで帰ってください!」じゃなくて、「楽しんでもらえるように今日は頑張ります!」っていう気持ちに素直になれたのが自分でも意外でした。

——終演後に会場を出るお客さんの顔がみんなニコニコしていて、本当に楽しかったんだなと実感しました。

菅原 そうですね。ライブの最後は、いい空気だな〜って思いました。

——レコ発ライブで、改めてアルバム収録曲を演奏するのはどんな感じだったんですか?

菅原 (アルバム用に)アレンジした形で演奏するのはあの日が初めてだったから、「23:23」なんてみんな戸惑ってたと思うんだけど。ええ〜、こんな感じなんだ〜、っていうリアクションはやっててすごい楽しかった(笑)。

——ある意味、新境地ですよね。自作のカラオケをバックにハンドマイクで歌うという。

菅原 あれは気持ちよかったです。

——シークレットゲストのトータスさんのパフォーマンスもすごかったですね。

菅原 そうでしたねぇ〜。

——で、トータスさんが歌い終わってステージからはけたあとの、龍平くんの「友達」がこれまた大迫力で、トータスさんに触発されるところがあったのかなと思ったんですけど。

菅原 触発というか、トータスさんがハンドマイクで歌って、じゃあ俺もハンドマイクっていう流れが楽しいだろうなと思って。あの歌はギター持って歌うより、宮本浩次ばりに歌いたいなと思って(笑)。あの曲はエレカシなんですよ、俺の中では。昔のEPICソニー時代の『東京の空』でしたっけ、あのころの宮本さんの歌のイメージが、まあ、片隅にあったりもして。

でも(「友達」は)何ヶ所か歌詞が飛んだんですよ。次なんだっけ、次なんだっけ……って考えながら、その瞬間に出た言葉で歌うという(笑)。

——そうなんですか。でも、始まってから、バンド形態(THE GOLDEN GATES = 金戸覚 / Ba, EG / E-Guitar, おかもとなおこ / Dr)、伊藤健太さんとのユニット(The COLOR PLUS 200)、トータスさん、そしてまたバンド、というふうに、ライブ全体の流れに大きなうねりがあって、感動的でした。「友達」はまさにそのクライマックスだったかな、と。

菅原 そうか、そういう意味では、秋山さん(下北沢のライブハウス・ラプソディーのオーナー。今回のレコーディングのほとんどはラプソディーで行なわれ、アルバムにもco-producer としてクレジットされている)に新曲を作れと言われて作ったのが「友達」で、秋山さんに言われなかったら生まれてなかった曲だから、作ってよかったです。勢いって大事なんですね。

今回のライブはひとつのゴールでしたから。そこに向けて動いてきたことが達成できたし、トータスさんが来てくれるっていう素敵なサプライズもあったし。あとはじっくり、このアルバムをいろんな人に聴いてもらって、次の目標に向かうっていうことですかね。真面目に考えると。

2023.1.28 月見ル君想フ | 撮影:伊藤健太



限られた時間の中でくたくたになるまでやったなっていう
達成感はありますね


——では、アルバムの話を。

菅原 本当にいろんな人に助けられながら、やっとできました。

——アルバムを作る前に、次はこういうのがいいなっていうイメージはあったんですか?

菅原 うーん、漠然としてたかな。

——具体的に考えだしたのはいつごろですか?

菅原 去年の5月ぐらい、ウルフルズの『楽しいお仕事愛好会』の制作が終わるくらいだったかな。で、秋冬はウルフルズはツアーに出るから制作はないし、俺は9月からKANさんのツアーの準備が始まって、10月からツアーだから、平日はある程度、時間ができるから、やるんだったらこのタイミングだなって。

で、考えてるだけじゃなくて、何か取っ掛かりを作らないと、俺はいつまでもやらないだろうなと思って、秋山さんに相談したのがそのぐらいの時期でしたね。そうしたらラプソディーもコロナ禍で平日の昼間は空いてるから使っていいよって言ってくれて。じゃあ、プリプロから始めようって思ったときに俺がコロナになっちゃって、スタートは予定よりだいぶ遅れたんです。7月末ぐらいから、どの曲を入れるかとか、秋山さんとミーティングするところから始まったのかな。

とりあえずその時点である曲を全部聴いてもらって、俺はこのへんかなっていう曲をリストアップして見せたら、俺だったら絶対選ばないような「23:23」とかが入ってきて。これ要る? って言ったら、これがいちばんいい、って。でも今の(デモ音源の)ままだとおしゃれすぎるからもう少しえぐみが欲しい、って。

——えぐみが(笑)。そうやって少しずつ始まっていったわけですね。

菅原 ある程度デモができた段階で、ドラムは誰に叩いてもらうかとか、ベースは誰に頼もうとか、いわゆる通常のレコーディングを考えていたんですけど。でもやり始めてみると、一人でできるところは一人でいけそうだなって思って。

