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彗星

ネオワイズ彗星が見頃になっているという。7月15日以降、日没の北西の空に見えるという。以後高度は高くなるが、明るさは弱くなっていくらしい。けれども、このところ毎日曇り空で星が全然見えない。地球に最接近するのは7月23日で、1億200万キロメートルのところを通過する。

60年以上生きていた間に、彗星を見る機会が何度かあったのだろうけれども、実際に見たことがない。今回は見てみたい気がする。

彗星か小惑星が地球に衝突するという物語を中学生の頃読んだ。よく覚えていないけれど、最終的に世界の国々が協力して原子爆弾(か、水素爆弾)のロケットを打ち上げ、その小惑星を壊すという話だったように思う。その解説には、小惑星が地球に衝突するということは、まずあり得ないとか、原水爆で命中させることができるのかとか、命中したとして壊れるのかというような否定的な解説をしていたように思う。けれども、最近では小惑星の接近がニュースになったりして、本気で小惑星との衝突について考えるようになっている。時代も変わったなあと思う。

そう言えば、地球の歴史の上でも、過去に5回生物の大量絶滅が起こったということである。その5回めの絶滅(恐竜絶滅)の原因は、メキシコ湾に落下した隕石によるというのが最近の説である。

彗星ではないけれど、新星を肉眼で見たことがある。1975年夏、はくちょう座の尾の付近。日本の高校生が世界で最初に発見したらしい。最大1.8等級まで明るくなったようで、毎日仕事帰りに見ていた記憶がある。4、5日で暗くなって見えなくなったけれど、見慣れた星座の中に、明るい星が見えているのは、感動的だった。こんな明るい新星はもう一生見られないと思う。

星に関心を持って見出したのは、高校生のときだったと思う。すばるやアンドロメダ星雲も肉眼で見えた。今はどうなのだろう。昔より街灯で夜空は明るくなっている。最近は夜空を仰ぐこともあまりない。

地球という惑星は、本当に奇跡的な星かも知れない。微生物が生まれ、動植物に進化し、知的な人間たちが活動している。電波も宇宙に発している。異星人が(もし居たとして)、その電波から地球の知的生命の活動を検知して、この地球を観察しようと考えるかも知れない。いや、もしかして、すでに観察されているかも知れない。異星人にとっては、地球は銀河の辺境にあるけれど、興味津々の星に違いない。

逆に、もし地球人が、どこかに知的生命体の活動を発見したら、どうだろう。地球は、見方によっては奇跡的な惑星かもしれないけれど、この太陽系あるいはこの銀河系自体は、宏大な宇宙の中では、そんなに特殊なものでもなさそうにも思える。だから、地球外の知的生命はどこかに必ず存在する気にもなる。つまり、まだ地球外で知的生命体は見つかっていないけれど、存在する可能性は大いにありそうだ。とすれば、地球外知的生命体(Extraterrestrial intelligence)について、あらかじめ考えることは、無駄でもないような気がする。人類全体の思想にも関わってくるのでは……

とんでもない方向に話が飛んでしまいました。

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