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研修参加者が解説! 新卒社員たちが新入社員研修を終えて感じること 新卒社員インタビュー

※2021年11月に公開した記事を再掲載しています。本記事の内容は取材時のものであり、組織名や役職等は取材時点のものです。

新入社員研修が無事に終了し、新卒社員29名は、それぞれの配属先での仕事をスタートさせました。その中で、管理部門人材開発グループへの配属となった宮田が実体験を踏まえて今年の研修を振り返っていこうと思います。

モノタロウの新入社員研修は、3ヶ月半で実施されます。かなり長い印象を持つかもしれませんが、4つの部門 ( 物流・CS・商品・IT ) を周り、モノタロウのサービスの全体像を知るためには、適切な期間設定だったと感じています。いざスタートすると、あっという間でした。今年の研修は、新卒社員29人が5チームに分かれ、異なるスケジュールで研修を受けていきました。研修期間中は、チームで行動するため、メンバー同士が自然と仲良くなっていることが印象的でした。同期の繋がりが強くなることも新入社員研修の魅力です。さて、前置きはこれくらいにしつつ、それぞれの研修を振り返っていこうと思います。

①IT研修 ( プログラミングの基礎を学ぶ )
■研修内容:Google Workspace, JavaScript, GAS, SQL, BigQuery, Python
専門講師の方をお招きし、業務で利用するツールの使い方やプログラミング言語を教えていただきます。プログラミング未経験の方は、IT研修についていけるか不安に感じているかもしれません。実は、私もプログラミング未経験でした。しかし、分からないところは、個別で丁寧に教えてもらえるため、心配する必要はないと思います。そして、身近なテーマを題材にした演習問題が多く用意されているので、楽しく実践的に理解を深めることができました。Pythonは、PyQというオンライン講座で勉強します。総合職は、基礎メニューを中心に、技術職は、応用メニューから興味があるものを受講するため、自分のレベルにあったものを自分のペースで学習することができました。

②物流部門研修 ( モノの流れを知る )
■研修内容:センター見学、安全教育、業務体験 ( 入荷・出荷・在庫管理 )、改善提案発表
尼崎DCと笠間DCの2拠点で研修を行います。センターの見学では、施設の規模にとても驚くのと同時に、建物の構造や設備にそれぞれ特徴があるため、2カ所で研修を行う意義を感じました。笠間研修の最終日には、今年の4月に稼働が開始した茨城中央SCも見学できます。安全教育では、センター内に潜む危険を実際の事故例を通して学びます。その後、現場のスタッフさんにご指導いただきながら、商品を入荷してからお客様へ出荷する一連の作業を全て行いました。自分が作業したものがお客様の手元に届くため、緊張感がありました。しかし、スタッフさんは気さくで優しい方ばかりなので、落ち着いて作業に取り組み、モノが配送されるまでの流れを理解することができました。そして、自身の作業経験から改善提案のテーマを考えていきます。研修の後半は、改善提案発表の準備でした。担当の社員にアドバイスを貰い、課題の洗い出し・改善の立案・改善の実施・データ収集・発表スライドの作成を進めていきます。準備期間が短いため、主体的に行動していくことが求められました。研修の中で一番やりがいを感じた瞬間は、私が笠間DCで行った改善提案が実際にセンターで導入されたことです。年次関係なく意見を取り入れてもらえるモノタロウの社風の良さを感じました。

③CS(カスタマーサポート)部門研修 ( お客様の声を知る )
■研修内容:お客様対応 ( 受電、Web問い合わせ、チャット )、改善提案発表
最初に、お客様からの問い合わせ内容に応じた回答方法をマニュアルを用いて学びます。問い合わせはその内容によって回答が大きく異なるため、時間をかけて丁寧に教えていただきました。その後、電話やWebからお問い合わせいただいたお客様の対応をしていきます。経験の浅い私が、お客様に適切な対応ができるのかとても不安でしたが、先輩社員が隣で常時サポートしてくださるため、1人で対応することはなく、安心して臨めました。また、チームの中で1~2人ずつお客様対応を行うため、待機メンバーがサポートしてくれることも心強かったです。その後、お客様とのやりとりで感じたことを踏まえて、改善提案発表の準備をしていきます。物流部門で行った改善提案との違いとして、実際に改善を行っての効果検証ができない ( サイトやシステムの変更は簡単にできない ) ため、費用対効果をきちんとシミュレーションをしなければなりません。したがって、他部門の先輩社員とやりとりをして必要なデータを集める必要がありました。多くの方は、配属後に直接お客様と接する機会がほとんどありません。なので、お客様の声を実際に聞ける経験は、とても貴重であり、配属先での業務に活かしていきたいと思いました。

