月刊つくづく

2019年8月31日に自由研究を発表するため創刊と同時に休刊、その後しれっと復刊したイ…

月刊つくづく

2019年8月31日に自由研究を発表するため創刊と同時に休刊、その後しれっと復刊したインディーズ雑誌『つくづく』。いろいろあって、月刊化。2023年5月号で(月刊は)休刊。おもに、寄稿を無料公開するためのアカウントです。

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  • 無限階段

    無限階段とは……『つくづく』創刊号の好意的な意見のみを取り上げるために制作した『つくづく休刊記念増刊号『自家中毒』に続く形で『つくづく別冊①』、『月刊つくづく』としぶとく続く、自己PR不定期連載です。

  • みんなもっと日記を書いて売ったらいいのに

    『月刊つくづく』で連載中のライター・小沼理さんによる日記にまつわるはなし。初回分を全文、公開しています。

最近の記事

【イベント告知】2024/2/17(土)18:00〜<第四回 太田の部屋 つくるをかんがえる>に金井が出演します

こちらのイベントにゲスト出演します。 以下、太田さんのツイートです。 ぜひ、ご参加ください。

    • 小沼理さんと葉山莉子さんの日記にまつわる対談をHanako Webにて

      Hanako Webにて、小沼理さんと葉山莉子さんの日記にまつわる対談の取材・構成をしました。 『みんなもっと日記を書いて売ったらいいのに』に収録した対談の続編的な内容です。『みんなもっと日記を〜』とあわせてお読み頂けますとうれしいです。 取り急ぎ、以上です。

      • 【イベント出店のお知らせ】BOOK LOVER’S HOLIDAY 新春編(2024年1月7日)

        毎月開催、気になる本と出会えるブックマーケット「BOOK LOVER’S HOLIDAY」に小説家の太田靖久さんと一緒に出店します。 今回は、スペシャルミニ企画として「新春!みんなの古本市」も開催とのこと。ぼくも、何かしら持っていきます。 出店者・つくづく&ブックマート川太郎 @tukzuk_vol.15 @kawataroyamataro ・LOCKET @locketmag ・古本泡山 @furuhonawayama ・居間 @_iiimmmaaa_ ・Ayaka S

        • 小沼理『みんなもっと日記を書いて売ったらいいのに』|取り扱い先(2023.12.2現在)

          著者・小沼理さんの直販ショップ 小沼理のショップ BASE店 小沼理のショップ メルカリShops店【匿名配送】 ■北海道 交信 ■東北 BOOKNERD 乃帆書房 culture ■関東 PEOPLE BOOKSTORE(平凡) 本屋lighthouse つまずく本屋 ホォル ■東京 ジュンク堂書店 池袋本店 IRREGULAR RHYTHM ASYLUM BOOKSHOP TRAVELLER タコシェ 本屋 Title BREWBOOKS SUNNY B

        【イベント告知】2024/2/17(土)18:00〜<第四回 太田の部屋 つくるをかんがえる>に金井が出演します

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        • 無限階段
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        • みんなもっと日記を書いて売ったらいいのに
          4本

        記事

          通販開始のお知らせ

          最新タイトルを通販サイトにアップしました。3000円以上で送料無料キャンペーン中です。よければ、チェックしてみてください。 『つくづく』2023年11月号(特集=まずは、勉強の手前から)様々な特集を経て、インディーズ雑誌『つくづく』は、“編集人・金井タオルの勉強ノート”という側面が色濃くなりつつあります。 今号は「勉強を始めるには、どうもその手前から始めたほうがようさそうだ」という仮説から制作を始めました。しかし、勉強の前の準備運動にも、それ自体を勉強する必要で。さ

          通販開始のお知らせ

          『つくづく』2023年11月号(特集=まずは、勉強の手前から)の編集後記

           かねてより邪魔だった、バックパックのウエストベルトを切った。  無駄を省くことで身軽になり、より自然を楽しもうという「ウルトラライトハイキング」というハイキングカルチャーでは、まずは「ショルダーストラップの不要部分などを切ることから始めよ」という教えがある。確実に使わないのであればそれは無駄であり、そうすることではじめて既製品が自分だけの道具になるのだと。  ウエストベルトは、カミさんの裁ちバサミで切り取った。以前、不要になっ

          『つくづく』2023年11月号(特集=まずは、勉強の手前から)の編集後記

          【お知らせ】小沼理さんの連載が本になりました

          これまでの同名連載に加えて、日記をテーマにした、飯田エリカさん(少女写真家)、僕のマリさん(文筆家)、星野文月さん(作家)との対談も収録しています。 社会が混迷を極めるなかで、個人が日記を書き、売る。その行為の先に何があるのか。 ぼくの問いかけに端を発する小沼さんの日記にまつわるエッセイ集。日記ブームと言われていますが、日記って何でしょう。その一端が掴めるのではないかと思います。 アジアブックマーケットにて先行販売します2023年10月28日(土)、29日(日)に開催さ

          【お知らせ】小沼理さんの連載が本になりました

          無限階段 #7──碇雪恵(ライター)

          私は友だちに見栄を張る人間だ。年収が100万円前後だった時も友だちの前では平気なふりをしていたし、友だちと会う時は、恋愛関係の人、あるいはそうなるかもしれない人と会う時以上に「ダサいと思われたくない」という意識が働く。お金がないと思われたら、ダサい奴と思われたら、もう「友だち」でいてくれないのではないか。私の心をそんな恐怖が巣食う。だって、友だちと友だちの間を繋ぐものって、けっこう脆くはないですか? 一緒にいる理由って、けっこう簡単に失われてしまいません? そんなことを思う

          無限階段 #7──碇雪恵(ライター)

          無限階段 #6──太田靖久(小説家・『ODD ZINE』編集人)

