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大前提の『正しい姿勢』

武術研究家モノノフです。

武術をしていく上で、というか筋トレをするとき、なんなら生きていく上で非常に重要な要素がある。それは「立つ」ということだ。効率よく立つためには『正しい姿勢』が必要になる。『正しい姿勢』で「立つ」方法についてはおいおい有料コンテンツで紹介させていただくが、『正しい姿勢』ができるとどうなるかというと、『身体が繋がる』のだ。「いやいや、四肢が切れたりとかしない限り繋がっているだろう」というひともいるかもしれないがそうではない。ヒトという生き物としての構造は非常に美しくある能力を皆秘めている。
それは

『力を伝える』

ということに非常に特化しているのだ。
達人技などはこの機能を大いに駆使している。

『正しい姿勢』ができているとどうなるのかというと、『重さを地面に逃がす』ことができる。自分が立っているだけで、重さはほとんど感じることはないのだ。昔の写真で女のひとがとんでもない数の米俵を担いでいる写真を見たことがないだろうか?ああいうことができるということだ。まぁ、あそこまでの数は無理でも米俵一俵(60kg程度)ぐらいなら誰でも背負って運べるのだ。諸説あるが、一俵は成人なら男女問わずこれぐらいなら運べるだろうという大きさで決まったと言われている。この説が本当に合っているかどうかは若干の疑問は残るが、昔は税が米で払われていたのにみんなが運べないとお話にならない。あながち間違っていないのではないだろうか。

全てここに書いてしまうと有料コンテンツが意味をなさないので、真理は少し隠すが、しっかり「身体が繋がる」と「重さが地面に逃げる」のだ。逆に言うと身体が繋がっていない部分に力の歪み(ひずみ)が出て痛めてしまうのだ。膝を痛めている武道家、肘や肩、股関節を痛めた筋トレ趣味のひとを見たことはないだろうか?全部そこで力が途切れている。身体が繋がっていないのだ。

筋トレについて少し説明をしていきたい。僕はダイエット企画を今しているが、筋トレを取り入れながらしていこうと思っている。筋トレには多くのいい効果がある。論文レベルでわかっているところで言うと、「筋トレは病気の死亡率を下げる」とか、「筋トレは睡眠の質を上げる」とか、「筋トレはメンタルを改善する」ということがわかっている。(リンク貼った方がいいのかな?希望があればコメントをください)これらは僕の中ではあまり関係ないのだが、筋トレにはこういったいい効果がある。単純に運動は身体にいいみたいなことでいいと思う。ただ、筋トレには僕が思う良くないことがある。

それは「各部位をバラバラに鍛える」ことだ。

これは非常に良くない。しかし、完全に否定するものでもない。例えばボディビルの競技者がこの部分の筋肉をビルディングするのに、この筋トレが必要なのだと言うならば、それはそれでいいのだ。さらに言うと、筋トレによっては全身の繋がりを意識してできる筋トレもある。

問題になるのは、競技者でもないひとがなんとなくで自分の身体を追い込んで関節を痛めることだ。ましてや、武道家や武術家が繋がりもわかっていない状態で部位ごとに鍛える筋トレをするなど愚の骨頂だ。もはやしたいことがわからない。

では、僕が考える意味のある筋トレとはどういったものだろうか。それは全身の繋がりを意識できる状態でのバーベルスクワットだ。普通のバーベルスクワットならふとももに力が入ると思うが、僕は入らない。踵(かかと)から重さが地面に逃げる。しかし、姿勢を維持するコアマッスル(深部筋、体幹筋)でバランスをとり、腰にも負担がこない。いいバランスがあるのだ。この『バランスを鍛える筋トレ』が武道家や武術家に必要な筋トレだ。一般人にもこれがいいと思う。最初は負荷を少なく、もしくはウエイトがなくてもいいと思う。『身体の中の感覚を養う』ことが大切なのだ。

ボディビルダーの人は競技として身体を作っているのでこれでは肝心のふとももの筋肉ができないので、このやり方はボディビルダーの方には推奨しない。しかし、高確率でトップボディビルダーほど姿勢やポジショニングを意識して筋トレをしている。

スポーツでも武道でも『正しい姿勢』がベースにないといけないのだ。僕が見る限り99%以上の人が自分の身体を使い切れていない。あなたの身体にはもっとポテンシャルが眠っている。


モノノフ




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