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「まずは楽しく。興味を持ってもらうことから始めていく」|モンテディオ山形SDGsコーナー体験記

青空が広がり、行楽日和だった11月14日の大宮アルディージャ戦。NDソフトスタジアムでもさまざまなイベントが行われ、大勢の方にお越しいただきました。SDGsコーナーも内容もりだくさんとなり、いつも以上の賑わいがありました。

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快適な睡眠をサポートする意外な企業

愛知県名古屋市に本社を構える特殊鋼専門商社・山一ハガネ様のサポートのもと、「DEEP Pillow 体験会 supported by 山一ハガネ」を開催しました。「山一ハガネ」は1927(昭和2)年創業の老舗企業。これまでは自動車部品の製造などB to B(Business to Businessの略・企業間取引のこと)が主でしたが、近年ではB to C(Business to Customerの略・企業と一般消費者による直接の取引のこと)の製品開発にも力を入れています。これまでにも、フィギュアスケート用のブレード(靴についている刃の部分)の開発などを行ってきました。
同社の小林祐太マネージャーは「マーケットを拡大していく中で、偶然、医療関係者と出会い、CTスキャン時に頭を固定するための枕の開発に着手しました。その後、整体師の方と話す機会があり、相談したところ、私たちが開発していた枕の頭や首を支える形が、理想的な寝姿勢を保てることがわかり、商品化に向けて動きだしました」と、枕の開発をした経緯を説明します。
自動車部品と枕というと、全く関係がないように感じますが、金型成形の技術などを応用し開発を進め、今年10月にインターネットで販売を開始。今回のワークショップでは、さらに寝心地を改良するために、世代や性別を問わず、たくさんの方の意見をいただきたいとのことで開催しました。山一ハガネの小栗有志取締役は「モンテディオ山形が、サッカーだけではなく、県内はもちろん県外企業にも共創の場を提供していき、県内を盛り上げていくという姿勢に感銘を受けました。ワークショップの開催を通して、全く違う業界と繋がることで、次のアイディアのヒントになるのではないかと思います」と話します。

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DEEP Pillow 体験会会場では、同社の樹脂3Dプリンター技術を活用して製作したモンテディオ山形のエンブレムやディーオのコースターを無料配布しました。ペンを使い塗り絵ができるブースも設け、親子連れを中心に賑わいを見せていました。参加者は「実際に寝ることができ、スタッフの方と話すことで、自分の睡眠についても考える機会になりました。これまでは全く違う分野の会社だと聞き驚きましたが、企業がいろいろなことにチャレンジしているのはとてもよいことだと思います。子どもも塗り絵を楽しんでいました」と話します。

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SDGsの考えや取り組みを広めていくために

SDGsブースの脇には、モンテディオ山形のプラチナムパートナー・イーレックス様のグループ企業・ティーダッシュ様による「Your SDGsブース」を設置しました。イーレックス様は1999年に創業した新電力会社で、再生可能エネルギーを基軸に、燃料事業や発電事業、電力小売事業を手がけています。ティーダッシュ様はグループ企業として、個人や法人に電力を供給しており、電力料金の一部を「JICA(ジャイカ)」や「国境なき医師団」などの団体に寄付できるプランを展開しています。この日は、ティーダッシュ様が運営しているSDGsの取り組みを紹介するツイッターアカウント「YourSDGs」の紹介を行いました。

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また、ユニバーサルスポーツコーナーでは、山本学園高等学校の生徒による企画を実施。ブラインドサッカーやボッチャの体験を行ったほか、NDソフトスタジアム周辺を会場にしたクイズラリーも行いました。参加した親子は「クイズが難しく、ほとんど外れてしまいましたが、日常生活でSDGsについて考える機会はあまりないので、親子で参加できてよかったです」と笑顔で話してくれました。

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社会が抱える問題に楽しくアプローチしていく


「美しい山形・最上川フォーラム」による「MONTEDIO YAMAGATA 杯2021 スポGOMI大会」も行われました。「スポGOMI」とは、「ゴミ拾いはスポーツだ」を合言葉に、ゴミ拾いにルールを設けスポーツとして競うイベントで、山形県総合運動公園では2013(平成25)年からほぼ毎年行っています。
今回はゴミを拾った量や質のほか、会場内に設置された環境問題に関するクイズの正解数や選手らの等身大パネルとの撮影などでポイントを加算し競いました。1グループ3〜5名で計20チームが参加。優勝は山形市立第六中学校3年生の「チーム石川SSS」でした。メンバーの1人は「スタートしてすぐはあまりゴミがなくきれいだと思ったが、植え込みの間とかを探すと、昆虫採集のために仕掛けた罠などがけっこう見つかりました」と驚いていました。
「美しい山形・最上川フォーラム」の担当者は「『ゴミ拾い』というと、お年寄りがボランティアでしているイメージがあるかもしれませんが、スポーツにすることで若い人も一緒に参加してもらえます。モンテディオ山形と開催させていただくときは10代の参加者が特に多くうれしいです。ここの会場は、いつもきれいですが、ちょっとした隙間や木の後ろとかにゴミがあります。『いくら探してもゴミがない』となることを目指していきたいですね」と笑顔で話します。

環境や人権、健康福祉など、国内外問わず私たちが抱えている問題は非常に多種多様です。しかし、堅苦しい啓蒙活動では、興味関心がある人しかついてこないということが往々にして起こり得ます。まずは楽しく、興味を持ってもらうことから。そこからがスタートなのではないでしょうか。

最後に
参加者:1,031人:来場者(6,071人)に対する割合:16.98%
山一ハガネ様のブースで行われた塗り絵は、席が足りなくなり、急遽追加するほどの反響をいただきました。また、山本学園高等学校のブースではさまざまな企画に、老若男女問わず参加し楽しむ姿が見られました。
SDGsの単語だけを聞いて、「そんな難しいこと、よくわからない」とおっしゃる方も、SDGsコーナー設置当初は多くいらっしゃいましたが、今では「ここに立ち寄るとなにか楽しい体験ができる」というイメージに変わってきたように感じます。今後も、サポーターのみなさまが少しでも何か得られる場所になればと思います。

モンテディオ山形SDGsコーナー体験記 vol.18 11月14日 vs大宮アルディージャ戦
ライター
松田 陽

●SDGsパートナー

株式会社エコスタイル
株式会社Kanatta
株式会社チェンジ・ザ・ワールド
豊島株式会社
株式会社ポチくる
株式会社笑子
イーレックス株式会社
株式会社ミズサワセミコンダクタ
山形朝日株式会社
株式会社京都スペーサー
株式会社カオナビ
株式会社ソフィア
株式会社スマートチェックアウト

●ユニバーサルスポーツパートナー

株式会社庄内クリエート工業
株式会社QDレーザ
株式会社ライフエッグ
株式会社Innovation IFA Consulting

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