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本栖湖/独りぼっちの本栖湖

仕事が終わり、やっと都内をぬけだす。
たまらない孤独感と疲労感の中、車を飛ばし、11時30分本栖に到着した。
雑踏からはなれ、静けさを取り戻しに来たのだが、
夜中に7、8人のグループが、三台の車のライトをつけて、
テントをはっている。しかも、1台はディーゼル車。
静けさの中にエンジンの音が、響き渡る。
ガラガラガラガラガラガラガラガラ、、、、。
しかもテント設営に不慣れな様子。
「あれっ?この棒はどこに通すんだっけか?」
私は、いつも通り最小限のセッティング。
しばらく我慢していたが、さすがに
「すいませーーん、申し訳ナインですけどディーゼルだけとめて頂いて良いですか?」
グループは、こそこそ話していたあと、やっとエンジンを切った。
やっと静寂、、、。虫の声が聞こえて来る。、、、、、就寝。

8時30分いつもより、少し遅い朝。
身仕度をして、湖で泳ぎ、体温を下げると、
チョコレートココアをわかし、
モバイルで、この文章を木陰で書く。お気に入りの時間だ。
桜沢さんや小沢さん、知り会いの顔もない。
そういえば、増茂さんがいないなぁ、、、。
また、ハンバーガー持って現れないかなぁ、、、。
今度は、チキンカツバーガーがいいなぁ。
●ちゃんはどうしているかなぁ、、、ちょっとホームシック。
ハイウインドのカタログ号を読みふける、
買って、しばらくはカラーの派手なページを読むのだが、
時間が立ち、くり返し読むようになると、モノ黒の一般セイラー達の記事が面白い。
みんないろんな思いでセイリングをしている。11時45分。

風が南にふれだした。何艇か出だしたが、プレーニングには、程とういい。

12時30分、、、吹いた!!
今回の課題は、ジャイブである。
くりかえし、くり返し、ジャイブ|ジャイブ!ジャイブ!
何度も、試行錯誤を繰り返している内に、いくつかのことに気付いた。
セイル返しのときに、セイルを降りまわし過ぎなのと、
セイルが、体から遠すぎる。返すアクションをおおげさにし過ぎなのである。
しかし、頭ではわかっていても、
あの過酷な状況でしゅんぱつ的に出来るようになるには、
同じ行動をくり返しくり返し、やってゆくしかない。
自分で気付き、繰り返す。まるでトレーナーのいないボクサー状態である。
、、、スタボージャイブ。大きなマニューバーを描き、良い感じのジャイブ!
膝もしっかりはいっている。すかさずセイルを返すが、タイミングが早すぎて、
ものすごいスピードで返って来たセイルを受け取れない。
「うわぁぁぁぁーーーー」、、、撃沈!!「くそぉーーー!!」

2時30分。疲れて動きが悪くなって来た。休憩ーーーー。歳かなぁ、、、。
15分休憩後、再開、3時30分、、、だっめだ、、、
浜には仲よさそうなカップル達、、、いいなぁ、、、。
ボッロボッロのクッタクタのペッコペコである。
手はもう豆だらけのずるむけ、おまけに水ブクレができていまにも爆発しそうである。
やめときゃあいいのに、15分休憩後、ファイナルへ向かう、、、。

4時いくらか過ぎ、、、もうなんだかわからん。
手にさっきはったリバーテープは、水をすってボヨンボヨンである。
「水に強く、粘着力も強い!はがれない!」って書いてあったはずなのだが、、、。
中途半端に貼りついたテープの部分がはがれない。
無理矢理引っ張ったら、、、「あがぁぁぁーーー」手の皮ごとはがれてしまった。
まるで、親父狩りにあったお父さんみたいになってしまった。
すだれの頭がぼよぉーーん、であざだらけ、
ヨボヨボのボロボロのペロンペロンである。
「だ、だめだ、、、俺の一生はおわった」状態である。
とりあえずパスタのなべに、火をつけた。
今日は多分、左右のジャイブ25本づつ位で
良い感じ7、ウンコジャイブ7、撃沈7って感じだろうか。まだまだ未熟だ、、、。
これが海になると5・7・9位になってしまう。

日がくれて来た。思いのほか人が多く、キャンプ場は車でいっぱいだ。
静寂の中一人で考えごとにふけようとイメージしていたが、
隣がすぐそばで酒飲んでる、会話がまるきこえである。
6時40分昨日の残りの酒を飲みだした。なんかイメージ違うなぁ、、、。

,,,8時20分、、沈没。

2日目
夜中に目がさめて飲みなおしたんで、二日酔い。
あったまいてーーーーー。
夕べ吹いたぜィ!ってメール入れておいたら
佐藤君から「コンガラチェーション�」って電話があった所まではおぼえてるんだけど、、、。
たしか、流れ星2つ目までは記憶にあるんだけど。
「ふかねーなぁーもう2時だぜー」
3時頃になって、少し吹きだしたが最悪の種類の風。
5、0オーバーの鬼のようなブローと、0mをくり返し、
俺の手の皮は天に召されてしまった。
、、、やめたーーーーー。帰ろう。

アジアのビーチを中心に、ウインドサーフィントリップで世界をめぐる。