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心配事はなんですか?春から新入社員になるあなたへ

こんにちは。心理臨床オフィスinemuriです。

この記事では、私が大学の学生相談で働いていたときに伝えていたことを書こうと思っています。ですので、主には大学4年生(または短大2年生)向けてのメッセージの記事です。

学生相談のカウンセリングには、いろいろな学生さんが来てくれていました。もちろん、春から就職という方も。(就職課からあっせんされて来てくれる学生さんも多かったんですよ)

例えば、不登校経験がある学生さんは、「就職して、続けられるか」とっても心配される方が多かったですし、発達障害やその傾向がある学生さんは「新しい人や環境に慣れることができるか」「寝坊をしないか」を心配される方が多かったです。就職と同時に一人暮らしを始める学生さんは、特に心配な気持ちが高まりやすいようでした。(就職と一人暮らしが同時で、まったく心配にならないのもむしろ心配ではあるのですが・・・)

先行して、2月、3月くらいから一人暮らしだけでも始めておけると良いのですが・・・。金銭的な事情でなかなか難しかったりもします。(4月に就職してからなら家賃補助が出たりもしますもんね。)

そんな就職と一人暮らしが同時に始まる学生さんたちにお話しさせて頂いてきた「具体的なアドバイス」がありますので、それを書いていきます。

ですが、あくまでも、職場に慣れるまで生き延びる方法です。これを守ると素晴らしい新入社員というわけではありません・・・。

時間を守る、挨拶、身だしなみ、それからメモを取ること

これが仕事をする上で大切なことです。まずはゴールデンウィークまでやりきりましょう。それを過ぎると「疲れが出たのね」「五月病かな」など、少し大目に見てもらえることが増えます。その後も、そう思ってもらうための信用を4月に作っておきます。

■時間を守る。まずは遅刻をしない、ということ(特にADHDのある方は、人よりも頑張って意識しているにも関わらず、苦手なことが多いですね)。そして、決められた休憩時間に戻ってくること。シフト勤務の方もいるとは思いますが、日勤を前提に書いていくと、遅刻をしないこと≒朝起きること、でもあります。

朝起きるためには、

これから家具をすべて買いそろえる場合は「カーテンを遮光にしない」

目覚まし時計は、「できるだけやばいやつ、を買う」

これが大事。あなたを確実に起こしてくれる最強の目覚まし時計。楽しみながら探してみましょう。布団を出ないと止められないのが良い、と話していた学生さんもいましたが。どんなのだろうか・・・

マット式のやつでしょうか。

■挨拶をする。挨拶って無理してするほどのものかな・・・、と個人的に思うことはありますが、仕事においては大事です。挨拶ができるかを重視して採用している企業もいまだあります。特に、朝、出勤したときには、挨拶をしましょう。大声が難しければ、人の近くに行って小声でしましょう。(多くの場合)絶対に「目を見て言わないダメ」ということはないと思います。相手の眉間や胸あたりを狙うのも良いでしょう。・・・可能ならば、笑顔で。そのへんはオプションですね。声が相手に届いている(挨拶をしたと把握してもらえる)ことが最重要です。

■身だしなみ、も大事です。清潔感で人をジャッジする人間はいます。もちろん、客商売や食品関係なんかでは当然ですが。私自身も、オーバーサイズのシャツを羽織っていただけで「不潔」と上司にチクられたこともあります。新入社員の4月は疲れますから、そういったよくわからないトラブルは避けるに越したことはありません。

「身だしなみとかって必要?」「私には私の価値観がある」という方もいると思いますが、「面倒から大切な自分自身を守る」意味で、一般的な身だしなみは守るのが吉です。個性や思想を出すのは、何かされたときに歯向かえる体力が付いてからでも遅くないはず。

身だしなみというのは具体的には「髪をとかす」「髪をまとめてしばる」「体に合ったサイズの服を着る」「シワやヨレ、ホコリが目立たない服を着る」「着慣れてへたった服は着ない」「朝、顔を洗う」「朝、歯磨きをする(口をゆすぐ)」「爪を短めに切る(または整える)」「靴やかばんは安くていいので、新しめのものを」、浴槽に入れなくてもシャワーは浴びる、などになります。

加えて、以下のお話もしています。

無難な形状記憶のシャツ(アイロンがいらない)、または、シワにならないテロテロした素材のカットソーなどがあると良い。

平日に洗濯しなくても良いように、ストッキングは5足、下着も5セットあると良い。いざというときのために300円ショップや100円ショップで緊急時用の下着を買っておくのもおすすめ。

◇メモを取る姿勢が大事。疲れがたまったり、不安が高まったりしているときは、人はどうしてもパフォーマンスが落ちますから、先輩や上司から言われたことを忘れてしまいがちです。

また、発達障害やその傾向がある方には、ワーキングメモリという機能に弱さがある場合があります。その弱さがあると、一度言われただけでその内容を覚えきるということが苦手になってきます。たとえ、どんなにやる気があったり、頑張っていたとしてもです。

仕事ではメモ帳があると良いでしょう。ポケットに入るような小さなメモ帳を一つ、買っておいてください。

これは単純にメモをしてください、ということだけではないのです。(メモも大事ですが!)

