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独自性と差別化

差別化は何か。
企画を考える時、競争環境にさらされる製品の場合は常に問われます。
既存の競合に対する明確な差別化をすることでシェアの拡大を図るのです。
必死に差別化を考え、磨き上げ、選ばれず、消えていく。
そんな製品も数多く存在します。

差別化は相対的、独自性は絶対的。
差別化を意識している限りは、選ばれる確率を高めることはできても主体的に選ばせるものにはなりません。

赤いチューリップ、黄色いチューリップ、白いチューリップ。
赤と白の混じったチューリップ。
少し花弁が開き気味のチューリップ。
最初はある程度大きな違いをつけられていても、だんだんその差は少なくなり、最後は微差を争うことになります。
そして青いバラという全く違う独自性のあるものに市場を奪われていくのです。

差別化を考える時には隣の競合を見ますが、独自性を考える時に見るべきは自分自身です。
己の歴史を振り返り、強みを見返して、その上に成り立つ特長を考えた時に独自性は生まれます。
自分を振り返り、市場とのマッチングを考えた上で競合との違いを明確にするのです。

市場だけ見ても自分とのマッチングができなければ成り立ちません。
競合から見ては小競り合いに意識が向いてしまいます。
独自性を獲得するには自分自身としっかり向き合うことが重要です。

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