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男女間の友情は消えてゆくのか?


私は、記憶の思い出せる限りでほとんど男友達との方が気が合った。

男の子と遊んだり、考えをシェアすることに違和感がなかったし、こちらの恋愛感情は完全にナシで私は彼らと友情を交わしていた。

好きな子とはそもそも友達というステップを踏まなかった。
だからこそ、男友達は本当に友情しかなく、その先の可能性は今もゼロである。

昔から、何かあると相談に乗ってくれたのも明らかに男友達の割合の方が高くて、自分から相談するのが男友達の方が多かった理由も、自分の価値観や考え方が男性寄りだったが故だと思われる。

でも、そんなフランクな存在だった彼らはここへきてほとんど全員が家庭を持った。
ということは、彼らには特別な存在が居て、ともすれば大事なお子さえ居る。


最近とても調子が悪い。でも、気軽にヘルプを出せる人がいない。

先日書いた遠くに離れた親友とも、やはり奥さんの存在を考えると少しの遠慮が生まれてしまうし、仲良くしてた4人組の中のメンズ二人もすっかりいい旦那さんになり、イクメンになって、グループで連絡を取ることすら無くなってしまった。

過去の相棒の元恋人も親友だったのだけれど、彼にも家族ができた。そもそもは相棒の恋人だったわけで、直接の友達だというわけでもなかった今、彼にとって私はどういう存在なのかもわからない。

それでも、昨晩本当に苦しくて、彼らに助けのLINEを送った。


遠く離れた親友は既読だけで、返答は今のところない。
職業柄返信が不規則なのもあるので何とも言えないが、仕方のない結果だと受け入れた。

相棒の元彼である、私としては親友の彼は、すぐに返事をくれた。


彼には私の過去の相棒の心の病をずっとそばで支えていた過去がある。実績とも言えるほどの。だからこそ、彼にはどこまでも話せた。いろんな言葉をもらった。

彼は元相棒と同じく、言葉にすごく温かみがあって優しい。いろんな過去があったからこそ、繊細だけどとっても強くてとっても優しい。

私の相棒でもあった彼の元恋人のことを「今でも大事な人であり、幸せを願っている」と胸を張って言えるデカい男であること私は尊敬している。

この状況から今は離れて暮らしているが、彼には奥さんも子供も居る。
立派な大黒柱をやっていることは確かで、それでいて自分の夢も宣言通り叶えて、その道を確実に走り出している。

そんな彼は言った。「辛くなったら余計な遠慮せず、気を使うことなく、いつでも連絡しておいで。メシでも連れてってやるから、話くらいならいくらでも聞けるから」

「キミが元気になるまで、いつでも助けに行くことをここで約束するから」と。

そして、彼の声を聴かせてくれた。その声を聴きながら眠りについた。


私の周りにはたくさんの優しくて強い愛のある人たちが居る。ただ、その人たちに、私よりも他に確実に大事で大切で、壊してはいけないものがあるのも確かだ。

あぁ、難しいな。彼らの優しさに、言葉のままに甘えられないのは切なくてつらい。こんなとき、私が男だったら、こんな風に悩むことも友達の大事なパートナーを傷つけてしまう可能性も無くなるのに、と思ってしまう。

良い奴だから、そりゃ大事な人と家庭を作れるよなぁ、とも思ってしまう。独り身なわけがないよなぁ、って妙に納得してしまう。


私はどうするのが正解ですか?弱さは自分の中に秘め続けて、そのままいつか強さに変わってくれたら楽なのにな。いや、もっと強い自分で居られたらよかったのにな。どんな自分も愛せるように、ゆっくりでもいいから大きく強い大人になりたい。



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