徒然TRPG雑記:ロールプレイ

どーも、黒単スーサイドです。
TRPGと言うからには切っても切れない存在と言えばロールプレイ。
この「ロールプレイ」という概念は定期的にTwitterで意見が飛び交っている話題になります。
今回はそんなロールプレイについて徒然なるままに書き綴っていきます。

ロールプレイの元々の意味は今で言う「なりきり」

世界初のTRPGである「ダンジョンズ&ドラゴンズ」を製作したゲイリー・ガイギャックス氏のロールプレイの説明がWikipediaにありました。

「ロールプレイとは、想像上のある役柄を演じること」
「自分が現在(または未来永劫)決してなることができない何者かを演じること」

人によってはこの説明では分かりづらいと思うので、私なりに簡単な言葉で説明させていただくと「自分で作ったキャラクターの人格を演じること」がロールプレイであるということです。
つまりは「なりきり」こそが元々のロールプレイの意味することだったのが分かります。
たしかに営業職などの研修で行われるロールプレイは、架空のお客様役と店員(接客担当)役に分かれて「なりきり」をする訳なので、その通りだと思います。

今求められているロールプレイは?

しかし、時代が進んだ今では求められているロールプレイの内容は変わってきていると私は思いました。
それは、「役割を実践すること」です。
飽くまで私の観測範囲内の話ではありますが、Twitterで見かける中で賛同者が多いように見受けられるのはこの意見でした。
根拠としては弱いかもしれませんが、一定数に指示を得ていることは間違いないでしょう。
では、この意見の「役割を実践する」とはどういうことなのでしょうか?
答えは簡単で、その世界におけるPCの立ち位置を理解し動くこととパーティー内の立ち位置を理解して動くこと、いわば「世界観における役割」と「パーティーでの役割」を実践することです

「世界観における役割」

新クトゥルフ神話TRPGにおけるPC「探索者」を例に「世界観における役割」とはどういう事なのか考えてみます。
無料で公開されている『新クトゥルフ神話TRPGクイックスタート・ルール』では、探索者は下記のように定義されます

 探索者は怪物、謎、そしてクトゥルフ神話の秘密を探し求め、理解し、最後にはそれらに立ち向かおうとする。

この説明から「探索者」は危険に怯えつつも世界を救う為に行動する存在であることが分かります。
つまり「探索者」は引っ込み思案な性格だろうが、向こう見ずな性格だろうが積極的に神話的事象に挑むから「探索者」たりえるということですね。
たしかに「この探索者は◯◯な性格だから探索しません」と言われると、私だったら『それなら参加するなよ』と思ってしまいます。
過激な言い方をすると、探索しない探索者は探索者ではない存在の「NPC」と変わらないと言ってもいいかもしれません。
これは他のシステムでも同様であり、冒険者には冒険者たる所以があり、ランナーをランナーたらしめる要素が間違いなく存在します。
そこをしっかりと重視しながら遊ぶことで世界観への没入もより深いものになり、より良いTRPG体験に繋がるでしょう。

「パーティーでの役割」

パーティーの中でのも「役割」を果たすということに直結します。
ここでは戦闘におけるPCの役割に焦点を当て、ダンジョンズ&ドラゴンズ4版の4種類の役割に合わせて説明したいと思います。
ダンジョンズ&ドラゴンズ4版ではキャラクターの職業に合わせた役割を「防御役」「撃破役」「制御役」「指揮役」の4つに分類しています。
名前が指す通りではありますが、念のため説明をWikipediaよ
り引用します。

撃破役 - 敵に一撃必殺のダメージを与えてとどめを指すことを前提にしたクラス
防御役 - 戦場で前線に立ち、敵の攻撃を引き受けることを前提にしたクラス
制御役 - 複数の敵を一度に攻撃することができるクラス
指揮役 - 仲間を支援し強化することを前提にしたクラス

MMORPGの役割分担の様に見えますが、正しくそれです。
ここをうまく噛み合わせて(立ち位置に合わせた行動をして)戦うことが戦闘を最善で切り抜ける方法です。
例えばここで防御役のキャラクターを操作しているPLが「このキャラクターは◯◯な性格なので前線に出ません」と言ったら少なくとも戦闘におけるパーティーの動きは崩壊しかねません。
臆病だから前線に立たないのではなく、臆病でも前線に立つのは何故かを描写したり設定に盛り込む方がキャラクターの魅力も増し、結果として楽しいセッションになるでしょう。

まとめ的なやつ?

というわけでごちゃごちゃと思うことを言いましたが、私なりのロールプレイとはなんなのかという結論をまとめとして置かせていただきます。
誰かの参考になれば幸いです

・ロールプレイとは「世界観における役割」と「パーティーでの役割」を実行すること

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