例えば、集中するのが難しかったりして言われたことをメモに取れなければ、あたかも何か書いているかのようにぐちゃぐちゃ書くだけでも良いです(ゴールデンウィークまで生き延びるためには)。

想像してください。あなたが上司だった場合、①メモを取っている部下、②メモを取っていない部下、一見どっちがやる気があると思いますか。

色々な考え方があると思いますが、多くの職場では①になります。

あなたが上司だった場合、①頑張ってメモを取っているけれども、内容を把握しきれず、素直に「もう一度教えてくれませんか」とお願いしてきた部下、②メモも取らず、そもそも覚える気があったのか行動からはわからないけれど「もう一度教えてくれませんか」とお願いしてきた部下。

ちょっと書き方が恣意的ですけど。

どちらに「もう一回教えてあげよう」と思うでしょうか。

多くの場合は「頑張って覚えようとしたけれど覚えられなかったように見える部下」に教えてあげたくなります。

メモはポーズです。やってる振りに使う小道具です。でも、人とスムーズに働いていく上で役に立ってくれることがあります。

こんなことをしなくてもあなたを理解してくれる職場だったら、こんなポーズはいりません。けれど、しばらく働いてみないとそういう職場かどうかはよくわからないと思います。ですから必要に応じて、このメモ作戦を使ってみてください。

買うものまとめ 
遮光じゃないカーテン、やばい目覚まし時計、連続勤務日数分のストッキングや下着、形状記憶のシャツ、メモ帳等

時間を守る・挨拶・身だしなみは三種の神器。

けれど、人間ですから失敗することもあります。そんなときに落ち込み過ぎないでください。

例えば、あなたが一度だけ遅刻をしたとします。

しかし、それまでの期間、挨拶や身だしなみができていれば「でもあの子は、挨拶もしっかりできるし、身ぎれいにもして社会人の自覚もあるから。本当にうっかり寝坊しちゃっただけなんだろうね。次に気をつけてくれればいいよ」となりやすいわけです。

あなたの失敗は、あなたのこれまでの努力がきっと救ってくれますよ。

引越しに関すること

ここまでは就職してからの仕事について書いてきました。次は、引っ越しについて書いていきますね。

もしも、あなたが引っ越した先が土地勘のない場所の場合にやるべきこと。

東京や神奈川の場合は「まいばすけっと」を把握

まいばすけっとは駅近くによくある小型スーパーです。これは私がアルコール依存症男性のデイケアで働いていたときに、多くのメンバーさんから聞いた話ですが「お弁当はまいばすけっとが一番安い」とのこと。税別298円のお弁当なんかがあったりもします。

夜になると半額になることも。

働き始めは、消耗してしまいなかなか自炊はできません。もしも、財政的に余裕があれば外食しても良いと思いますが、奨学金の返済がある方もいるでしょう。できるだけ安く済ませたい場合、まいばすけっとはあなたの味方です。

自炊は夏からでOKと思います。最初の3か月は、家事ができない自分を許す。家事をしない選択をした自分を愛でる。これが大事。だってあなたは自分を大切にする選択ができたのですから!自分をとにかく褒めてあげてください。家事は働く体力がついてから!

惣菜がおいしいスーパーや、吉野家や松屋、ほっともっと、少し金銭的に余裕があればオリジン弁当の場所なども知っておけると安心ですね。

服薬している場合は、薬を多めにもらっておく

かかりつけ医に引っ越しをすることを伝えて、可能な場合は薬を多めにもらっておきましょう。継続して服薬が必要な場合は、転院も考えないといけません。その場合には、紹介状ももらっておくと安心(お金がかかる場合もあります)。

慣れ親しんだ薬がある場合は、同じ薬を出してもらえる病院(クリニック)を引っ越し先近くで探しておきましょう。初診代はかかってしまいますが、そのときに辛くなくても一度かかっておくと良いですね。薬局によっては、これまで使っていた薬が置いていないこともありますから、そのへんもお医者さんと確認してください。

できれば仕事が始まる前に、「内科がここにあるな~」など、散策ついでに見ておけると良いです。具合が悪いときに、病院を検索するのは骨が折れることですから・・・

学生相談に通っており社会人になっても引き続きカウンセリングを受けたい場合

継続してのカウンセリングを希望する学生さんには私は、「心理の大学院についている心理臨床センター」をすすめていました。その学生さんに合いそうなところをピックアップしたりして・・・。

比較的、安価で心理療法(カウンセリング)が受けられること。

大学院生が担当することもあるが、スーパーバイザーがついているので、臨床の質がある程度担保されていること。

が、主な理由です。

もちろん無資格で優秀なカウンセラーはいますが、色々と考えて、「臨床心理士」(当時は、公認心理師がありませんでした)のいるところを勧めてもいました。

金銭的なことを考えれば、保険診療で受けられるカウンセリングも挙げられます。しかし、かなり場所が限られるので、偶然その街に保険診療のカウンセリングをやっているクリニックがあれば候補に挙げる、という感じにしていました(カウンセリングが必要か決めるのはDr.というのも併せて伝えました)。

