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効果音備忘録ーTempo Delayー

相も変わらず毎日バイトしてるかアニメ観てるかマンガ読んでるかのフリーター生活を満喫しております、学部4年の穴村です。ついに所持している単行本の冊数が300冊を超えたことを、ここにお知らせいたします。

はじめに

今回やるテンポディレイはその字の如く、ディレイを加える機能です。例えばマイクで喋ると起こる「本当の声に対して少し遅れて小さく聴こえてくる現象」などがディレイに該当します。エレクトリックな曲などにもよく使われる機能です。ディレイの速さや数、音量によってはかなり派手にできたり、面白い音を作ることもできます。

Tempo Delayとは

ディレイ、エコー、リバーブは空間系と呼ばれる似たような効果を発揮する機能です。私もこの機能を勉強した時、どのサイトでも説明方法が異なっており、何が正しいのかいまだによくわかっていませんが、

ディレイ≒エコー≠リバーブ

というような分類になっていると思います。

ディレイとエコーは発音された音を一回り小さい音量にした上でいくらか遅れて出力することで、やまびこのような結果を得ることができます。一方でリバーブはお風呂の中で歌った時のように発音した音が部屋の中で跳ね返ることをシュミレーションして得られた複数の反響音を出力するものです。ディレイとエコーの違いまでは私にかみ砕くことができなかったので、詳しく知りたい人はその手の記事を参考にしていただければと思います。

大きく分けて二つある空間系のエフェクトのうち、ディレイがSynth1で使えます。その中でも3種類のディレイが使用できます。

スタンダード(ST)
通常のディレイです。ステレオ化されて出力されるので、拡がり感が出ます。両側から元の音とディレイ音の両方が聞こえてきます。

クロスディレイ(X)
左右それぞれを交互に入れ替えて出力するものです。ステレオ化しているわけではありません。例えば元の音がPanにより右に指定されていた場合、1つディレイ音が鳴るたびに左右に交互に振られるようになります。←これ結構面白いのでやってみてほしいです。また、センターで鳴らした音にクロスディレイをかけるとモノラルになったような聞こえ方になります

ピンポンディレイ(PP)
左右交互にディレイ音を鳴らします。クロスディレイは元の音のPanを反転させながらディレイ音を生成するのに対して、ピンポンディレイは元の音に関わらず、ディレイ音を左右交互に振って出力していくことがポイントです。

Synth1におけるTempo Delayの使い方

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ON/OFFボタン
ディレイのON/OFFを切り替えます。点灯時がONです。

パネル
上の画像でSTと書いてあるパネルをクリックすることでディレイのタイプを選択することができます。先程紹介した「ST」「X」「PP」の中から選ぶことができます。

time(ディレイタイム)
元の音を基準にどの程度遅らせてディレイ音を鳴らすかを設定する。設定範囲は0.1秒を最小として、以降32分3連符~全音符(4拍分)までの間で設定可能です。基本的には音価(音の長さ)で入力します。

sprd(スプレッド)
左右のディレイ音の発音を遅らせます。左に回せば左の、右に回せば右の、回した分だけ発音タイミングが遅れます。ディレイ音をあえてずらしたい時にここで設定します。最大100msずれさせることができます。

fdbk(フィードバック)
ディレイ音の余韻の長さを設定することができます。左いっぱいで一回、右いっぱいで無限回鳴らすことができます。20~30%のラインを超えると大分しつこい印象になります。

d/w(ディレイレベル)
ディレイ音と元の音の音量との割合を設定します。左いっぱいでディレイ音が0%(元の音が100%)、右いっぱいでディレイ音が100%(元の音が0%)になります。こちらも20~30%のライン辺りが無難。

まとめ

今回はテンポディレイについて紹介しました。今回の機能を使うことで、更に作れる効果音の幅が広がります。次回はChorus / Flangerの使い方を紹介します。

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