元親父と風呂(※食事中要注意)

元親父は自称・きれい好きである。

風呂は絶対に一番風呂じゃないと嫌。


私が実家にいた頃は、風呂に入る時間帯が昼夜逆転していたため、私は家族とは別の時間帯に入るので私も一番風呂(?)だったが、
一度時間帯がかぶってしまった時があり、私が風呂に湯をためて服を脱ぎかけているにも関わらず

「どけっ!」
と押し退けて入ってきた。

私「なんなん?今から入ろうとしてるのに!」

元親父「うるさい!ええわ!」

いや、ええかどうかはアンタが判断する所じゃないだろう。

ちなみに当時小学生の甥っ子も泊まりに来たときに同じ事されたそうだ。
風呂を入れる音がすると変なスイッチが入り、
今すぐ風呂に入らなければ我慢が出来なくなる。

甥っ子は風呂に入っているときも、
「甥っ子が何か悪いことをしている」と思い込み元親父は何度も覗きにいっていた。
同性だから余計遠慮がないぶんタチが悪い。

元親父は家族が風呂に入った後は、脱衣場から風呂の中まで逐一チェックしていた。(水滴・泡など)
元親父は
「シャワーの水が扉にかからないようにしろ」
とよく私を怒っていた。
風呂場は絶対無理だろう。いまだに意味がわからない。


そこまでチェックするので、元親父が入った後の風呂はさぞかし綺麗なのかと思うだろうが、
これが汚い。汚さが半端じゃない。
年頃の娘が「お父さんのあとは油浮いてて嫌なんだもん♪」ってなレベルの汚さではない。
湯船に色んなものは浮いているし、濁っているし、
一体どうやったら湯船が汚れるんだ?というレベル。
かけ湯せずにドボン!してもあんなにはなるまい。(後々、色々考えた結果おそらく石鹸なしで湯船の中でタオルかなにかで体をこすってたのではないかと)


元親父はストーマーなのだが、何度か湯船にウ●コが浮いていたこともあるそうだ(私は見てないが…)。
それを母が指摘したら
「あ?そう?」
とヘラヘラ笑っていた。
普通ならかなり恥ずかしいはずだが、元親父はちょっと嬉しそうだったらしい。

風呂は体をきれいにする所のはずだが、
入って汚れたらどうするんだ、の風呂。
かといって風呂の湯を入れ替えたら「水道代がもったいない!」「傷ついた!傷ついた!」とキレまくる。


ちなみにトイレの床にウ●コを落としていた事もあるらしい。

誤解がないように書くが、私はストーマーを悪く言っているのではない。
誰だっていつストーマーになるかわからない。

ただ、私ならそうなれば一番最後に風呂に入るしストーマー交換後もトイレは必ずチェックする。
臭いも気になるから消臭剤も使う。

そういう方々が大半だと思う。
というかストーマーの方々は通常「漏れない」と聞くがなぜあんなに漏れまくっていたのか不思議である。
元親父はかまってちゃんなので
今考えるとわざと漏らしていたのかもしれない。

元親父はストーマーの消臭剤があるにも関わらず数回使っただけで全く使おうとしなかった。
金がもったいないからである。
しかもストーマーを食事中にさわりまくったり
食事中に真横で交換したりされたら正直たまったものではない。
なぜ他所の場所で変えないのか。


風呂の事や食事中に交換は勘弁して、消臭剤っていいらしいよ、ってな事をかなり丁重に気を使いつつ指摘したら

「傷ついた!傷ついた!好きでこうなった訳じゃない!」

と自己愛ならではの「人に罪悪感を植え付ける作戦」。

一言言っておくが、大腸がんの疑いの症状が出て、
再三病院に行けと言っていたにも関わらず、
5年以上放置したのは元親父自身である。

「え?好きでそうなったんじゃないの?」とつっこみたくなる。
仕方ないので香水プレゼントしたら今後は10プッシュ以上ふく。
いくら1プッシュでいいと言っても全くきかない。
自己愛やモラは鼻がバカに出来ているのだろうか?


そんなこんなで面倒臭いので元親父がいない時や寝たあとにこっそり風呂を入れ替え入っていた。

お金は大切に。