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尖らせて火花を散らせ

電子レンジでアルミホイルを使ってはいけません。
バチバチと火花が散り、場合によっては製品が壊れるかもしれないからです。
その一方で、加熱具合を調整する為にアルミホイルの使用を推奨する場合もあります。
取扱説明書をよく読むと書いている場合があります。
例えばエビフライを温める時の尻尾。
身が温まる前に焦げてしまうことがあるので、尾先にアルミホイルを巻くことがあります。
お銚子を温めるときもそうです。
窄まった部分が熱くなりすぎる為、アルミホイルを被せることがあります。
どちらの場合もきっちり巻くように指示されています。

アルミホイルや金属は電子レンジのマイクロ波を反射します。
電子レンジは発したマイクロ波を食品の水分に吸収させて温めるので、吸収されないマイクロ波が飛び続けると想定外の場所に集中してしまうことで火花が出てしまうのです。
海老の尾やお銚子の口にピッタリと巻けば面で反射する為に影響は小さいのですが、端が少し折れて尖った部分があるとマイクロ波が集中しやすくなって火花が出ます。

尖ると、集中し、火花が散る。

これは商品の認知と反響も同様です。
広く面で捉えようとすると、認知の為の接点は増えても反響は生まれません。
特定のニーズに尖らせて尖らせて、刺さるほど鋭くしたとき、局所的に集中した認知が反響という火花を散らします。
この火花は本来のターゲット以外からも見える為、更に認知を高めることに繋がります。

尖らせてターゲットに刺す。
刺すほどに尖ったコンセプトは、周囲の認知を広げる反響を生み出す。
削ぎ落とすことはリスクではなく新たな機会の創出であることを忘れないようにしましょう。

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