④商品・PI研修 ( モノタロウのデータを知る )
■研修内容:商品情報の入力、商品情報の抽出、写真撮影、動画撮影
ECでは、商品を直接触ったり見ることができないため、商品情報はとても重要になります。商品情報のデータを豊かにしておくことで、お客様が目的の商品を見つけやすくなり、購入決定率の向上にも繋がります。私は、「テープ」の商品情報の入力を担当し、仕入れ先のサイトやカタログを参考にしながら商品情報を対象のシートに入力していきました。「テープ」というカテゴリーだけでも、4,000種類の商品があり、「長さ」「幅」「厚み」「色」などのさまざまな情報を入力するため、お客様が利便性を感じる環境作りには膨大な商品情報データが必要であることを実感しました。商品情報の抽出は、BigQueryとSQLで行います。社内の商品データから、指定されたデータのみを抽出していきます。IT研修で学んだことを実践的に使えたことで、業務で使うイメージを持つことができました。商品の撮影では、尼崎DCに在庫されている商品をお借りして、サイトやカタログに掲載する写真や動画を撮影します。本格的な撮影環境で、撮影のポイントや商品の魅せ方をカメラマンさんに教えていただきながら、楽しく撮影することができました。研修後には、自身が入力した商品情報と写真が実際にサイト公開されるため、少しですが会社に貢献できたという充実感がありました。

⑤ビジネススキル研修 ( 社会人としての基本スキルを身につける )
社会人として必要な心構え・ビジネスマナー・論理的思考などを教材ビデオで学びます。モノタロウに関連した研修だけではなく、社会人として知っておくべき基本事項も研修を通して学べることはとてもありがたかったです。会社の方でビデオの内容に関する確認問題も用意されているため、視聴後に定着度をチェックすることができました。

⑥入社時部門研修 ( モノタロウの部門について知る )
モノタロウにある全12部門についてそれぞれ学ぶことができます。部門の役割や業務内容を丁寧に説明していただけるため、それぞれの部門への理解を深めることができました。配属希望を考える際に参考になる情報ばかりなので、自分のやりたいことを見つめ直す良い機会になりました。

⑦改善提案発表会
経営幹部の皆さん ( 社長・部門長 ) の前で研修で行った改善提案を発表します。今年は、新卒社員29人それぞれが、物流部門 ( 尼崎・笠間 ) とCS部門で作成した3つの改善提案の中から1つを発表しました。幹部の皆さんの前での発表ということで緊張していましたが、発表会の雰囲気は終始とても穏やかで安心しました。発表後は、良かった点や修正すべき点を的確にフィードバックしていただき、今後の提案資料作成に活かしていきたいと思いました。そして、幹部の皆さん同士で改善提案の導入に向けて、前向きに話し合いをされていることが印象的でした。

今回、新卒社員を代表して小寺さんと舛田さんに新入社員研修の感想を伺いました!

▼プロフィール
小寺さん
福井大学 国際地域学部 国際地域学科 を卒業後、総合職で入社
商品部門 商品情報管理グループ に配属

舛田さん
立命館大学 情報理工学部 を卒業後、技術職で入社
IT部門 サービスインフラAグループ に配属

Q1. 研修全体を振り返っての感想を教えてください。

小寺
こんなに濃い3か月半は初めて過ごした!というくらい密度の高い研修でした。どの部門の研修も学ぶことだらけで、パンクしかけましたが(笑)。社員の方々の手厚いサポートのおかげで有意義な時間が過ごせたと思います。皆さん本当に親身になって相談に乗ってくださいました。私はバリバリの文系出身なので、IT研修が大変でした。しかし、講師の方や同期の人がサポートしてくれましたし、同期の発表を聞いて勉強になることが多かったです。また、他部門での研修を受けていく中で皆さんが「データ」をものすごく意識していることが分かり、「自分も頑張ってデータを扱えるようにならないとな」と思いました。結果的にそういうグループに配属されたので、絶賛勉強中です!

舛田
最初は、「3ヶ月半もやるのか…長いなあ…。」と思っていました。しかし、モノタロウ以外の企業に入社していたらおそらく一生経験することのなかった業務を研修で体験でき、充実した3ヶ月半でした。そして、 同期と仲良くなれる機会であり、とても楽しかったです。どこの部署に配属されるにしても、他部署がどんな業務を担当しているのかを知っていることは、配属先で社内調整する時や業務の効率化を図る時にとても役立つと思いました。

Q2. チームのメンバーとは仲良くなれましたか?

小寺
最初の研修が、笠間での物流部門研修(県外かつ実地研修)だったので、必然的に話す機会が多く、自然と仲良くなれました。最初こそとても静かでしたが、日に日に話す内容や会話が増えていきました。この期間で距離が縮まったのかなと思います。後半の在宅研修期間もZoomでわからないところをお互いに相談しながら進めることができたので、すごくいい関係性が築けたんじゃないかなと思います。

Q3. 印象に残っている研修はありますか?

