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映画『ルックバック』を観てきた感想:静かに刺さる、この余韻…すごい。


先日、藤本タツキさん原作の映画『ルックバック』を観てきました。いやもう、観終わった後しばらく言葉が出なかったです。短編映画なのに、心がぎゅっと掴まれて離さないあの感じ…。観る前は「原作が最高だから、まあそれをなぞってくれるだけでもいいかな」なんて軽く構えてたんですけど、いい意味で裏切られました。

元々、漫画の方では内容が変更される前に6週ぐらい見直してたので映画が発表されてた時はそりゃもう超嬉しかったです。


創作の光と影、そして友情

物語の主役は、絵を描くことが大好きな藤野と、引っ込み思案だけど圧倒的な才能を持つ京本の二人。この二人が出会って、一緒に成長していく様子がすごくリアルで、じんわりと胸に響きました。特に、藤野が京本の絵を初めて見たときの「何これ、負けた…!」って衝撃と悔しさ。めちゃくちゃ共感しました。あの感覚、何かに打ち込んでる人なら絶対分かると思います。

でもただのライバル関係じゃなくて、藤野と京本が一緒に作る「友情」と「創作」のバランスが絶妙なんですよね。京本が藤野に見せる尊敬の眼差しとか、藤野が京本を思って描き続ける姿とか、もう全部が愛おしい。


静かで重いけど、優しい

途中から物語がガラッと重い方向に転がっていくんですけど、その転がり方が上手い。音楽も少なくて、セリフもそんなに多くないのに、どんどん感情が押し寄せてきて、気づいたら泣いてました。特に京本との別れのシーン…心の中で「こんなのあり?」って叫びながらも、映画の静けさに引き込まれちゃうんです。

喪失感がすごいんだけど、それだけじゃ終わらないのがこの映画のすごいところ。最後の藤野が描き続ける姿は、悲しいのにどこか前向きで、「ああ、創作ってこういう力があるんだな」ってじーんとしました。


短いのに、濃い。

正直、映画としては短いです。でも内容はめちゃくちゃ濃くて、観終わった後の満足感がすごい。むしろ短いからこそ、無駄がなくてエモさがぎゅっと詰まってる感じ。キャラクターたちの表情や動作、ちょっとしたシーンの切り取り方まで丁寧で、「こんなに伝わるもんなんだな」って感心しました。


おすすめしたい人

・創作が好きな人
・何かに打ち込んだことがある人
・感動する話が好きな人

これらに当てはまる人には絶対刺さると思います。短いし、サクッと観られるんだけど、その後の余韻がすごいです。観たらきっと誰かに話したくなるはず。まだ観てない人はぜひ!

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