レコーディングスタジオで集中して楽器を重ねていくっていうのも大事だけど、今回はとにかく試行錯誤する時間のほうが大事だったというか。弾き語りをあまりにも長くやりすぎていたから、そういう曲のアレンジの正解がわからなくなっていて、とにかく納得の行くところまで試行錯誤したいなと思って。

たとえば誰かにドラムを叩いてもらっちゃうとそのテイクを変えることが難しくなるし、それを使わないとなるとその分の予算がもったいないし。だったら打ち込みのドラムでも高品質な音源を買って(音源を)作っていったほうが、納得の行くものになるだろうな、と。で、たぶん自分じゃできないだろうなっていうところは人に任せるっていう方向で、まずは一人でできることから始めました。プリプロからフェイドアウト・フェイドインして本チャンになっていくっていう。だから本当に黙々とやってましたね。

——楽曲のアレンジと録音作業がほぼ同時進行で。

菅原 そうですね。やってみて、違うなと思ったらまたやり直して。それでだいぶ早い段階で「干し芋とバナナ」は、これはもう一人でやっても全然おもしろくないから、The Sundance にやってもらおうと思って。

——みんなでワイワイと楽しそうな雰囲気が伝わってくる。こういう楽曲があることで、アルバムの中でのバリエーションが増えましたね。

菅原 そんなことをやりつつ、締め切りが見えてきたからミックスどうしようっていう話になって、素材を書き出して一回外に出す(=ミックスをエンジニアに外注する)とまた時間かかるなと思って、だったらいい機会だし、自分で全部やってみるかって思い切った方向にシフトしました。でも仕上がりがデモテープみたいになったらどうしようっていう恐怖と闘いながら(笑)。ある意味、今回の作品はそういう側面もあるんですけど。最終的に普段お世話になってるエンジニアの方に聴いてもらって、アドバイスをもらいながら。

——できてしまうって、すごいなぁ。

菅原 そこまでやったから、わりとめずらしく悔いは残らなかった。もちろん今聴くと、こうすればよかったなっていうのはあるんですけど、でも限られた時間の中でくたくたになるまでやったなっていう達成感はありますね。

——素晴らしい!

菅原 あんまりないんですよ、今まで。なんだろうな、俺がトータスさんやKANさんから学んだことって、とにかく時間ギリギリまでベストを尽くすこと。粘り強いんですよね、本当に。もっとよくなるはずだっていうのをとことん突き詰めていく人たちだから、それがいい影響として今回のアルバム作りに出ていると思います。

いいスタジオですごいエンジニアが録音したアルバムとは対極なんですけど、ほぼ等身大の、ものすごいリアルなアルバムができたんじゃないかな。本当に作ってよかったと思いますし、自分の正当な実力がわかりました。意外にこういうことは得意なんだなとか、これは無理だったなとか。それが今後に生かされていくんですかね、そんな気もしますけど。



歌はきっと強く残ってくれるはずだって信じるしかないっていうか。
それも時とともに消えていくんですけど。
だから"雨の中の涙のように"なんですよ


——このアルバムの中でいちばん先にできた曲はどれですか?

菅原 「タンデム」かな。2014年とか、そのへんですね。『菅原龍平SONGBOOK』(2012年リリース)のあと、ぼちぼち新曲を書き始めた中の1曲だったと思う。「踊ろよジーナ」や「スロウイン ファストアウト」もそのころ。

2017年に《南森町ソングブック》(FM COCOLO『おとといラジオ』での企画/以下、ミナソン)で作ったのが「23:23」「干し芋とバナナ」「悪意のお月様」「ハミングバード」「約束の唄」で、そのあと「大粒の涙」を作って、「ミュージック」を作って、最後が「友達」ですね。

——この11年間に名曲を作りましたね。ミナソンの曲は、番組があらかじめ用意した10コのキーワードから龍平くんがランダムに3つ選んで、それを歌詞に入れて新曲を作るというのもので、言わばゲーム性を孕んだ作り方だったりしましたけど、それとは対極に、「タンデム」「大粒の涙」「友達」は本当に龍平くんの中から出てきた歌詞であり曲であると思うんですけど。

菅原 ある種、ミナソンの曲は架空の作詞家に入ってもらったような感じがありましたね。

——作詞家としての菅原龍平を起用したというか。クライアントが、今度こういうCM作るので、このワードを入れて曲を作ってください、みたいな。

菅原 そうそうそう(笑)。でも、トータスさんはそういうことも楽しんでやってるから。CM曲のオファーが来たときに。

——そっか! まさにプロのお仕事ですね。

菅原 だから(ミナソンは)全然苦じゃないです(笑)。

——ミナソン以外でも、架空の設定で書かれた歌詞とかもこれまでは多かったですよね。

菅原 そうですね。このアルバムの中では「踊ろよジーナ」がそうですね。昔、森田さんに、歌の中に自分がいなくても全然俺はなんとも思わないんですよ、って言ったら、やっぱり自分がいないと伝わらないんじゃないの、みたいなことを言われたことがありました(笑)。でも全部フィクションで書いたかと言ったら、そうでもないし。最近は、ちゃんと自分が言いたいことは衒いもなく歌えるようになったのかな、恥ずかしがらずに。これを成長というのか、年を取って図々しくなったのか、わからないけど(笑)。まあ、もう、そんなことを恥ずかしがってもね。

