軽便鉄道へ

「軽便鉄道」とか「ナローゲージ」と呼ばれる鉄道がある。実際にはJR各線も国際基準ではほぼ「ナローゲージ」なんだけど、日本ではそうは呼ばれない。

 線路の内側の幅が1m無くて、小型の車両しか走れないような鉄道、森林鉄道や鉱山鉄道。文学作品で言うなら「トロッコ」や、「坊っちゃん」の「マッチ箱のような汽車」になる。

 自分がこれを好きになった事を考えてみる。自分が好きになった経過を考えれば、他人を引き付ける事にも応用できるかもしれない。

 まず、自分が鉄道に興味を持って、ブルートレインブームでさらに知りたくなって雑誌(「鉄道ファン」誌)を買ってもらうと、もうそこに「レールバスものがたり」「赤穂鉄道の発掘」があったし、ブルートレインブームが落ち着くと「専用線の機関車」や「昭和30年代の地方私鉄を訪ねて」が始まった。

 本当にすっと入って行った感じだ。知らないから難しいって事はなかった。

 そこに「ナローゲージ モデル&ジオラマ」という本の広告が載っていて、これまた(少し探したが)すっと買ってもらえた。
 それまでに鉄道模型は買ってもらえていたけど、長い編成を走らせるのが難しく(部屋が狭いから蛇が尻尾を追いかけるみたいで楽しくない)、これなら「実物通り」に作っても狭い面積で満足いくと思った。ただ、実際にやるまでに時間がかかったけど。

 古本だけど毎日新聞社の「軽便鉄道」という本もあった。これを見て、廃車に目覚めた部分もある。

 子供むけの本でもケイブンシャの私鉄全線の本にはおまけで工場とかの専用線の記事があった。

「知られざるナローたち」という本もあった。さんざん探したけど、なかなか手に入らず、最近になって入手した。これは、やはり実物が見たかったなあと思う連続だったんだけど。

 その後「レイルマガジン」が創刊され、木曽森林鉄道や現役のトロッコの記事が連載された。伊勢神宮の式年遷宮の関係で木曽森林鉄道の一部が復活して話題にもなった。松本製材は見に行きたかったなあ。

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