奢るについて

『今年は、紫陽花と和食を奢ってもらったんよ〜』と、母の日の出来事を父に自慢する、母の一言に少し物申したい。

ご馳走、または、プレゼントと言っておくれよ。(出だしから非常にめんどくさい成人女性である)

昔から"奢る"と言う言葉が妙に引っかかり(なお使用したことは何度もある)なんか、上からじゃないかな?とか、奢るとか言って、大したものじゃないじゃん。とかそう言うことばかり考えてしまう。

『ご馳走とか、プレゼントって言ってよー!』と思わず出てしまい、(あっ、せっかく喜んでくれてたのに水をさしたかな?)と焦った。しかし『えっ、あー!ほんまやなぁ〜。確かに、そっちの方が素敵。』と母はすんなりとうけいれてくれた。

(母よ、めんどくさい娘で申し訳ない。だが、そう育てたのは、あなたであるぞ、母よ。)
しかし、めんどくさい私の一言にも、素敵!と返してくれる母、私はそんな母だから、美味しいご飯をご馳走したくなり、可愛い花をプレゼントしたくなるんだよ。と、いい年して、母への愛を再確認しながら、にんまりと笑った時、

『じゃあ、わしにもお酒プレゼントして〜』

と、父。

『はいはい、来月奢ってあげるよ』

人によっては、奢るも使っていこう。

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