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好き嫌いバイアスの外し方

人は論理的に考えることができる生き物ですが、論理的に判断できない生き物でもあります。
視覚のカラクリに騙されますし、数字のカラクリに騙されますし、何より心の機微によって容易に論理性を捨ててしまいます。
好き嫌い、これほど大きなバイアスはないことでしょう。
好きだから間違っていて欲しくない、嫌いだから認めない。そこには理屈はなく、感情しかありません。
感情だから紐解くのは難しく、改めがたいものです。

この好き嫌いバイアス、どうやって解除したら良いでしょうか。

まず、バイアスが書いてかかっているという認識を持つことが最初の一歩です。
バイアスにかかっていて、解かなければいけないという認識を持たなければ解決のしようがありません。
次に、逆の認識を意図的にしてみましょう。
好きだけど間違っている。
間違っているけど好きだ。
嫌いだけど正しい。
正しいけど嫌いだ。
逆接的に繋げることで、好き嫌いと正しいかどうかが別物なのだと認識することができます。
どんなことでも構わないので、この逆接文に事例を入れてみましょう。
挨拶をするしない、トイレで手を洗う洗わないといった些細なことで充分です。
人格否定するような言葉は選び難い筈ですので、日常のちょっと気になることを入れれば充分でしょう。
逆に嫌いだと思う相手の少し良いところを入れてみれば文章は完成します。
肯定すべき相手にも否定すべき点がある、否定すべき相手に肯定すべき点がある、その認識を持つことが重要なのです。
好きは好きで構わない、嫌いは嫌いで構わない、ただし判断は論理的に。
その為にも好き嫌いのバイアスは認識しておきましょう。

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