Tech Play セミナー「DX時代に身に付けたいプロジェクトマネジメント講座!#4」
「DX時代に身に付けたいプロジェクトマネジメント講座!#4 ~失敗プロジェクトから学ぶトラブルを防ぐ極意~」を受講してきました!
https://techplay.jp/event/759850
プロジェクトマネジメントについて全6回の講座として、PMP のお姉さんが教えてくれます♪ 今回は、講演「失敗プロジェクトから学ぶトラブルを防ぐ極意」+演習「ステークホルダー・マネジメント」のセットで、非常にためになる内容でした(^^)
PMBOK 第7版
PMBOK「プロジェクトマネジメント知識体系ガイド」(Project Management Body of Knowledge)の第7版の準備が進んでいるそうです。
PMBOK によると、プロジェクトは「独自性(新規性)」と「有期性」を兼ね備えるものです。また、第6版(現在の版)における主な変更点を紹介いただきました。
第6版における主な変更点
①アジャイルについての記載が増強された
②テクニカルスキルだけでなく、リーダーシップや
ビジネスマネジメントに関する記載が追加された
DX時代のITプロジェクト
現在の情報システム(IT)は、企業活動を支える重要なツールです。
『Doing a project right より、Doing a right project!!』
ITプロジェクトはビジネスにつながるため、全社最適化を考慮した、全部門レベルの意思統一が必要な、部門横断的プロジェクトとなっています。
そのため、プロジェクトには様々なステークホルダーが存在することになります。しかし、すべてのステークホルダーが同じ気持ちでプロジェクトに臨んでくれるとは限りません。また、気持ちはあっても、観点(立ち位置、期待値、思考の形)が異なります。
そうした中、プロジェクトマネージャーに求められることは、各ステークホルダーの観点(立ち位置、期待値、思考の形)を把握し、各ステークホルダーに応じた形で対応することです。そのため、異なる世界での知見をステークホルダーの言葉に翻訳する能力が必要となります。
ステークホルダーとは
ステークホルダーの由来について話してくれました。stake = 杭!!
ステークホルダーには責任があり、参画意識を持つ必要があります。しかし、実際は無関心、むしろプロジェクトの反対勢力となるステークホルダーも往々にして存在します。
ステークホルダーマネジメント
①まず、ステークホルダー特定します。
往々にして漏れが生じます。また、始めだけでなく、プロジェクトのライフサイクルを通じて繰り返すことがよいとのことです。
②次に、グリッド分析を作成します。
以下のような、権力と関心度のマトリックスを作成します。
③ステークホルダー・マネジメント計画を立てる。
ステークホルダーのエンゲージメント(関与/絡み合い/約束)をマネジメントします。各ステークホルダー毎に、プロジェクトに対する姿勢を可視化し、コミュニケーションにより『目標』にシフトさせます。この戦略を立てるのがステークホルダー・マネジメント計画とのことです。
ステークホルダー・マネージメントの注意事項
ステークホルダー・マネジメントにおける注意事項について、いくつか紹介してくださいました。
ステークホルダー・マネジメントにおける注意事項
・ユーザー部門は早めに巻き込む!
リリース後に使う人たちであるため、大事。
ユーザー部門は基本的に現状維持を望むため、『抵抗』となる。
また、一人一人は反対の声を上げずとも、集団になると影響力が強い。
・プロジェクトマネージャーは、ひたすら足を運ぶこと!
人間観察も大事。non-verval sign を捉える。アンテナを高くすること。
ステークホルダーの肩書きや経歴などの先入観に縛られ過ぎないこと。
・チームメンバーも大事なステークホルダーである。
IT紛争の話
実例を基にお話しいただきました。
ITプロジェクトが成功(納期、コスト、顧客満足度)する確率は、52.8% に過ぎない(日経コンピュータより)。アメリカも同じくらいですが、そのためにアジャイル開発が普及しているそうです。
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