見出し画像

「全国最中図鑑」 1 忍者最中(三重県伊賀市上野)

忍者の里として知られる三重県伊賀市。伊賀忍者発祥の地とあって、市内には忍者関連のグッズやおみやげを扱う店が数多く軒を連ねています。そんな伊賀市を訪ねて見つけたのが、なんとその名もズバリ『忍者最中』! 売っていたのは、近鉄伊賀線・上野市駅から歩いて5分ほどのところにある老舗和菓子店「おおにし」。忍者の最中ですから、食べている途中にドロンと消えてしまう、なんて仕掛けがあったりして……なんてバカなことを思いながらいそいそ店の中に入ると、ありました! 一目でわかる忍者の形をした最中が。よく見ると、忍者の立ち姿を形どったもので、男の忍者と女の忍者(くノ一)の2種類並んでいるではありませんか。それぞれが忍術を使うときのあの独特なポーズをとっていて、なんともかわいらしい姿をしています。聞くところによると、忍者最中は忍者ファンにはすでにかなり有名で、この和菓子店にも多くの忍者ファンが訪れているとのことです。
さっそく購入して、さあ食べよう!と思ったのですが、果たして頭からいけばいいのか、足からいけばいいのか。少しだけ迷いましたが、足元からいただくことに。皮のサクサク感と粒餡のハーモニーが何とも言えません。最後に顔の部分を噛んだときには少々かわいそうな気もしましたが、うまさには勝てず、そのままバクリといただきました。う〜ん、美味。幸せの味。忍者最中だけに、旅の疲れもドロンと消えてしまいそうです。ちなみに8個入りで735円。最中の袋の中には忍者の歴史が詳しく書かれたしおりがもれなく入っています。伊賀忍者の里、三重県伊賀市を訪れたらぜひ忍者最中のことを思い出してくださいね。

画像1

御菓子司「おおにし」
三重県伊賀市上野中町3009-1


「全国最中図鑑」をまとめて読みたい方はこちら↓


日本を代表する和菓子の一つである「最中」。香ばしいパリパリの皮とともに餡を頬張れば、口の中にふわっと広がる品のよい甘さ。なんとも幸せな気分になるお菓子です。編集スタッフが取材の途中で出会った最中のなかで、ユニークで忘れることのできないご当地最中を紹介していきます。

この記事が参加している募集

至福のスイーツ