          ロッテの雪見だいふくは、冬でもアイスを売るために考案されたらしい。そこには「アイスは夏のもの」という既存のイメージをくつがえそうとする気概もあったはずだ。 知らぬ間に築いていた自分らしさの檻の中でもがいている(※Mr.Children『名もなき詩』より)のは、ミミズだってオケラだってアメンボだって(※童謡『手のひらを太陽に』より)同様だ。そのイメージは「キャラ」などと表現され、他者からも暗に強要される場合もあり、その檻に収まっている/収まっていようとする自分自身に窮屈さを覚

          無限階段 #6──太田靖久(小説家・『ODD ZINE』編集人)

          無限階段 #5──牧田幸恵(GO ON編集人)

          なんて声をかけていいのか分からない相手がいる時、私は無意味な言葉を選択する。「頑張って。大丈夫。気をつけて」といった当たり障りのない言葉ほど、薄っぺらで、大切に思う相手へは決してかけたくない。窮地に陥っている時こそ、無意味な言葉の出番なのだ。と考える。 『つくづく』と出会ったのは昨年夏の初め。PEOPLEBOOKSTOREで『おかしな雑誌のつくりかた』を買ったことがきっかけだ(その際、植村正美『これが私の、』とセットで購入。店主の植田さんに買い方を褒められてうれしかった!)

          無限階段 #5──牧田幸恵(GO ON編集人)

          無限階段 #4──千葉美穂(デザイナー・dee’s magazine編集人)

          「なにこれ、ワケわかんない!」というものは、なるほど世の中にはたくさんある。わたしたちはよく訳のわからないものと日々遭遇し、共存し、解りたいと努め、少しでも理解した時に、人はより豊かに、たのしく、おもしろい、と感じ、生きていけるというものだ。 近頃出会った例をふたつ出してみよう。ひとつは「トポロジー」という単語。手前味噌で恐縮だが、昨年デザイン等させてもらった『製本と編集者』(編集・構成:笠井瑠美子)のなかで、トポロジーについても書かれている友田とんさんのインタビューを読ん

          無限階段 #4──千葉美穂(デザイナー・dee’s magazine編集人)

          自作自演の人インタビュー「金井悟*自由研究とは、そんなものなんじゃないんですかね …」

          創刊号で休刊を宣言。その後、何事もなかったかのように復刊したインディーズ雑誌『つくづく』。最近では、大阪の銭湯に出稿した鏡広告を五号目、撮影済みの〈写ルンです〉を10号目と言い張るなど、曰く〝詭弁〟のような活動ばかりが目立つ。今回、久しぶりに販売するという『つくづく vol.6』は付録を特集。なのだが、蓋を開けてみれば雑誌ではなくオリジナルのタオルを〝雑誌〟として販売するのだという。不可解な活動を続ける編集人の金井悟に話を聞いた。インタビュアー=金井 悟 ●それって「本」で

          自作自演の人インタビュー「金井悟*自由研究とは、そんなものなんじゃないんですかね …」

          ドラマ批評──『エルピス』を飲み込めなかった夜

          文・宮田文久 不思議な怒りにさいなまれて、その夜はなかなか寝つけなかった。2022年10月から放送されてきたテレビドラマ『エルピス──希望、あるいは災い──』が最終回を迎えた、12月26日の夜のことだ。 普段はあまりドラマに熱心な人間ではないのだけれど、かなり楽しく追っていた作品だった。アナウンサー・浅川恵那役の長澤まさみと、新米ディレクター・岸本拓朗役の眞栄田郷敦を主演に、このドラマをつくるためにTBSテレビを辞めてカンテレへ移ったというプロデューサー・佐野亜裕美、そし

          ドラマ批評──『エルピス』を飲み込めなかった夜

          無限階段 #3──植村正美

          小林信彦が大阪の落語家からきいた話によれば、横山やすしは〈日本人は国産車に乗るべしという考え〉の持ち主で、ベンツやポルシェを乗り回すタレントには〈車の脇に日の丸のシールを貼れば、それで外車はそのまま国産車になると言って、シールを強制した〉という(『天才伝説横山やすし』より)。 この奇妙な「国産車」は何台存在したのだろう? 変わり果てたマイカーを目にしたご家族の心中は察するに余りある。亭主がどんなに冷や汗をかきつつ説明責任を果たそうとも、妻の返答は一択であったにちがいない。

          無限階段 #3──植村正美

          無限階段 #2──早坂大輔(BOOKNERD店主)

          ダダイスムの創始者であるトリスタン・ツァラは、かの有名な1918年の「ダダ宣言」ののち、チューリッヒを離れパリに移り住んだ。1920年のことである。画家ピカビア、そしてアンドレ・ブルトンやアラゴンらとの邂逅がきっかけでパリに移住したツァラはやがてアンドレ・ブルトンと決別し、和解し、ブルトンが提唱したシュルレアリスム運動に参画。ユダヤ人であったツァラは第二次世界対戦下、地下出版や地下放送局に協力するなどレジスタンス活動に身を投じた。なぜツァラのことを思い出したかというと『、つく

          無限階段 #2──早坂大輔(BOOKNERD店主)

          朝から夜に向かって書けば1本のテキストができあがる

          みんなもっと日記を書いて売ったらいいのに① 文・写真 小沼理 「ひとはなぜ日記を書き、販売するのかを当事者の視点で考察していただければ」。9月の中旬、この雑誌『つくづく』の編集者である金井タオルさんからそんなふうに連載の依頼があった。金井さんとは以前別の雑誌で、日記本を自費出版しているひとたちの対談企画を一緒に制作したことがある。その時も同じように、「なんで日記を公開して、販売するんだろう」と話していた。 金井さんはこのことがとても気になるようだったけど、私は何がそんな

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