小寺
CS部門の研修です。実際にお客様とやりとりをするということですごく緊張しました。しかし、お客様が何に困っていて、それに対して自分が会社の中から改善できることを考えるという良い経験ができました。この経験が、自分の配属希望理由に繋がっています。研修では、メール対応や受電業務に携わりましたが、「早く・正確に・丁寧に」という3つの両立は本当に難しく、改めてオペレーターさんの凄さを感じました。また、会社の窓口であるため、社内の担当者に連絡するところまで考えながら業務をされており、マルチタスクだなと思いました。人と人との会話であるため、マニュアル外のイレギュラーな対応が発生して焦ることもありましたが、社員さんの手厚いサポートに助けられました。

舛田
商品・PI研修です。商品情報の入力が、とても地道な作業で大変でした。いろいろな商品・サプライヤー企業・フォーマットがあり、1つ1つ確認しながら商品情報を整理していきます。どうにか自動化できないかと考えたりもしました(笑)。しかし、「創業当初は膨大な商品情報をExcelへ1つずつ打ち込んでいた。」という鈴木さん(社長)のお話を聞いて、この作業からモノタロウが始まり、現在も重要な業務であることが分かったので、やりがいを感じながら作業することができました。

Q4. 研修中の担当社員からのサポートはどうでしたか?

小寺
とても手厚かったです!人事の方は、slack(社内のコミュニケーションツール)で質問や相談をすると迅速に対応してくださるのでとてもありがたかったです。また、研修中に1on1(面談)があり、不安なことや配属について相談することができました。IT部門のオフィスインフラ担当の方には、PCトラブルが起きた際に助けていただき、研修期間中は快適にPCを利用できました。

舛田
どの部門の研修も質問しやすい雰囲気がありました。「改善提案資料のために、このデータが欲しいのですが、取り方が分からないです。難しいですかね?」と相談すると、親身に考えてくださり、代替案を提示してくださいました。社員さんのサポートやアドバイスのおかげで、改善提案の準備をスムーズに進めることができたと感じています。

Q5. 改善提案のテーマはどのように探しましたか?

小寺
物流部門(笠間・尼崎)とCS部門で計3回の改善提案を行いましたが、実際に業務を行う中で、やりづらいと感じたことやミスしそうになった経験、疑問に思ったことなどをピックアップし、短期間で実施できそうなものを探していきました。テーマを決める際は、社員の方々に相談することで、既に現場で検証されているものや改善効果が期待できないものを避けながら、最適なテーマを選ぶことができました。

舛田
研修を受けていく中で、違和感を持ったところから探しました。その後、「もう少し効率の良いやり方はないのかな?」と考えを広げていきました。個人的には、新しく導入されたものから問題点を探していくことがおすすめです。変えたことで便利になる反面、問題点も発生していることが多いため、そこから改善提案のテーマを見つけることができました。

Q6. 経営幹部の前での改善提案発表会はどうでしたか?

小寺
鈴木さんをはじめとした役員の方々とお話する機会は貴重であるため、いろいろなアドバイスや意見をいただきたいという思いがあり、緊張と楽しみが半々でした。フィードバックでは、改善の内容だけではなく、改善を行う上での視点の持ち方についてご助言をいただき、とても勉強になりました。「日常生活のいろいろなところにアンテナを張っておくことで、改善のアイデアに繋がる」という言葉が印象的で、これからはさまざまなところに目を向けて生活しようと思いました。終わってみればそんなに緊張しなくても良かったなと思います(笑)

舛田
僕の発表では、前提だと思っていて根拠を調べていなかったところを質問されヒヤリとしましたが、他の担当役員の方から助け舟を出していただき、無事に発表を終えることができました。改善提案の内容を現場視点でしか考えられておらず、全体の構造が見えていなかったことや裏付けが論理的に飛躍していたことをフィードバックを通して感じました。今後に繋がるアドバイスをいただけたと思うので、これからの提案資料作成に活かしていきたいです。

Q7. 今後入社される方へのメッセージをお願いします。

小寺
3ヶ月半の間に多種多様な研修をするので、つまずくこともあるかもしれませんが、分からないことや困りごとができた時は、社員の方々やチームのメンバーにすぐ相談した方が良いです。新しい環境で聞きづらいかもしれませんが、スケジュールがタイトであるため、悩んでいる時間を次に進むための時間に充てて、すぐ行動に移せた方が充実した研修になると思います。幸い優しくて親切な方たちばかりなので、積極的に質問しながら、自分の糧にしていってください。

舛田
新入社員研修を通して、コンピュータの世界しか知らなかった自分の視野が大きく広がりました。お客様から注文を受けて商品をお届けするまでの流れを3ヶ月半で実践的に学べることはとてもお得だと思います。この研修が実現できているのは、モノタロウが自社でお客様対応・システム構築・物流管理を行っているからであり、自社の強みを研修からも感じることができました。僕の配属先は、お客様と直接お話する機会はないところですが、常にシステムを使っていただいているというお客様を意識する経験ができたことが本当に良かったです。大学の同期は、既に配属されてプログラミングをしているという話を聞いて焦りを感じる時期もありましたが、これから40年働くとしてその中の3ヶ月半なんて一瞬で、そう思うと3ヶ月半で幅広くいろいろな経験ができることは充実した時間の使い方だなと思いました。配属まで非常に長く感じて、技術職採用の方は早くコードを書きたいと思うかもしれないですが、研修は自分の視野が広がるいい機会なので同期との交流も含めて楽しんでください。

ーー小寺さん、舛田さん、ありがとうございました!

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