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わりにおいしい。

「お、ねだん以上」
「すぐおいしい。すごくおいしい。」
有名なCMフレーズですね。今日は、それにちなんだ話を

ワタシが日本で中古電化製品販売をはじめていました。

たまたま手に入れた飲料自動販売機を店の外に設置していました。世の中で自販機で安売なんてほとんどしていなかった30年以上前の話です。


定番のコカコーラではない輸入品のアメリカンコーラとか、サングリアのウーロン茶とかを50~80円で販売してた。現金問屋から安く仕入れて来て入れておくだけ。家賃ぐらい出てたんですよ、当時とても助かった。なぜ家賃が出せるまで売れていたか?

じつは、その中古の自動販売機、
エピソードがありましてねw
もともとの持ち主も 店の横に設置してたのですが 売れなくて邪魔になったらしく「5000円払うからどっかにもって行って処分してくれ」との事
「まだ使えるから 使っても構わないよ」と

それで取りに行って、持って帰って
店先において きれいに清掃して
さて使おうと 中の整備に掛かった時にビックリW

な、なんと お釣りが~
50円玉が~、10円玉が~
ざっくり、入っていたのでしたwww。

と言うわけで 自動販売機の販売機は、
ただどころか、5000円もらって
お釣りつきww
5000円ぐらいは入っていたな・・・あはは

最初の頃 50円のコーラ、ただ入れておくだけじゃ なかなか売れませんでしたね。
50円ならメチャ売れると思ったのに
仕入が29円だけど
やっぱダメなのかな
本当のコカコーラじゃないとおいしくないと感じるんだろうか?
と思いながら 。。。。

ある日、ちょっと思いついて

商品サンプルのところに
「わりとおいしい50円コーラ」って 
小さなPOPを書いたんです。
なんと、そうしたら 売れ始めたんです。

熱い夏の盛りのある日、ちょうど自販機の周りを掃除していたら 高校生が3人やってきました。

そして自販機の前を通り過ぎようとしました。そこでワタシが書いたちいさいながらも目立つ蛍光紙に鮮やかな赤で書かれた手書きの「わりとおいしい50円コーラ」と書かれた文字が目に入ったようでした。

一人が  「お、わりとおいしいってよ」
するともう一人が    
「さっき飲んだばかりだからな~。50円で本当においしいのかな?」

別なもう一人が 「飲んでみてよ~」

最初の高校生が「よし、飲んでみるか」と 100円入れて50円のお釣りをとって飲みました。

後の二人が
   「どうよ?」
   「どお?どお?いける?」

最初の高校生が ちょっと 口に含んだ後、「うん、わりとおいしい~」  

ま、炎天下ですから暑かったのでしょう。
グビグビグビ プハー と一気呑み

そうしたら、一人がすかさず
「俺にも奢れ」といって 
最初の高校生のお釣りの50円硬貨を奪い取り、またその50円コーラを飲みました。

後の一人はそのコーラを味見して
言った言葉が
「うん、わりとおいしい、他のはどうだ?」と言って 
今度は80円のドリンクを買って飲みました。
みんな納得して「うんうん」 頷きながら 帰って行きました。

素知らぬ顔をしていたワタシですが 
内心すごく可笑しくて 彼らが去った後 店に戻って 店の皆に報告して
みんなと大笑いしました。

その後も彼らを見ることが よくありました。どうやら 勉強の帰り道にわざわざ寄り道してくれているようでした。

でも これって 商売として 
その後のヒントになったのです。

もし「凄く美味しい50円コーラ」と書いても、スルーか、多分一回きり、 
その時も一本しか買わなかったでしょうね。
だって すごくおいしいとは思えませんものwww

「わりとおいしい」と書いていて、
わりとおいしいから納得して割安感で
通ってくれるようになったのでしょう。
誇大広告は駄目だと思いましたね。

しかも こっちは、原価が一本29円なので
2本売れれば 利益は42円
コカコーラは 大量に一度に仕入ても
100円売で1本68円 利益は32円
2倍売れれば、
コカコーラ一本売るより、
売上同じで利益は大きい。

商売とは、本当を訴えて
”共感”を引き出すのがコツだと覚えた。
うそっぽい売り込みや内容を伴わない広告は逆効果だと知った。

今で言うなら、
ニトリが目指す”お値段以上”だな
売り込んだらいけません。
共感を得れば 
自然に向こうからやってきて売れます。

日本に帰国して街を歩いて
街角にめちゃくちゃ増えてる自販機を見て それを思い出した。

まあ、お得を売り込むより 
納得を売り込む。共感を得る。

共感できるコピーライティングで
たった一本50円の売上の利益ですが、
家賃以上の副収入に変えてくれていたのですよ。

どうやって売るではなく、
何が売れるか
どうやったら売れるか
どう感じさせたら売れるか?

そういう事を考えるようになったきっかけでしたね。

その後は、いろんな飲料メーカーのダイドーやコカコーラが ワタシのところの自販機の売行きがいい事を感じたらしく
いろいろな好条件を持って設置してくれとセールスに来ましたが
すでに利益率も売り方も新米の営業さんより分かっている知っているワタシは

普通の条件ではなく、
かなりで値引きだけじゃない条件も
突きつけ、大手のコカコーラであっても
他店よりも値引きをさせることに成功しました。
もちろん、販売メーカーレンタルのただの機械じゃなく、自社が持ってる自動販売機も2台設置して合計5台ほど設置していました。その方が 勝手都合、自由に出来るからです。

角向かいにコンビニが出来てからは 売上は下がりましたが
それでも格安自販機の売上は、コンビニ負けず、最後までそこそこの売上げをしていましたよ。

シンガポールの並行輸入のコカコーラを80円で売ったり、(コカコーラの態度が悪いと すぐに並行コカコーラを売るんです。そうすると頭を下げて条件を良くして来てましたねww)
あとお茶やウーロン茶のペットボトルはマイナーブランドでも良く売れてました。
冬は 当時珍しかったおしるこやスープ缶のホット販売をしましたね。

その店の中では 金券ショップもしていましたので テレホンカードやハイウェイカードなどを中古のタバコ販売機を利用して売ったりもしていましたね。

自動販売機の活用は面白いですよ。
いろいろなことが出来ます。

店内商品の割引券や当たり券つきシールを貼って 販促をしたりもしましたねー
コンドームも販売しようかとおもいましたが家内や社員の反対で やめました。。。

今なら売ってもエイズ予防でいいのかもしれませんけどね。。。

売るより仕掛けですよww

最近の自販機は凄いですが
まだまだ 売り方ありますねえ

アイデアもあるんですけどね
だれか、ワタシと組みません?ww
まだまだアイデアも売り方ややり方も
ありますよ、
知りたかったらコンタクトでも

いえいえ、
今からワタシが儲かろうとか、
よい就職先見つけようとか
してるわけじゃありませんよ

まだ死にたくはありませんがww
今までで そこそこ満足していますんで
ただ、今までの経験知識がもったいないんでね
役に立つならもう 今までのアイデアはただと思ってますし
ワタシが今からやるにが、運営や管理にそれなりにお金がかかりますし、
微妙なやり方もありますんで

もちろん皆さんが自分達でやれるなら、話し聞くだけでただでやれます。

それこそ、ワタシ嘘は言いません。
ワタシが絡んでも実費プラス少しぐらいで

ま、ワタシ、ボランティアじゃないので
言っておきますけど
それだけの価値がある自負はありますよwww 

あら、最後に 自分が売り込んでるなww あはは

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