【プロトタイプ版・完結済】BAが異世界へ行く話

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ビューティアドバイザーが異世界へ行く話(仮)目次

こちらは、中編小説「ビューティアドバイザーが異世界へ行く話(仮)」【プロトタイプ/完結済み】の目次になります。 マガジン「ビューティアドバイザーが異世界へ行く話(仮)」 1:異世界人は、ビューティアドバイザー 2:異世界人は、脱皮する 3:異世界人に、自己紹介する 4:異世界人は、化粧す…

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ビューティアドバイザーが異世界へ行く話(仮)1

1.異世界人は、ビューティアドバイザー  目の前の女性は、渡したタオルでずぶ濡れの自身を拭いていた。うなじまでの短い黒髪から滴る水を散らすように、細い腕を動かしている。  詰所の中は何とも言えない緊張感と、ちょっとした騒ぎに包まれていた。緊張と騒動の中心にいるのは、件の女性だ。詰…

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ビューティアドバイザーが異世界へ行く話(仮)2

2.異世界人は、脱皮する  今日は日中勤務だったから、何の問題もなければ夕方には帰れる予定だったのに、すっかり遅くなってしまった。定時寸前にエナを保護したから、仕方ないのだけれど。  休暇で家族との時間を楽しんでいた団長に連絡と説明をして、ひとまず自警団内で状況を周知した。これに…

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ビューティアドバイザーが異世界へ行く話(仮)3

3.異世界人に、自己紹介する  暗い夜道を帰り、エナを転ばせることもなく自宅へたどり着いた。  俺は腰に下げていたカンテラを玄関扉の横にある釣鐘に引っかける。ここにカンテラが無いということは、母はまだ仕事から帰っていないということだ。  中にいるであろう家人に配慮して、扉を数度ノ…

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ビューティアドバイザーが異世界へ行く話(仮)4

4.異世界人は、化粧する  パンの焼ける香ばしい匂いがして、目を覚ます。もうすぐ今使っているジャムもなくなってしまうだろう。そうすれば今度は、違う果物の時期がくる。  少し寝すぎてしまっただろうか。いつもは、母かステラがしている朝食の仕上げを手伝うくらいには、身支度を終えてキッチ…

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ビューティアドバイザーが異世界へ行く話(仮)5

5.異世界人は、望んだ姿を描く  三人で、食べ終わった後の食器を片付けようとしていると、玄関の扉がノックされた。びくりと肩を震わせるステラに、大丈夫だと一声かけて、俺は扉へ近づいていく。  のぞき窓から外を見ると、そこには見慣れた人影が二人立っていた。  俺はキッチンスペースにい…

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