dtnsksn/魔導体系

・全体的に憶測と勘違いに満ちていると思われますので、話半分で読んでください。後でちまちま修正したりもするかもしれない。

・総論
 ジュンボがサティに説明してたシーンがなにげにかなり重要な事言ってるのでよく聞こう。魔人社会は直接戦闘向きの魔法(ただし療術・念術は優遇)に素質がないと出世に障ったり、軍人にならずとも使える魔法によって経済的格差が出てくるレベルらしい。虚空処刑のピロを見るがいい。天才級とは言え、炎術に秀でただけであんなんですよ。
 同様にジュンボの話から読み取るに、「術」として分野別に定義されるのは便宜的な話で、実際に行われている手順はもっと複合的で魔人一人一人ごとに千差万別なもののようである。虚術とかみたいに特に使い手の少ないやつはものすごいガラパゴス的に尖った手順を踏んでいるのではないか。なので今から書く「使い手」と言うのも「少しでもそれらしき描写のあった人」が含まれる。もしかしたらケレスがやってたバーナーフィンガーはロケット魔法や名称未登場の魔法かもしれないし、ギョーマンやボルカの手元で出す炎とピロやシバの撃ち出す炎は別分類になったりするのかも。
 あとある程度は、一般的な冒険ファンタジー作品とかでそうなように共有可能な「技術」でもあるのか、それとも完全に生来の素質に左右される「能力」なのか微妙なとこがある。どうなんでしょうね。
 

・療術
効果:手を当てた箇所を治癒。ダメージの受け方によって系統立っており練度の差もあるが、細胞の充填作業である以上脳死やその種の障害からの回復は困難。抉ったり分断された場合、死後の時間経過が著しい場合も(脳死に相当する為か)困難になる。両手を吹き飛ばされると行使不可能と思しいが、ボルカなど爆術加速の度に全身手当てをしている訳でもないので、傷の種類と得意分野によりけりか。私見だが、爆術加速の代償の話など見るに「HPを回復させるコマンド」よりかもっと瞬間的な「防御力」と捉えると考え易い場合がある。また、魔法全般が、魔法使いの肉体をアンテナ、意志を引き金として、星から目標地点へ魔法効果を送信しあてがうような仕組みだと考えると、不死者の再生も、ものすごく強くかつ自動化された療術の一種なのではと思える。レコベルの身体機能いじれる~云々は勁術に入れてたけどやっぱ療術。医療ミスや脳改造も療術。…ん、遺伝子操作や人間の魔竜化も療術…?
使い手:レコベル ナルコ サウジーネ(昔は自力で治せた~) シバ シバを治しに来たメイミョーの魔人 ドSリョナラーおじさん シュロに呼ばれなかった人 攻撃系魔法使い全般(最低でも自分のする攻撃属性の反動からは身を守れる) 不死者全般?

・電術
効果:電気を発生させる。水を電気分解して水素を発生させたり(準備した人)、戦闘機の動力程度を安定して供給可能(駆動担当の人/どの程度すごい事なのかは俺は知らん)。自分は飛ばす魔法は持たなかったとの発言から、普通なら炎術同様手のひらから発射して攻撃とかに用いる魔法か。
使い手:虚空処刑の準備をした人 グレイブ五番機の駆動担当

・念術
効果:念波なるものを飛ばし魔法生物間で交信する。ただし、旧人にも聞こえることはある。アンダーも(魔法生物かどうかはさておき)聞こえた場合があった。同時に複数飛んでいると聞き分けが必要になってくる。全員がモーラみたいに聞こえてたら指揮系統が機能しなくなる為であろうが、ラジオのチャンネルのようなものがあり、危急に迫られなければ念術士間だけで一旦やり取りし、念術士が口で直接隊へ情報伝達する仕組みのようだ。音波のような情報に限らず、視覚的な情報を送ったりも可。ただし発信者の主観に引っ張られる。エマソンは偉大也。魔人なら誰でも、乗る怪蟲の操縦くらいはできる(ケレスの鎌掛け)。魔竜も普通の念波が聞こえないのではないが、本人の決めた乗り手以外に対して怪蟲のように従順になることはまずない。考察の域を出ないが、魔竜との会話は極めて互換性の低い、お互いにしか聞こえない念術なのではと思う。
使い手(発信):レコベル モーラ ディジー(もわもわしててよくわかんない、と両断) ギンカ・ギョーマンその他怪蟲操縦者全般 虱潰しにされたダルガパル師団 モーラを追い掛けたハイデラバード兵 ディジー似の戴天党員?(ギョーマンに怒られてたし)

・炎術
効果:手のひらから火球を飛ばす。業火卿の禁忌解放ともなれば(片目でも)一キロ向こうから弾幕を張り対象を狙い撃ちできる。ピロの炎弾とグレイブに載ってた人のそれを比べて見ても一発一発の威力はさして違わないようなので、ピロが凄いのはやはり本人も言うように速射性や連射性か。ピロは特になんもない時でもよく手慰みに吹かしている。的を絞って指先から発射し、数歩先からタバコだけに火を着けるような芸当も可能(シバ)。ところでこの漫画、喫煙シーンが多すぎる。うまそう。
使い手:ピロ ギョーマン シバ ボルカ ケレス? アンダーの回想の魔人兵 斉射したダルガパル師団 グレイブ五番機の攻撃担当
禁忌解放:パイロテックファイア(ピロ) 二重解放:クロスファイア(ピロ)

・ロケット魔法
効果:魔竜が上昇、飛行、姿勢制御や着陸時の推進力として手足のひらから噴射。また、武器としてかなり遠距離の敵を焼滅。さながらドラゴンブレス。
使い手:魔竜全般

