見出し画像

ワクチンの正しい知識を得よう〜新型コロナウイルスのワクチンを打ちました〜

僕は昨日新型コロナウイルスのワクチン接種を行いました。
1回目です。

副反応は6時間後ぐらいから注射した部位が触ると痛くて、
次の日は筋肉痛のような痛みがある程度。
押したり、腕を上げると肩が痛い感じです。

それ以外は頭痛や発熱もなく、特に仕事に支障のあることはありません。

2回目の方が副反応が多いというデータもあるようなので、
その時にまたご報告させていただけたらなと思います。

では、そもそもワクチンとはなんぞやというところからお話していきましょう。

ワクチンとは〜
感染症の病原体(病気の原因となる細菌やウイルス)に対する免疫をつけたり、強めたりするためのものと考えてください。個人の重症化を防いだり、社会全体の場合は病気の流行を防ぐなどの効果があります。

免疫には自然免疫と獲得免疫があり、獲得免疫の仕組みを利用して、
免疫を得るシステムです。

ワクチンには種類があります。

生ワクチン
病原体の毒性を弱めたものを打つ。
BCG、麻疹、おたふく風邪など

不活性化ワクチン
病原体の感染力を失わせたもの
B型肝炎、HPVなど

今回の新型コロナウイルスワクチンはこれらとは違います。

mRNA(メッセンジャーアールエヌエー)ワクチン
mRNAは意訳すると設計図といったところでしょうか。
ワクチンは細胞に取り付くのにスパイクという取っ掛かりが必要です。
そのスパイクの設計図をヒトの身体にワクチンとして入れてしまいます。
そうすると、スパイクに対する免疫が作られ、ウイルスが入って来た時に、取っ掛かりを攻撃することができるので、ウイルス感染に予防効果があるよというものです。

なので、例え変異ウイルスでも取っ掛かりの設計図が同じなら効果があります。
今後取っ掛かりの設計図の違うウイルスが出てくるかもしれませんが、その時はまたそれに見合ったワクチンが作られるでしょう。

このワクチンのいいところは、例え設計図が変わっても人間が設計図を組み換えることができるので、設計図さえわかればすぐにワクチンを作れることです。

このワクチンの悪いところは、今までにデータが無いことです。
理論上いけるとはいうものの実際やってみないとわからないところはあるし、
何年も経ってからトラブルが起きるかもしれません。

ベクターワクチン
人体に無害化したウイルスのデータをベクター(運び屋)を使ってヒトの細胞に送り込み、細胞が作った新型コロナウイルスのタンパク質に免疫が作られるというシステムです。

さて、今日本で承認されているワクチンはファイザー社だけかな?
mRNAワクチンになります。

アストラゼネカ社はベクターワクチンになります。
近いうちに承認される予定のようです。

とりあえず、日本で承認されているファイザー社のものの実験結果を羅列していこうと思う。

ワクチンは1回打ったら必ず同じワクチンで2回目も受けてください。

発症予防効果は95%
43448人は新型コロナワクチン、21720人には生理的食塩水の注射をした。
その後、病気を発症したのはワクチン接種したひとが8人、生理的食塩水を注射したひとは162人。

重症になったひとは10人いて、その内訳はワクチンを打ったひとが1人、生理的食塩水を打ったひとが9人であった。

副反応は疼痛(いたみ)、発赤(赤くなる)、腫脹(はれ)。
全身的には倦怠感、頭痛、発熱。

疼痛は55歳以上で71%
   55歳未満で83%

2回目の方が副反応の確率が上がる。

といったところだろうか。
副反応はプラセボ群(ワクチンじゃなくて生理的食塩水を打った群)でも起きているのが面白い。

例えばワクチン接種の1回目に頭痛を訴えたひとは34.5%いる。
かなり大きい数字のように見えるが、プラセボ群でも26.9%起きている。

気持ちだけでトラブルが起きるということだ。

正直、まだデータの無いワクチンで、長期的にみたらダメだったという場合もあるかもしれないし、それはまだ誰もわからない。

だから僕は今まで数々の実験のデータのおかげで医療という仕事をしてきたので自分がデータになれる時はなることもやぶさかではないと思って、ワクチンを打つ決定をした。

しかし、僕はみなさんにワクチンを打つことを推奨しようとも思わない。
今あるデータを見て、個人個人の価値観によって判断すべきだと思う。

死亡事故もあるようだが、死亡事故があるということだけ取り上げるのは違うと思う。

そのリスクに対して、利益がどれほど大きいかという天秤にかけた結果、
判断しなければならない。

例えば、車に乗るということは死亡事故のリスクがあるわけだが、
多くのひとが車に乗っている。

リスクよりも利益が大きいからだ。

僕は進んでワクチンを打ったが、
今回のワクチンを積極的に打つということが必ずしも正しいとは思わない。

僕の価値観の話をすると、
医療従事者や高齢者はワクチンを打ってもいいのかなと思う。
医療従事者はリスクの高さがあるということと、
高齢者はおいさきが短いことが理由だ。

逆に見合わせた方がいいのではと思うのは、
妊婦や妊娠予定のある女性、子供などだ。
理由は長期的な研究結果が出ていないことと、
未分化な細胞は影響を受けやすいからだ。

長々と書いてしまったが、
どうするかは本人次第だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?