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理由なき企画は無力なり

商品企画は顧客と顧客価値から成り立っています。
顧客も顧客価値も意識していない商品企画は高い確率で失敗します。
たまたま売上が出たとしても、その結果を横展開して次に活かすことはできません。

一方で顧客も顧客価値も練り込まれているのに、ちっとも響かない企画があります。
上辺だけ綺麗に整っていて、それぞれの理由が説明できない場合です。

顧客は世田谷区在住のDINKSで、夫の仕事は建築士、妻は会計士のパワーカップルです。なんとなく。
住まいはタワーマンションの高層階で子供が生まれたら売却するつもりの投資目的の購入です。なんとなく。
平日の夕食は週末の作り置きを解凍して食べ、金曜は外食をしています。なんとなく。
そんな夫婦のためのコンセプトです。なんとなく。

商品企画の仕事は閃いたアイデアを世に送り出すことではありません。
自分の、自社の取り組みに理由付けをすることです。
何故こうなのか、何故ならばこんな理由があるから。
何故こうなのか、何故ならばこんな狙いがあるから。
そんな答えを示し続けることで納得してもらい、ビジネスを拡大するのが商品企画の役割です。

何故?
そう問われた時、全てに答えられなければなりません。
一つでも理由を答えられないとしたら、それは商品企画としての敗北と考えなければなりません。

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