・射撃術(仮称)
効果:空中で小さなものを撃ち出して的を貫く。要するに銃撃。小石の成型や収集は事前にしているか。発射物を魔法で生成しない(できない)、次弾を手の回りに滞空させておくなどの特徴を見るに、恐らく爆術と渦術の浅めの才能を併用し、それぞれ火薬、弾倉と銃身の役割を担わせているもの。ギンカが使用するシーンでは禁忌解放こそしないもののどれもかなり精密な狙撃。特に死に際。目もいいのかねえ。
使い手:ギンカ (ギンカ以外の術士もバシバシ使ってたような気がしていてここに載せていたが、読み返してみると気のせいだったっぽい。本編中ではギンカにしか使えない技術なのかもしれない。)

・渦術
効果:かざした手のひらの周囲の空間を歪ませ、渦状の流れを起こす。多くは撃ち掛けられた弾の弾道を逸らす用途。渦術の名手ナイトワットなら、掴んだ相手の肉体を直接掻き回してバラバラにしたり、杭や、禁忌術解放では擲弾といった重い物体を攻撃目標目がけて正確に撃ち出すこともできる。ロケット魔法の爪痕を速やかに鎮火したのも渦術か。一般的な原理は電磁力の作用であるとの話も出たが、理系っぽいのはよくわかんないのでそっち方面の考察は一旦省く。
使い手:ギンカ? シュロ ボルカ ナイトワット アンダーの回想の魔人兵士?
禁忌解放:シクロテックオーバー(シュロ) シクロテックシュート(ナイトワット)

・虚術
効果:巨大な宝石様の球体を宙から生み出して自在に操り、接触した物を問答無用で削り取る。黒い物体(空間?)は存在するだけで徐々に大気を削っている。放射性物質から不死者までなんでも削る。ただし市街戦でやると怪奇現象となる。次元開転、黒体遷化、無残舞踏など厨二心をくすぐる未詳のワードが並ぶ。少なくともメイミョー科学史においては、シバ以外で実在を確認された使い手が居ない。コントロールが重い、開転が強力すぎ、虫食いだらけで禁忌術の意味がないなど言っており、他の魔法と違って発動後も集中して操作し続けないと自然消滅しそう。一発しか出せないのもこの為か。伝承上では、当時核による環境汚染を解決するためと超人機械が授けたものの、争いの種となり取り上げられてしまった筈の魔法。地下空間を削りながら移動して神出鬼没。やはりこれも市街地でやるには水道管とか家の基礎とかヤバそう。禁忌解放で球体を巨大化させると電流が迸る。ポージングは好きでやっている。(余談:恐らく魔竜もだが、『人並みの知性』を欠いている者でも魔法は使える。)
使い手:シバ ギョーマンの故郷の伝説上の一族
禁忌解放:ファンタスティックフィーバー(シバ)

・爆術
効果:手のひらの内側で爆発を起こす。たぶん普通の魔法使いは軽量物の起爆剤として使っている魔法で、ボルカに限ってのみ威力と療術による耐性が両立し体重も軽いために自分という重量物を吹き飛ばしてもなお秒速50mの高機動が実現できるのだと思われる。禁忌術解放無しでも加速を重ねれば秒速100mを突破しグレイブを追い越せる。両手からの禁忌術解放で二重螺旋状の飛行機雲を引きながら猛加速する。岩のような硬い固形物を掴んで爆砕し、散弾として撃ち出す使い方も可(ボルカ)。
使い手:ギンカ? ボルカ
禁忌解放:ブラステックブロー(ボルカ)

・勁術
効果:肉体強化、殺気を読む超感覚。サティにチートだとdisられていた(?)が、同胞の魔人兵士にも言われたので案外一般的でない能力のよう。余談だが、ジュンボはボルカの高速反復攻撃と結構渡り合えてるのを見るになかなかの武人。裏を返せば、ボルカのやり口は半端なく素早くて四方八方から襲い掛かって来るだけで、根本的には近接攻撃にすぎないとも言える。撹乱戦法みたいな類いは相当無効化できるっぽい。影浦雅人。
使い手:ジュンボ

・加重低減魔法
効果:魔竜が使用(レコベルの又聞き話をするルビー)。メタくは、生物が巨体になるにつれ重量を支える器官が肥大化していき他の機能を圧迫する云々の問題を解消するためか。
使い手:魔竜全般?

・魔術
効果:三重解放による3種の絶技が放たれれば対地掃討は勿論のこと雷撃将相手に牽制・相討ちまでも期待でき、極め付けは詠唱中に術士が首チョンパされ死亡(ギョーマン)。(妄想:「手品の意で魔術なんだ」と思ってたが、読み返してたら他の人物が魔法全体を指して魔術と言っているシーンもあった。そうなると三種類の術を同時に解放するみたいなことなのか。頭に手を当ててたのは念術で幻術とか?あと二つは炎術と療術?まさかアンダーソン局在で人体自然発火現象を?)
使い手:ギョーマン
禁忌解放:ハイドマジック 三重解放:トライセット

・?術
効果:戦略級魔法。ゼロ旋風(絶対零度的な?)や氷地獄などのあだ名から、恐らくは凍結効果を生ずる魔法。
使い手:コサイタス(余談ばっかだが、コサイタスの名義がヘリオスのつけた通称であるような描写が為されているので、レコベルやピロなどとは違い能力名とは関係のない本名を持っていたりするのだろうか。または才能によって元服名が付く風習でもあるのか。)

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