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世界の端、不整脈

そこそこ前に近所の居酒屋さんに飲みに行った。
始めて入るお店はなんであんなにも緊張するのだろう。

お店の人に客として価値があるか、
常連の人に面白いやつかどうか、
そんな品定めされるんじゃないかってことを気にしているのは、
ここに書き起こしながら甚だバカらしい感性をしていると、自分でも思う。

最初のお料理のお刺身盛が来る前に既に2杯目のアルコールであることは禁足事項なので言えませんが、お通しがあったかい肉じゃがだったおかげで、
冬だというのに冷えたビールののど越しが真夏のビーチ上で飲むそれに感じた。
そうは言っても過言。

大将もその時席にいた常連の方々も愉快な方だった。
とても楽しい時間を過ごしている表面の裏では別の世界が広がっていた。

荒いドットの昔のゲームみたいな、ドラクエやポケモンと言ったら分かりやすいのだろうか。
そんな世界観の建物の中。
僕はそこにいる。

居酒屋の中の一番隅っこにあるカウンター席。
壁の向こうは真っ暗闇が広がっているだけに思えて仕方がない。
なにか、僕が変なコマンドを打たれたような動きをしたらバグ技が発生して壁の向こうの黒い部分に投げ出されてしまうのではないかと、
喋りながら、不安になっていた。

最近、いや、もう昔から杞憂な事ばかりを考えてはそれに怯える生活をしてきたけど、そこから何も学ばず漠然とした不安に苛まれながら生きている。

・・・みんなそうか。
だからこうして酒を飲みに来ては語り笑いたいのだろう。

もうしばらくは酒飲めないけど。

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