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大切な人を孤独死で失う辛さ

体験談です。
ここ数日、非常に苦しい思いをしており、私のことを誰も知らないこの場で思いを吐き出させてください。

1週間連絡が取れない知人が心配でお巡りさんに相談しました。
経った1週間と思う方もいるでしょうし、1週間も待っていたのと思う方もいるでしょう。
私の場合はもともと1週間に1回も連絡を取る仲ではなかったのですが、最後の電話で体調が悪いことを知っていたので、いつもより多めに電話をかけて気にかけていました。
しかし何度掛けても繋がらず、行きつけの飲食店でも姿を見かけないと言われ、大袈裟かとは思ったのですが、のちのち笑い話にでもなればと思い、交番のお巡りさんに着いてきてもらい知人の家に行きました。

知人の家に着いても私は部外者なので、家の外で待つように言われました。
お巡りさんは警察署に問い合わせて大家の居場所を特定しました。
幸い近所だったので鍵を持ってご足労いただき私と共に家の外で待機することになりました。
親族の方以外は入室ができないので、警察の方が部屋に入って行き、数十分後、神妙な面持ちで私達の前に来た警官は「部屋には、いました。」と一言。
しかし晴れない顔、二言目が「恐らく亡くなられています。」と。

私は「え?ほんとですか?本当に亡くなっているんですか?」と警官に詰め寄りました。
警官は「これから救急隊が来て亡くなっているかの最終的な判断を下します。」と言われました。
警察は中に入る権限はあるけど、無闇やたらに部屋の物を触ることはできないし、この段階では遺体に触れることもできないのです。
まだ、触れた訳ではない。
冷たいかどうか触ってもいない。
救急隊の方が、深酒で眠りこけているだけとかそんな安心させる言葉が来るのを待っていました。
しかし、救急隊の方はストレッチャーを持ってやって来たけど、知人を乗せて病院に搬送してくれることはなかったのです。

その瞬間、最悪の結果が訪れたことを悟りました。
一瞬の間を置いて溢れ出る大粒の涙。
もう二度会えない現実。
1週間前には確かに生きていたのに、もうこの世にはいないという喪失感。

大家の方に「気付いてあげられなくてごめんね」と言われたけど、違う。
大家にはそんな義理がないこと十分わかっている。
むしろ、私が通報したのが夜だったせいで、深夜遅くまで大家もこの場に居なくてはいけない状況をつくってしまった申し訳なさ。

だけど、私が夜にしたのは1週間前の午前中訪ねた時応答がなかったから。
夜なら在宅と思って再度訪ねたらもう手遅れだったわけです。

知人は交友関係が広くなく、一緒にご飯を食べに行くのも私くらいのとても孤独で寂しそうな方でした。

実は知人の安否確認の段階で年上の知り合い(亡くなった知人と共通の知り合い)にスマホから警察に相談していることを伝えると、「勝手なことをするな」と注意されました。
自分にも行政に相談するとかいろいろ考えがあるんだからと言われましたが、知り合いに迷惑かけたわけでもないのに、そんなにまずいことしましたか?

私は自分の信念を持って行動するタイプの人間です。
知り合いの許可なく行動したことについては誤りましたが、私の行動は決して間違っていなかったと思います。
むしろ遅すぎたほどです。

検死の結果、知人の遺体は腐敗が酷くて死因が不明とのことでした。

私は気付くのが遅すぎたんです。

体調不良の翌午前中に家を訪ねた時応答がなかった。
あの時点の生死は今後誰にもわかりません。
腐敗が酷かったということはその時点で時既に遅しということだったのかもしれません。

あの日、私が郵便受けの隙間から呼びかけ続けた声が知人に届かなかったという結果がここ数日私を苦しめます。
体調不良の翌早朝も、警察に相談する直前に訪れた夕暮れ時も私は何度も何度もドアをノックして、声をかけ続けました。

出かけているだけだと信じたかった。
寝ているだけだと信じたかった。
居留守を使われているだけだと信じたかった。

だけど私の声の先にはもう既に息をしていない知人が部屋の奥で横たわっていた。

もう会えない。
もう一緒に馴染みの店に行くこともない。
電車に乗ってあちこち出かけることもできない。
いろんな思いが交錯して涙が止まらないんです。

行きつけの店の前を通るたびに否応なく引き戻される現実。
「ぁあ、あの人はもうここには来ないんだ」と思いしらされるわけです。

それから日々自問自答する毎日。
知人のこと助けられる方法はなかったのか?
誰がこの最悪の結果を招いたのか?
支援してくれる人はいなかったのか?
あの人は幸せな人生をはたしておくれたのだろうか?と。

私たちが出会って過ごした期間は5年も経たない短い時間でしたが、それでもまだ20代の私にとっては人生の6分の1の期間を占めるとても長い期間だったんです。

知人を助けられなかったこの悔しやを他の人にも味わって欲しくない。

だからみなさんお願いします。
ソーシャルディスタンスや三密が騒がれている昨今ですが、心の距離はどうか離さないでください。
偶には昔の知り合いに連絡を取ってください。
周りの人を気にかけてあげてください。
困っている人を助けてあげてください。

救えるはずの命をどうか見捨てないでください。



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