——別に恥ずかしくないし。

菅原 だから理想がすごい高かったんだと思う、若いころは。でも本とか読んでて思うのは、ちゃんと自分のメッセージがある人って本当にわかりやすい言葉で書いてくれるし。

——それで、より伝わるっていうのはありますよね。

菅原 「友達」なんてね、こんなタイトルは昔はつけられなかったと思うし。

——この曲では実際にまわりにいる人たちのことを歌ってる。

菅原 そうですね。思い浮かべながら。ヨーちゃん(ヨースケ@HOME/2019年に他界)のことも。うん、なんか、そんな水臭いこと言うなよ、っていうふうに言えるようになったんだね、龍平くんも丸くなったね、っていう(笑)。屈折した部分はそのまま極めたいと思ってますけど。

——やっぱりヨーちゃんの存在が見え隠れはしましたね、このアルバムは。

菅原 そう、だからそうやって本当に友達とかお世話になった人たちが亡くなったりっていうことがあって、若いころは無限にあるように感じていた時間も、砂時計の砂を眺めるように……(笑)。まだ早いって言われるかもしれないけど。そこは誰にもわからないことだから。そう思うと、こうして作品を残していったほうがいいのかなとも思えて。歌はきっと強く残ってくれるはずだって信じるしかないっていうか。それも時とともに消えていくんですけど。だから"雨の中の涙のように"なんですよ。

——『ブレードランナー』(1982年公開)のラストシーン。レプリカントである自分が消滅していくときに言う台詞ですね。

菅原 「自分が見てきたいろんなものも時の彼方に消えてしまう、まるで雨の中の涙のように。その時が来た」……っていう、いいシーンなんですよね、本当に。

そうやって消えてしまうはかないものをなんとか形に残せないかっていう気持ちなのかもしれないですね、歌を作ることも。

——芸術全般に言えることかもしれないですね。

菅原 写真とかもね。いやぁ、こんなにいいアルバムタイトルだって自分で思えたことは今までなかった(笑)。

——前はちょっとシャレっぽいというか。

菅原 そうそう、(今回の候補で言うと)"Sweet 46"とか(笑)。

——でも、急にロマンチックなタイトル来ましたね。

菅原 思いついたときに、このアルバムにふさわしいタイトルがやっと見つかった、って確信しました。それで「友達」の歌詞の中にも入れて。あの曲は最後に必死で作ったから、自分の好きなものをどんどん入れていくっていう(笑)。イントロにフレーズが必要だ! ってなって、あれは「アンジェリーナ」(佐野元春)なんですよ。あれを3拍子に切り換えて。♪デーデーデーデーデデー……(笑)。

「アンジェリーナ」のイントロを弾いたら、"今夜も愛を探して"じゃないけど、なんか愛について歌わなきゃな、って。

——ああ、なるほど! 急に愛とか言い出したからめずらしいなと思って(笑)。

菅原 そうそう、最後のカタルシス、なんだろうな、愛を探してじゃないな、でも愛だな、と思って(笑)。でも俺たちは基本的には愛の歌しか作ってないなと思って。てっちゃん(高橋てつや)とか秋葉(正志/ザ・ビートモーターズ)くんとかEGくんにコーラスをやってもらったから。

——音楽と現実が繋がってる、いいお話ですね。

菅原 愛とか、唐突にどうしたんだ、っていうのもありますけど(笑)。

 雨の中の涙のようにはかないけれど、ありえないほど濃厚な時間の中から生まれた、菅原龍平というミュージシャンを凝縮した会心作は、しっかりと地に足のついた姿勢で、これからたくましく歩いていくだろうと想像する。音楽ファンのみなさんには、ぜひともそれを受け止めてほしい。

彼の熱弁に影響され、この記事の最後に映画の名台詞を借りるならば、こうである。

「お楽しみはこれからだ!」

(1927年公開、世界初のトーキー映画『ジャズ・シンガー』より)


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リリックビデオ「大粒の涙」


!!! NEWS !!!
2023年2月より、FM COCOLO『おとといラジオ』(毎週火曜・21〜22時)にて、《南森町ソングブック・シーズン2》がスタート!

① 番組側から提示される10コのワードの中からランダムで3つを選び、それらを歌詞に盛り込んで翌月までに新曲を作る。

② 番組側から提示される3つの楽曲からランダムで1つを選び、翌月までにカバー音源を作成する。

①と②を交互に展開していきます。ぜひ、温かい目で見守ってください!


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