職場でのトラブルがあったり、仕事を辞めたくなったりしたときには

大学によっては、学生相談室に「卒業生」も相談できる場合があります。対面カウンセリングは難しくても、電話で話を聞くくらいならばできることも(4月は混む時期ですから、お待たせすることはあるかもしれません)。

母校なのですから、放り投げたりはしないでしょう。

どうにもならなくなったときは、辞めたり、アクションを起こしたりする前に、一度頼ってみてくださいね。

また、就職課のキャリアカウンセラーさんに、電話してみるのも一つかもしれません。変な話ですが、大学からしてみれば学生の「就職実績」「就職した後の継続年数」は【大学の実績】。大切なものです。

あなたの仕事をサポートする助言なんかはもらえると思います。

4月、5月に母校を頼るのは、人によっては「申し訳ない」「恥ずかしい」「できない子、みたいで嫌だ」と感じるかもしれません。でもいいんです。使えるものはきちんと使って、困難に適切に対処していくことは、一人の大人として社会でやっていくために必要なスキルになります。立派な大人というのは、頼るべきときに適切な相手に頼れる人であると考えます。

本当に行き詰ったとき、あるいは、衝動的にもう仕事をやめているとき

検索したり、電話したりする元気が出たら、

またはその元気が出るタイミングを見計らって、

サポステに連絡してみましょう。

あなたの住む地域にも、きっとあると思います。サポステは地域若者サポートステーション。15歳~39歳の若者を対象に、就労を支援してくれるところです。キャリアコンサルタントや臨床心理士もいますよ。

働くことのプロフェッショナルがいるところです。

もし可能ならば、仕事を辞める前に連絡してみると良いですね。もしも、仕事を辞めたら、こういうことを学んで、こんな風に再就職することもできるんだ・・・など気づけることもあると思いますし、「こういう支援が待っていてくれるから、もう少しやってみよう」と元気をもらえることもあると思います。

とっても変なことを書きますが、私の友人で働きだして3日で仕事を辞めた人もいます。その人は、自分を大切にすることが得意な人で「ここはブラック過ぎておかしい」と早々に判断したんですね(そこは本物のブラックすぎるブラックだったわけですが・・・)。もしも明らかに職場がおかしい場合は、できるだけ早く相談してみてください。信頼できる大人ならば、「そこは明らかにおかしいね」など冷静に判断してくれると思います。信頼できる大人は、違う会社の人(同じ会社の人はその状況に慣れてしまっている)が良いですね。もしも、大学の先生や就職課の職員が頼りになるなら、大学に連絡を取っても良いと思います。また、労働基準監督に電話やメールをして、「ブラックなのか、私が慣れていないだけなのか判断ができず困っている。事実として、○○、○○、○○、などがあるが、これは一般的な範囲なのでしょうか」などと聞いてみるのも一つです。

会社が真っ黒くろのブラックな場合、3日でやめていいんです。再就職のときの面接では、ブラック企業だったので、と話して下さい。そこがホワイト企業であれば理解してくれるでしょう。

その他に、知っておくと役にたつこと

郊外の大学の学生さんが「本物の地獄の通勤ラッシュ」を知らないまま、「住むところは都会じゃない方がいいから」「田舎出身だから、緑がないとつらい」と都心への通勤時間が長いエリアに部屋を借りるとがあります。通勤ラッシュが意外と平気なタイプの方だと良いのですが、そうでないと地獄・・・

首都圏で、電車通勤を考えている方は、住む場所を決める前に、一度、ラッシュ時の電車に乗ってみることをおすすめします。自分自身が平気なタイプか確認してみてください。

都会近くでも、家賃が安いエリアはありますよ。

4月は電車の遅延が多いので注意

そして、4月は、その電車に乗り慣れていない人も多く、また、大学生も頑張って1限に出ていますから、電車の乗り降りに時間がかかり、その結果として遅延します。

私は以前、小田急線を使っていましたが、新宿行きは30分程度の遅延は【よくあること】で驚きもしませんでした。あんまり言いたくない話題ではありますが、人身事故も多い季節ではあります。

ですから、特に初出勤日は、職場(または入社式の会場)に1時間くらいは早くつく電車に乗っておくことをおすすめします。

出勤時間まで待てるように、職場近くにベローチェ、イートインできるコンビニ、マックなんかを見つけておけると良いかもしれないですね。

上記が、私が卒業間近の学生さんに伝えていたことです

もちろん必要に応じて、ですが。カウンセリングの中で伝えたことも、談話室なんかで話したこともあります。

もしも、何かの参考になれば幸いです。



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心理臨床オフィスinemuriは〔江東区門前仲町〕〔世田谷区豪徳寺〕にあり、臨床心理士・公認心理師によるカウンセリングを行っています。 https://monnakaco.com
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