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海と多彩な文化に想いを馳せる2015年のシチリア旅行まとめ①パレルモ1日目

前々からまとめようと思っていたのですが、写真をちょい交えつつちょっと前のシチリア旅行のツイートをまとめてみました。その景観もグルメもさることながら、古代からあらゆる文明の干渉を受け、多彩な文化遺産の残っている本当に素晴らしい最高に好きな忘れがたい場所です。

今世界的に大変な状況になっておりますが、またこの素敵な土地を訪れることができるよう、事態の早い収束を心から願っております。

見返したらけっこうシチリア関連のツイートがバカみたいに多かったので何回かに分けようかと思います。まずはパレルモ編です。

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今回ちょっとトラブルありまして、無茶な乗り換え時間設定でシチリアに行く便に間に合わなくて、パレルモ泊が1泊少なくなってしまったんすよね・・・ローマで急遽一泊せざるをえなくて予定がちょっと狂ってしまいました。ううっ現地ガイドさんに大変ご迷惑をおかけしてしまった・・・

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パレルモ到着!イタリア自体はわりかし来てたりするんですが、シチリアは人生初上陸です。うおおこの日差し!まさにイタリアの南のほうにきちゃったぜ!ってかんじ

暑くてイッヌもこの有様

とりあえずパレルモに到着してそのまま向かったのは、映画「ゴッドファーザーIII」で有名なマッシモ劇場です。予定が1日ずれたのでわりと出だしは早足でした。

この劇場観てる段階ではアッハイまあ普通に観光ですねwって気分のままだったのですが、だんだんこの島の魅力に取りつかれていくことに・・・

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めっちゃ歴史を感じる内装ですがちゃんと現役の劇場です。

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ここから劇場のホール内部に繋がるのですが、どこも鏡張りできらびやかですね。実際オペラここでやるとすると、お客さんたちもさらににぎやかに見えてかなり華やかなかんじになりそう。この柱の大理石も存在感がすごい

クソオタクどんな例えしてんだ

いつかここでのオペラを観にきてみたいものですね・・・とりあえずパレルモ市街へと向かいます。

この外に席並んでるところとかうおっーイタリア来たぞー!ってテンション上がる。でもミラノとかフィレンツェとかとはなんとなく雰囲気が違う感じ。

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ヤシの木はありがたい木だそうで、重要な施設の傍に植えてあるそうです。

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なんかイタリア本土と雰囲気違うな?って思ったのもそのはずで、シチリアがアラブ統治下にあった面影が街に残ってるんですよね。この島自体がもうやたらと異国文化が交わりまくってるめちゃめちゃ歴史的知見がアツい島です。ってのを実際来てからあれこれ知ることになる。

その文化ミックスの賜物である「アラブ・ノルマン様式」代表建築の「ノルマン王宮」に向かってみます。

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王宮!って言ってもこの外観、ガチガチのヨーロッパな綺麗なお城!って印象は薄くて、まあ要塞としての役割もあったのでわりかし質素なイメージなのですけど、この中にとんでもない光景が広がっているんですよ・・・

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てなわけで王宮内にあるパラティーナ礼拝堂に入ってみます!!!

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うおおおお!!!めっちゃ金色!!!!!光ってる!!!!!!

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ちょっこれエモすぎじゃないですか?

ツイートもなんか大興奮だった

金色の部分は金箔を貼ってるのではなくてモザイクなんですよ。とにかくこの礼拝堂どこもかしこもモザイクなんです。で、ふと天井を見上げてみるとですね・・・

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天井 なんなんだこれ・・・・・・・・・・!!!!!

ツイートでも言ってますけど、この一体どうなってるんだか全くよくわからない精巧な彫刻がほどこされた天井は「ムカルナス」と呼ばれるものだそうで、アラブ人が手掛けたものだそうです。木彫りです。いやまじでこれどうなってんの?

キリスト教の教会になったのはアラブ支配の後の話のようなので、イスラム文化圏のもののすぐ横にめっちゃキリスト教でビザンティンなものがある感じすごいカオティックかつ魅力的すぎる・・・

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ふと天井から目をそらしてみるとここにもなんとなくアラブっぽい要素が。これもモザイクでできてるんですよ。なんて正確無比で綺麗なんだ・・・昔はマシンなんて無いしこれ全部手作業でやってるわけだよなあ

いや完全に食事とワイン目的で来た(デブしぐさ)とこあったんですけどさすがにお勉強がたりなかった・・・いろいろ多難な島だったことは把握してたんですが、こんなにもあらゆる文化が交差しまくってしかもいい具合にミックスされてた場所だったなんてなあ・・・

ノルマン王宮ですが、この施設はシチリアの州議会堂も兼ねていて、そこでみなさんがお仕事やってると観れないらしいんです。王宮内全部見れる日とそうじゃない日があるようで・・・「ヘラクレスの間」「ルッジェーロの間」などは今回見学できなかったっすね。まあ予定が1日ずれてしまったので仕方ないです。

とにかくノルマン王宮はパレルモ来たら確実に行かないといけない場所ですね。普通にもう一度行きたいっすわ

軽く+3kg~は余裕で増えますよね そんなわけでご飯にします

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お世話になったのは carlo v palermo さんです。おしゃれなうえに大変美味しいお店でしたので覚えておきますメモ

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疲れが吹き飛んで元気がでて食事にバフがかかるもの ワ イ ン をとりあえずいただきます。ちょっとこの旅行の時はワインの勉強浅かったので詳細メモったりしてないんですが、まあとりあえずイタリアのワインは降り注ぐ太陽と相性ばっちりのめちゃめちゃ美味しいのものなので細かいことはいいんです。

