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『勇気と元気とやる気とパワーが湧いてくる筆文字シリーズ Vol.340』

ボクの職業は、「地域を明るくする超行動派理学療法士」です。

理学療法士という職業が主に対象としているのは、ケガをなさった方や病気を発症なさった方になります。

そのように何かしら身体に困ったことが起きてしまったときに、私たちに医師から指示が出てリハビリを直接一対一で提供することを生業としている職業になります。

ですから勤務先は病院なり、介護老人保健施設と言われるような医師がいるところに身を置いている方がほとんどです。

ボクも実際に勤務し始めたのは、中野区にある江古田の森という老人保健施設でした。

スゲェ。

久々にホームページを見たら、超カッコ良くなっている。

ボクが入職したのは開設と同時だったので、13年前になります。

そして桜ヶ丘中央病院に転職して、再度転職し現在のリハビリテーションセンターにいたります。

この13年のうちにいろいろな変化がありました。

理学療法士を含むリハビリテーション専門職が、医師の指示なしではリハビリテーションを提供できない時代から、今では「予防」に関しては地域の方々に対してリハビリテーションを提供できることになっているのです。

今まではケガや病気になってからしか接することが出来なかった対象者と、今ではケガや病気になる前に接することが出来るようになったのです。

ということは、ボクたちが自分たちの知識や経験、能力をおすそ分けしても良い対象者がめちゃくちゃ増えたってことです。

これってスゴイことなのです。

今までは医療保険証や介護保険証を確認して、その制度を使ってしかお手伝い出来ていなかった方々から、いつでもだれでもお困りの方に対して予防であったらリハビリテーションを提供しても良いとなったのです。

この変化によって、ボクは地域活動にのめりこみました。

ボクたちの知識や経験、能力は病院や施設に来る前から必要としてくださる方々もいるに決まっている。

そう確信して手探りで地域にリハビリテーションを欲している方々を探しに行きました。

そして病院や施設という枠の中で力を発揮できることと、なかなかその枠を出ないと力を発揮できないことがあるという現実を知りました。

だから病院や施設を出るっていうことにはなりません。

病院や施設の職員としての自分と、そうでない自分を創ることで、リハビリテーション専門職が地域活動で地域に貢献できる作戦を手に入れればよいのです。

そう考えてボクは市民活動団体を設立しました。

7分20秒くらいから「地域を明るくするリハビリテーション専門職の会」の紹介をしていただいております。

この会を立ち上げて知った現実。

リハビリテーション専門職として、今までは地域のお役に立てていなかった…。

ということです。

リハビリというコトバは多くの方がご存じなのですが、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士というコトバを知っているヒト、役割を知っているヒトはめちゃくちゃ少ないのです。

衝撃でした。

医者の常識、世間の非常識。

リハビリテーション専門職の常識、世間の非常識。

だったのです。

ここから色々な活動を始め、地域の現状を知り、様々な施設の状況を教えていただく機会に恵まれました。

そんな中、以前府中のイベントでご挨拶をさせていただいたホーム長が勤務なさっている施設を散歩で遠出をしていたら発見することが出来ました。

地域ってこういう発見があるのです。

自分の地域でも知らないことがいっぱいあるのです。

一年程度振りなのに、いきなりお伺いして、そしていきなりの立ち話。しかもしかも30分以上もお時間を割いてくださいました。

そこでホーム長がおっしゃっていたコトバ。

「転んで骨折をしちゃったんだけど、ここでまた歩きたいっていう入居者がいたっていいと思うんですよね。その時にお手伝いする方法がボクたちには分からないんです。」

グサッときましたね。普段の生活を必死に支えていらっしゃる方々がいるのに、そこで何かをしたいと思っている専門職がいるのに、リハビリは病院で行ってきたけど、生活の場には反映しきれていないという実情。

そんなもどかしい思いを持っている方々に、リハビリテーションを通じて支援が出来る環境を創っていきたいと思っています。

ヒトはいくつになっても輝ける。

入居者もいくつになっても輝けるし、支援者も入居者が再び輝きだす支援方法を今から学び始めたっていいんです。

ボクたちリハビリテーション専門職が、今まで支援しきれていなかったところに気付いてしまったので、今から支援方法をお伝えしたっていいのです。

ボクたちだっていくつになっても、今からでも輝ける。

そんなことを再確認できる時間になりました。

今日の散歩はとても有意義な時間でした。また今まで通ったことのない道を散歩しようと思いました。

今日も最後までご覧になってくださり、どうも有り難うございました。

皆さんとのご縁に感謝いたします。

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