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美しさや可愛さより強さが欲しかった

ちょうど2年前に熊本から上京して人生初のひとり暮らしを始めました。


諦めきれない夢を追って上京!とかそういう大層なものじゃないけれど、好きなライブに好きなだけ行きたいとか、マイナー映画をたくさん観たいとか、都会の方がインプットもアウトプットもしやすそうだからとか、自分の中のいろんな想いが重なって上京することにした。


でもおそらく一番の理由は自分自身に自信を持ちたかったから、だと思う。
周りに知り合いが誰も居ない場所で、親の助けを借りず自分で稼いで生きていく。

そんなの社会人として当たり前だよって言われるかもしれませんが、25年間両親と共に暮らしてきた私にはかなり大きな決断でした。

実際、今こうしてひとりで暮らしてみて、大分自信がついたので、その為だけにでも実家を出て良かったと思う。


バリバリのキャリアウーマンにはなりきれていないし、貯金はできる月もあれば全くできない月もあるし、日曜の夜は明日が来るのが嫌で、それがどうしようもないということも分かってて、塗り直したマニキュアはまた縒れてしまって、泣きながらアイスを食べて、やっとのことで諦めを抱いて布団の中に入ったのに、洗濯機を回しっぱなしだったことに気付いて、冷えきった廊下で固いタオルを広げたりしながら、それでもなんとか踏ん張ってひとり暮らしを続けています。


だって、私はずっと前から、きっと子供の頃から、可愛くなるより綺麗になるより強くなりたかったから。

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