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イタリア料理、華やか映えってよりも素朴な印象のビジュアルのものがわりと多かったりするなあって思うのですが、見た目は何となくもっさりしていたとしても、食べてみるとうあああああああ美味しい;;;;;ってなるもの多い・・・

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このセミフレッドはまじでやばかった・・・あとシチリアに来たら食べないといけないスイーツの一つカッサータも一緒に。食べたい!言いながらもカッサータがアラブ由来なの初めて知ったぞ・・・

全体的にちょっとスパイス遣いとかでオリエンタルな印象の風味付けがされてるんですよね。このへんもアラブ感が残ってるのかなあとかいう勝手な解釈をしてみる

ランチ後は海辺の街チェファルーに向かってみます。この街はとにかくかわいい。チンタラ歩いて散策するのが最高


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ニヤニヤしながら街を歩いていると、やがて有名な浜辺の辺りに到着します。

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ニューシネマパラダイスめちゃめちゃ好きなんですよ!!!!!自分あの映画始まってあのメインテーマ流れるだけで号泣するし!って言ったら話相手にへんな顔された 

この日照の心地よさ空気の薫りほんとなんなんだろな・・・自分まあデジタルとかあたらしい技術とか興味あるし大好き人間ですが、こういう肌でしか感じられないものって映像とか写真とかの単純な見た目だけじゃあ絶っっっっ対に体験できない感動なので、やはり旅はやめられない

ほんとこれ 1日目で想定以上の感動くらって混乱している

パレルモ散策は以上になります。お世話になります宿は「グランドホテル ヴィッラ イジエア パレルモ」です。

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うおお圧がすごい 1989年?1900年?くらいに建てられたという5つ星の歴史あるホテルに宿泊出来てほんとうにありがたい・・・

当時のパレルモはまさに国際都市で、パリ並みの文化の発信地だったそうです。ここは富豪フローリオ家の依頼で、エルネスト・バジーレの設計で建てられたリバティ様式の優雅なホテルです。あらゆる芸術文化が花開いたあの魅惑のベル・エポックな空気はパリだけじゃなくてここにもあったんですね。

しかしシチリアは深く知れば知るほど歴史的に奥深すぎてやばいですね。まだ一日目だぞ・・・

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上品な内装の部屋から美しい海と港が堪能できるなんという贅沢

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ダイニングが完全に貴族の社交場

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パレルモの黄金期を飾ったフローリオ家の4代目イニャツィオの妻で、その美貌を称えられ当時の社交界の華だったフランカ・フローリオさんの肖像画がホテルのあちこちにあります。こういう長いパールのネックレスがお気に入りだったそうで、大変おしゃれだった様子がうかがえますね。彼女を題材にしたバレエ作品とかもあるらしい。まさに当時のパレルモの華やかさの象徴みたいな存在だったのでしょうね。

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なぜか夕食のツイートが全然ないんですよ。多分疲れて速攻寝てたとおもうんですが、たぶん次の日の印象がすごすぎたせいだな・・・あまりにもインパクトがすごすぎた朝の話は次回に語れればと思います。とりま夕食写真はちょいあるので並べてみます。

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エチケットを撮ってあるものは後で調べる勤勉さを見せる

タスカ テヌータ・レガレアリ レオーネ Tasca Tenuta Regaleali Leone 2014 品種はカタラット/ピノビアンコ/ソーヴィニヨンブラン/トラミネール 

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夜も遅いので夕食は品数少な目でおねがいしました。メインは鯛の塩包み焼き

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シチリアさすがに魚がおいしい。塩で包んだ奴のいい塩加減が肉厚で淡白な身とうまく合わさって薫り高く焼いたお野菜にばっちり最高

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で、なにか食後に食べたいものあります?言われて所望してみたのがこれ

いやまあ食べてみたかったんで・・・でも快く応じてくださったホテルの方に感謝

これはホテルが提供してきたものなので皿にのせられてかしこまってるけど、サボテンの実はシチリアではけっこうそのへんにおやつ感覚で雑に売ってるもんらしくて、わざわざここで食べなくてもよかったのでは???濃いめのスイカみたいなかんじで美味しいんですけど種がとにかくびっしり詰まってて大変です。そのまま種もたべちゃえばいいんすよって言われたけど、いやいや種多すぎだしw

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腹ごなしにホテルのプールうろうろしてた

まあ食べたし歩いたし、次はどんな出会いが待っているかわくわくしつつ、とりあえず寝ます

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パレルモ編1日目はこんなかんじですかね。いやちょっと初日からシチリアのすばらしさに完全魅了されてしまいました。正直ここまで良い場所だと思ってなかったんすよ。今回お世話になった現地ガイドさんはあまりにこのシチリアに魅了されて移り住んじゃった日本人の方だったのですが、気持ちめっちゃわかります・・・

次回はパレルモの朝からスタートして、あれこれ思い出しつつまとめていきたいと思います。けっこう物量あるのでそこそこ続く予定です。


★おまけ

ローマまではエールフランスのプレミアムエコノミー席を利用したのですが、アメニティがやたら可愛いかんじでした!このために追い課金してもいいんじゃないですかね?このポーチ丁度いいサイズ感すぎていまだに有用に使ってます。あと安全確認用動画が謎にフレンチポップでうきうきシャレオツで、お前それで本当に注意喚起してんのか?ってかんじでおもろかったっすよ

ふつうにこれだけでおみやげになりますね・・・























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