元親父とシャンプー

私は頭皮が子供のころから皮膚炎でそれが慢性化している。

事の発端は、元親父の妹(叔母)が美容院を経営していたことである。

元親父はこの妹一家を信奉していた。(弟オバマに対してはちょっとビビっていた)

「妹の勧めるシャンプーなら絶っ対に間違いない!」
と何を根拠にそう思ったか知らないが、
豆太郎一家は叔母の家からシャンプーを買っていた。
まだ一家に一種類のシャンプーの時代、私もそれを使っていた。

小2のある日、私の頭皮がジクジク&ガサガサしてきた。痛くて痒い。
皮膚科に行くと「シャンプーが合ってない。強すぎるのでは。別のを使って下さい」と言われた。
そしてその事を元親父に言うと
「そんな訳はない!妹のシャンプーが合わないのなら、どこのシャンプー使っても合うわけがない!シャンプーを自分だけ変えるのは許さん!」
と怒りまくり。
結局シャンプーは買ってもらえなかった。

その結果どんどん酷くなり頭から出血しながらそのシャンプーを使っていたが、元親父の機嫌を損なうほうが面倒くさい為何も言わず(既に「怒られるのが怖い」を通り越している小学生)。


元親父に怒られるのが嫌な元母親は最初は私の皮膚炎の悪化ぶりを見て見ぬふりしていたが(腹黒)
皮膚科の医者にも怒られるのが怖くなり結局シャンプーを買ってくれた。

当時はシャンプーの試供品もなく、とにかく使ってみなくてはわからない。
使ってみては駄目、の繰返しである。

元親父は「金がもったいない!何で妹のシャンプーを使わないのかっ!」と激ギレ。

そんなある日、私は叔母に相談した。
すると叔母は
「美容院のシャンプーは結構強いからね、肌荒れする人も最近はいるみたい。そういう人は市販の方がいいこともあるよ(※1990年代情報です)。
豆太郎ちゃん、頭皮が酷いならうちの使っちゃ駄目よ」
と言った。

元親父態度豹変。
「いやあ、シャンプーは自分で選んでいいよ」



そういえば、元親父ハゲてんじゃねーか!
(※ハゲにそういえばも何もないが)
あのシャンプーのせいじゃないのか?

そんなにハゲ仲間を作りたいかっ?
私をハゲにしたいのか!


時既に遅し、慢性化し現在にに至る。
良くなったり悪くなったり。
が、最近はシャンプーの質が上がったらしく、
昔ほど悪化はしなくなった。

お金は大切に。