前方後円墳の上に建立された「多摩川浅間神社」。
多摩川浅間神社は、八百年程前に創建されたと伝えられている。
多摩川台公園にある「多摩川台古墳群」や「亀甲山古墳」と同じ舌状台地に立地している。
この舌状台地の東南の先端にあたり、社殿は古墳の上に建てられている。
全長60メートルの前方後円墳と推定され、「浅間神社古墳」と呼ばれている。
『東京都遺跡地図』には大田区の遺跡番号2番の古墳として登録されている。
北条政子が、信仰する富士浅間神社に、夫である源頼朝の武運長久を祈り、この地に持仏の観音像をまつったのが、この神社の始まりなのだそうだ。
社殿改築の際、5世紀末から6世紀前半にかけての多数の埴輪が出土した。
出土した馬形埴輪、鹿形埴輪、人物埴輪は浅間神社に所蔵されており、レプリカが多摩川台公園内の古墳展示室に展示されている。
神社の展望台からは、川崎方面まで見渡すことができ壮観だ。
立ち並ぶ高層ビル群の景観を見渡しながら、古代の眺めは一体どうだったのかと想像するとワクワクする。
東急多摩川線多摩川駅下車徒歩約5分。
大田区田園調布一丁目55番12号。
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