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脚本で生きていくための「あがき」日記

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脚本で生きていくために、日々あがいています。 このマガジンでは、その「あがき」の中で考えたことや手に入れた小さな(ぼくにとっての)宝物について書いてみようと思います。 ひたすら一… もっと読む
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記事一覧

ラジオドラマのことを少し。

ここ数年、FMとやまさんの『西村まさ彦のドラマチックな課外授業』という番組のラジオドラマを書かせて頂いています。 初めて書いたのが、2020年の秋だったみたいなので、ちょうど3年前……。 その後、何本書いたんだろう……。気になったので、数えてみると、 と、ちょうど6本でした(ちょうど?)。 一作目の脚本を書かせて頂いたときは、まだ脚本家として活動を始めたばかりでした。そこからなんやかんやがあって、少しずつ脚本のお仕事を頂けるようになり、今はなんとか(本当になんとかではある

『女神の教室』について。

脚本協力としてお手伝いしていたフジテレビ系月9『女神の教室〜リーガル青春白書〜』の最終回の放映が昨日、終わりました。プロデューサーから「ロースクールを舞台にしたドラマをやるんだけど、手伝わない?」と、お声掛けがあったのは去年の6月頃で、その前に関わっていたドラマが終わり、「そろそろバイトを探さなければ生活が……」と思っていた頃だった記憶があります。 新米の脚本家でありながら、ロースクール出身者でもある自分にとって、お誘いは本当にありがたいものでしたが、在学中、いろんなことに

ケバブ屋さんとカルディとファミマ。

ひとりぼっちだなあ、と思って生きている。初めて思ったのはきっと中学の1年とか、2年の自転車通学の帰り道だけれど、それ以来、この感覚がなくなったことはない。薄まるときもあれば、あんまり感じなくなるときもあるけれど、なくなったことは多分一度もない。 引っ越して一ヶ月が過ぎ、いくつかの行きつけができた。といっても、お酒が飲めるわけでもないので、夜な夜な煌々と光る居酒屋さんや焼肉屋さんに入るわけもなく、単によく行く場所ができたという意味でしかない。 そんななんでもない行きつけの中で

サイト、つくりました。

ずっとつくろう、つくろうと思いながらも、なかなかチャレンジできてなかったサイト? ホームページ? を春の勢いに押されて、なんとかつくることができました。 完全手作りなので、驚くほど質素だし、細かい乱れや不具合なんかも色々あるとは思いますが、自分のプロフィールやこれまでやってきたお仕事なんかをギュッとまとめることができたので、よろしければご覧ください。 ホームの「ひとこと」は一応毎日更新予定で、日記や他の文章なんかもちょこちょこ書いていくつもりです。 noteも残しておき

一日

脚本のお仕事をさせてもらうようになってから、あるいは、個人事業主として働くようになってから、「平日/休日」の概念があまりなくなりました。 書くものがあれば、打ち合わせがあれば、その日は「働く日」になるし、書くものが落ち着いていて打ち合わせもなければその日は「なにもない日」になります。ただ、ありがたいことに書くものが途切れることはなかなかないので、その意味で「なにもない日」はあまりないことになります。 とはいえ、根がおさぼりな人なので、決して「毎日10時間働いてます!」みた

脚本 『ゴーヤに卵みたいな』

こんにちは。 少しずつ涼しくなってきた……と思ったら、また夏に逆戻りのような、ギラギラした太陽が顔をのぞかせてきて、なかなか大変な毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。 今朝のことでした。窓を開けてぼんやりしていると、ふと、「そういえばこれまで、戯曲やコントめいたものはnoteにアップしてきたけど、脚本をアップしたことはないな……」ということに気づきました。脚本家として生きようとしているのに、自分が使っているSNSで一本も脚本を読めないのはどうんだろう、と思い、思い切って載

人間の途方もない明るさについて

少し前にTwitterで、「日常が好きです」という話を書きました。 ただ、改めて読み直して、これだけだと少しニュアンスが違って伝わってしまうかもな、と思い直し、少しだけnoteに書いてみることにしました。 まず、僕は〈日常〉は好きですが、〈現実〉はそんなに好きではありません。人によっては「一緒じゃないか」と思うかもしれませんが、僕の中では少し違いがあります。 感覚的になってしまうのですが、日常というのは、基本的に半径5メートル位の出来事で、せいぜい最寄り駅から数駅分の話で

