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She is wind 彼女は風のように 著者:喜多嶋隆

#喜多嶋隆 #小説 #恋愛 #ゴルフ #スコッチウイスキー

風の時代に・・

2011年アメリカから帰った私は、
しばらくしてこの本に出合います。
始めてアメリカの本土に上陸し
始めて英語で
プレゼンテーションをして帰国し
自分の中で何かが
変わりだした時期でもありました。
そこに答え合わせをするかのように
出版された小説に
涙し、勇気をもらいました。
疲れた体に、
1本のビタミン剤がしみ込んでいくような
この小説に、感動と震えを
感じたのを覚えています。

風の時代になり
業務過多で疲れている自分へ
本棚から取り出し読み返してみたら
あの時の私の気持ちがまた蘇りました。

やっぱり小説っていいなーーと実感をしました。

背景

喜多嶋隆さんには珍しい
時代背景の小説です。
本人もあとがきではじめて書くと
書いてありました。
喜多嶋作品は全て好きですが、
この小説は、その中でも
かなり上位にランキングされます。

多くの方に読んでいただきたいので、
内容はできるだけ触れずに書きたいと思います。
できればあとがきを読まずに。

喜多嶋小説は、海・葉山・釣り・音楽
このあたりがモチーフです。
今回のようにゴルフを題材にした
小説もありますが
今回の小説は、ゴルフはモチーフの一つです。

Study to be quiet

人間は感情の生き物です。
なかなか心穏やかに
日々を過ごすことは難しいです。
だからこそ、あえて自分と向き合って
「穏やかである事をこころがける」
そういう事なんだと思います。

Be Fair

人間はずる賢い生き物dす。
時にあっちの見方をし、
時にこっちの見方をします。
そして、自分にも相手にも忖度をします。
けれど、どんな時でも
「フェアーであること」
これもまた大切な事なんだと
再確認させられます。

人生は一度きり

こんな時代に生まれてしまったと
思うかもしれません。
けれどどんな時代でも苦労はあります。
悲しみもあります。
それでも前を向いて生きていく。
凛として生きていく。
だって、
今世で生きるという事は一度きりです。
人生は一度きりです。
胸を張れるような生き方を
していきたいですね。

喜多嶋作品を読み返すと、
なぜか涙がとまりません。
目の回りはガビガビです。
それだけスーーット
感情移入できる作品でも
あるということです。
まして今回のお話は
1946年前後の物語
この時代背景を、フィクションとして
描き切った喜多嶋隆の力量に
また脱帽している自分が居ます。
感謝しかありません。

ウイスキー

ウイスキーも出てきます
スコットランドは行ったことがありません。
ただこれを読んでいると
岩井が飲みたくなりました。

https://www.hombo.co.jp/item/whisky_brandy/iwai_tradition/

B♭喜多嶋隆最新刊です。
楽しみです。本日発売の予定です。
前作A7も面白いです。


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