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離れていても家族だから

昨日、義理の父から話がしたいと電話を受けていた。

土曜日ではあったが、

私が仕事だったこともあり、

改めて伺うとしていた。

さすがに気になる。

今日ひとりで会いにいった。

家族のことを思う父や母の願い。

私自身、知ることのない思い。

こうして話をする機会を、

積極的に取ってきたとは言い難く、

ご無沙汰している反省からはじまる。

あっという間に2時間ほどが経っていた。

内容はともかく、

「話せてよかった。」

安堵したような父と母の言葉。

私自身、正直言えば、

日々気が休まるときはない。

それを言い訳に疎遠にしていたのは、

私自身の至らない配慮の無さだ。

今日、話ができたことは、

良かったというより、嬉しかった。

ベランダに元気に咲くパンジーを物思いに見つめる。

うつむいて物思いにふけっているパンジーの姿が、

花言葉にあるように、

~私を思って~

もしかしたらお互いを思う時だったのかもしれない。

「離れていても家族だから。」

父の言葉が心に刺さる。

振り返りながらそのあたたかさに、

泣きそうになる。

大病をしているにもかかわらず、

家族を思う気持ち。

「いつでも呼んでください。」

そう言葉にした帰り際、

精一杯の笑顔を送った。

大切なことを気付かされた、

とてもとてもやさしい時間だった。