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台湾10 地震と地学

台湾大震災より20年が経ちました。
1999年9月21日に台湾中部の南投県を震源とした、いわゆる921大地震です。
台湾にとっては20世紀で一番大きな地震であり、被害の大きかった台湾中部には地震の爪痕とする遺構が多く残されています。

▼台湾の地学

台湾の地下では海洋プレートであるフィリピン海プレートと、大陸プレートであるユーラシアプレートがあります。
図のプレートはザックリな位置(雑なのはご容赦)ですが、日本同様にプレートの境界付近に位置している地震大国と言えます。

特異な点として、台湾南部では大陸プレートと海洋プレートの位置関係が逆転しており、日本より複雑な活断層を形成しています。
軽いはずの海洋プレートが大陸プレートの下に潜るのは不思議に感じます。

きっと数百年前の地殻変動に想いを馳せるだけで、ご飯3杯いけるような素敵な人も台湾にはいるのでしょう。

▼台湾の地震

台湾における地震の話題に戻ります。
台湾での地震特徴は、発生数は多いがマグニチュード規模 は小さいことと、多くの地震が内陸直下型地震で被害が深刻になりそうなことです。

直近の大規模地震は2018年の花蓮地震でした。
日本でもホテルが倒壊している映像が報道されたはずなので記憶に新しい人もいるかと思います。

建物倒壊リスクについては住宅総数に対して耐震基準を満たすものは27.2%しかない事も分かっており、現地では脆弱性への指摘と対応の加速が求められています。

建物の建て替えが中々進まないことが原因なのですが、現行法では住民の1%でも反対した場合は建て替えができない事が足枷となっているようで、法改正も含めて今後は動きがあるかも知れません。

日本からの旅行客が増えている昨今、旅行先で大地震が起きたならどうするか?とゆう想定も頭の片隅にあったほうが良いのかも知れません。

地震に限らず、緊急事態の対処は『日本台湾交流協会』の安全情報に目を通しておくことで多少の備えるはできると思います。
旅行で台湾に訪れる方は一読されることをおススメします。