見出し画像

答えが知りたい者たちよ

苦労したくない世代交代。
効率的に進めたい世代。
失敗したくない世代。
働いていると世代間ギャップについて様々な表現が出てきます。
自分たちとは違う者たちを十把一絡げにしてステレオタイプに語るのはコミュニケーションの放棄だと思っています。
苦労を嫌がり、成果を求め、失敗したくないので正解を指示して欲しいという考えは世代を問わずいます。
どうすればいいか教えてください、その通りにします。
そんな答えを求める人にお伝えしたいのは、答えなどないということです。

もう少し正確に表現すると、あなたが扱える簡易な答えなどない、です。
自分なりの最適解はあるけれど、それを用意して相手に渡すということは、相手をただの作業者に貶めることになります。
そして、ただ与えられたものを右から左に動かすだけであれば存在意義すら奪うことになってしまいます。

また、正解を出す公式のようなものは合気道の技のようなもので、原理原則はあっても使いこなすには相応の習熟が必要になるのです。
「合気道の奥義を教えてください」
そんなことをいう人に教えることは何もありませんが、万一自分の中で奥義だろうと思うものを伝えたところで、使いこなすには自力で奥義に辿り着くのと変わらない訓練が必要になることでしょう。

効率よく答えを手に入れながら進みたいと考える人にアドバイスです。
答えはありません。
答えに近付く原理原則はありますが、使いこなすには習熟が必要です。
簡易に使える答えを教えてくれる人から学べるものは簡易なものだけです。
習熟に時間を要する原理原則を教えてくれる人こそ信じてみるべきです。
急がば回れという言葉の通りに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?