考える虫

え~、それでは、とりあえず、アッチョンブリケで。

メッセージ トーベ・ヤンソン自選短篇集【黒と白】を読んで。

 本作は今年の始め、某社の文学新人賞へ応募した作品のモチーフと共鳴している点があり、相通ずる気質と経過をまた別の視点から表現されるその全体に勝手な親近感を抱きま…

メッセージ トーベ・ヤンソン自選短篇集【猿】を読んで。

 この物語について、これはこういうことなのだろうと言葉にすることに躊躇を覚えます。僕は物語のすべてに意図や意味を見出そうとすることについて、あまり歓迎的ではあり…

メッセージ トーベ・ヤンソン自選短篇集【ローベット】を読んで。

 『普通』じゃないことをするローベット。手紙には、最低限、失礼とならないように言葉を添えたようだが、自己弁護的にも響いている。自分の物語の中に生きるローベット。…

言葉の展望台『ちょっとした言葉に透けて見えるもの』を読んで。

 とても興味深い連載です。物語で台詞を登場人物に喋らせる時、それぞれの心理が言葉の泉であると思います。ユーモアや皮肉、気遣いや恐縮をまとった主張や拒否など、あら…

『戯言#01』 髪の色。

 髪の毛の色というのは、太古の昔から、人の関心を惹いていたようです。時間的にも距離的にも遥かとおい、紀元前3000年のエジプトでは、すでに人は植物や鉱物など自然の顔…

戯曲『サロメ』について

 私がオスカー・ワイルドのサロメを読んだのは、二年ほど前である。有名なこの作品を読もう読もうと思いながら、結局ほかへ気が移って、ずるずるときていたのだが、ようや…