窓をあければ。

4日前の4月30日に26歳になりました。 26になったからといって、急に夜10時には寝るようになったわけでもないし、朝、ヨガをやるようになったわけでもありません。なので、25から26になったところで、大した変わりもない気がするのですが、なにか書いておくと、あとから振り返ったときに色々思うことができるので、なにか書いてみることにします。今年の目標とかそういうことではなく、純粋に「今」のことを、筆(手?)の思うままに書いてみようと思います。 今、僕は、自分の部屋の iMac

開業届を出しました。

お久しぶりです。 タイトルの通り、本日、個人事業主(の脚本家・ライター)としてやっていくべく、開業届を提出しました。 実績・経験はまだまだですし、輝く才能があるとも思っていません。 だけど、どうやら自分は書くことは本当に好きなようで、有名になる、お金をたくさんもらうことの前に、書いている過程自体に面白さを見いだせていることが分かりました。 過程が楽しく思えるなら、そこの試行錯誤が楽しめるなら、しんどいときも少しは踏ん張れるんじゃないかって。そう思いました。 なので。 少し

南のシナリオ大賞・大賞を受賞しました。

南のシナリオ大賞というラジオドラマコンクールの大賞を受賞しました。 受賞したのは、「はるしぐれ」という作品で、深夜バスで東京から博多に向かう男女2人の会話劇です。 ※受賞コメントとあらすじは、こちらからご覧頂けます。 去年の5月頃から脚本を始めましたが、ラジオドラマをしっかり書いたのは、この作品が初めてでした。 ラジオドラマの存在自体は知っていたのですが、どう書けばいいかも分からず、応募する機会を逃していました。 ただ、自分の作品を読んでくださっている方から、「会話が面白

触っていると、楽しいことをする。

脚本を書き始めて、1年半くらいが経ちました。 最初は書き方も一切分からない中で、シナリオの形をした、今思えば、とんでもなく(本当にとんでもなく笑)つまらないものを書いたときの楽しさ・歓びが忘れられなくて、今は脚本家として生きていこうと真剣に日々、あがいています。 今までも好きなものは沢山あって、その都度、ハマったり飽きたりを繰り返して色々やってきたのですが、長続きしているもの、あるいは真剣にやりたくなるほど、好きになるものって、もう、 触ってるだけで楽しい ということに

夢とポテトとメロンソーダ。

久しぶりの投稿になってしまいました。 相変わらず、脚本家になりたいという夢に向かって、毎日パソコンを叩いて脚本を書いたり、付箋を使ってストーリーを考えたりしています。 生活費を稼ぐための仕事は、最小限の業務委託のライティング業務にとどめ、ひたすら脚本のために時間を使っています。 家ではなんとなくはかどらないことも多いので、割とよく外に出ます。 オシャレなカフェに入ったり、コワーキングスペースのような場所を借りてみたり、一度公園で書いてみたりもしました。 公園は、隣にピクニッ

「キャリア」ということばを手放す。

久しぶりの更新になりました。 相変わらず脚本家になるべく色々動き、読み、観て、書いている日々です。 ゆっくりではありますが、確実に前に進んでいる実感があります。 毎日が本当に充実していて、梅雨のせいで少し気が滅入るときもありますが笑、総じて人生でこんな明るい期間があったかな?というくらい、前向きに生きることができています。 そんな自分を見て、昔から自分のことを知る知人に、あることばを投げかけられました。 「よく不安にならないね」 「不安?」と一瞬、頭をもたげましたが、企

手を挙げ続けることについて。

少し緊張する予定があって、心臓がバクバクしてしまっているため、心をなだめるために短いnoteを書いてみます。 今からちょうど一年ほど前、自分は脚本家という人生を歩んでみたいと思い、脚本家になることを決意しました。 その時、どんなことよりもまず最初に決めたのは「50回手を挙げて、失敗するまではガムシャラに挑戦する」ということでした。 根性論のように聞こえるかもしれないけれど、やっぱり1作目、2作目で売れてしまうというのは、中々あることじゃないと思うんです。 でも、だからこそ、