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ADHDの仕事中の多動(落ち着きのなさ、集中力の欠落)を防ぐ!目標達成報酬プランニングが強力


ADHDにとって、多動っていうのはかなり深刻な問題ですよね。
特に仕事をしている人にとっては、つらい状況も多いかと思います。

・デスクにじっとしていられない
・一度、電話をとったら、もう業務に集中できない
・ひとつのことをやっていても、衝動的に別のことを始めてしまう

こうやって文章に書いてみると「よく、いままで仕事ができていたね」といったレベルです…(もしかしたら、当の本人は気づいていないパターンが多いかもしれませんね)

私自身、こういった困った特性に長年にわたり悩まされ、仕事で失敗して怒られ続けてきました。
その間に、コンサータ→ストラテラ→インチュニブといったように、ADHDの薬は一通り飲んできましたが、多少は改善されるものの、仕事の実務レベルでは、まだまだ改善の余地がある!といったレベルでした。

しかし、現在では「目標達成報酬プランニングシート」+自分なりのアレンジ
を付け加えることで、仕事上における多動に対し、打ち勝つことができるようになりました。

そこで、効果があった目標達成報酬プランニングシートについて、


・計画が立てられない
・じっとしていられない
・仕事の途中でも別のことを始めてしまう


といった方に対して、
どういうプランを立てれば、時間内に仕事を終わらせ、かつ、ひとつの仕事に対して集中して業務が行えるようになるか?という事を紹介していきます。


目標達成報酬プランニングシートの効果

最初に目標を掲げておくと、常に頭の中に固定されているので、ひとつの業務をしている最中に、別の業務を任されたとしても混乱することがなく、
「今は目標に向かって、この業務をやっている。続けなければ」
と気がそれても軌道修正ができるようになります。

ADHDは、いくつも業務があると、どうしても
「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」
と焦ってしまうこと多いのではないでしょうか?


極端な例かもしれませんが、
実行している中の業務の書類を手に取ったはいいけど、次の瞬間、別の業務を始めてしまう…
そんな経験ありませんか?
私は、頻繁にそういった(衝動的な)ことをおこしてしまっていました。
結果は、業務の手順、順番がわからなくなり、パニックになってしまっていました。もちろん、期限内に仕事も終わらず。

しかし、目標設定報酬プランニングを行うことで、いままで簡単に崩れ去っていた、“順序だてた行動”ができるようになりました。

簡単に聞こえるけど、順序だてての行動ってめちゃくちゃ難しいです。

特に会社では、急な雑務が入ったり、電話対応、上司からの命令…簡単に集中力は途切れてしまいます。
そこで、次に具体的なプランニングの方法を紹介していきます。

具体的なプランの立て方

プランの立て方は簡単です。
下記のようなプランシートを活用します。

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「Q.」の項目に沿った自分なりの答えを書き込んでいけばいいだけというわけです。

◎毎日、短期的な仕事しかしない場合

 →下のデイリータスクのみ

◎中長期でのプロジェクトなどをやっていく場合

 →上で大きな目標を決める、その後、下のデイリータスクをこなしていく

といった感じです。

※実際に、私がパソコンでワードで作ったやつなのでキレイではないです、、、

最初に報酬をイメージさせておくと行動につながりやすい

最初のQ1では、目標(仕事の業務)を達成させるための具体的な事象を書いて行きます。

今まで、目標は決めていたけど、「なんか漠然としたビジョン」ではなかったでしょうか?

「やるべきことはわかる、でも達成したときの意味」というのが分からないんですよね。

だから、この”達成したときの高揚感”が味わえるものを、あらかじめ設定しておこうというものです。

例えば、

・今日中にこの業務を終わらせる→定時で帰ってゆっくりお酒を飲む

・新しい業務を覚える→自分のスキルアップ

※ここんとこポイントです。別に会社のために設定する必用はありません。あくまで、自分がどういう成果があればやる気が上がるか?という事を設定します。

会社では、命令されたり、言われたことを行っていきます。するとどうでしょう??やる気なんて微塵もおきませんよね、、、

それなら、命令されたことでも「自分のため」と設定しなおしてしまえば、モチベーションははるかに上がりやすくなります。


自分のコンディションを把握できるので問題点も把握しやすい

「今日はやたら眠い」
「朝から頭がボーっとする」

といったコンディションの時ってありませんか?
私は頻繁にあります。
特に天候に体調がされやすので、毎日のようにどこか不調です…

そういった、コンディションも含めてQ3.障害コントラスト、に書いておくと、
例えば、
「ねむい」と記入したりすると
「いまの自分にとって集中力を妨げそうな原因になりそうなのは眠気かー、コーヒーのんで気をつけよう」
みたいな感じで、なんとなく対策がとれるわけです。

ほかにも
「やる気がおきない」
だったら、今日、設定した目標だけはとにかく遂行できるように頑張ろう。
と、単純な思考にシフトできるから、なにも考えずにひとつのことだけに集中できます。

結果、後回しにしてもいいような雑務は、ちゃんと後回しにできて、本当に急ぎの用件だけ先に業務を終わらせられるようになるのです。

いってしまえば、セルフコントロールなんだと思います。

最後の“自分への疑問系”が集中への強力な拘束ワードになる

なんだったら、これだけ設定してしまえばOKってぐらい強力です。

目標を設定しても、”心のどこかで他人ごと”なんですよね。

だから、目標に対して質問を投げかけると「自分の事」ってはっきり認識できます。

不思議なんですけど、目標に対して道がそれそうになったらブレーキがかかって、道を修正してくれる魔法のワードになります。

いままで、自分に対して質問なんてしたことなかったので、新しい価値観が生れます。

習慣化し記録を残すことで自信がつきます

これは根拠のない自信かもしれません。
「○○ができる」
「国家資格を持っている」
といった具体的な指標にはならないかもしれません。特に、他人に言ったところでスゲーとはならない類かもしれませんよね。

それでも、毎日、プランの記録を残しておくことで「自分はいままで、これだけのことを積み重ねてきたんだ」って、簡単に実感できるわけです。

あたな自身、今までの人生の中で誇れるものってなんでしょうか?
すぐに答えれるものって、数少ないかもしれません。

であれば、このプランシートを使えば、自分が行ってきた活動の全てを記録しているので
「自分は過去にこういった実績を残してきた」
と胸を張って言えるわけです。

もちろん、他人には見せれないけど、そもそも、他人に見せる為に集中力や落ち着きを手に入れたいわけではありませんよね?
自分自身が成長したいから、努力をしている、改善を行っているのだと思います。

であれば、最初は「こんなの意味ねー」って思うかもしれませんが、大事なのは習慣化です。
2~3回、朝の仕事を始める前にやってみてください。
いつの間にか習慣化できます。

※ポイントは、パソコンとかで、簡単に済ませてしまうこと。手書きの方が効果はありそうですが、正直面倒です…、であれば、簡単だけど長続きさせるほうが効果的です。


アホらしい、意味ないと思う前にやってみる

いままで、ADHDや集中力関係の本を読んだだけで満足したりしていませんでしたか?
私は満足してしまっていました。


こういった、「プランニングシートなんて使うとかアホらしい」「自分には、こんなのに頼らなくてもできる自信がある(根拠はなし)」っていう思いがあり、実践してきませんでした。


気がつけば、30代にはいっており、そこでようやく「このままではマズい…」と藁にもすがる思いで、行動を起こしました。

結果、薬無しで仕事もできるようになり、生活の質も大幅アップしました。

何が言いたいかというと、
(特に若いひと)やってもみないうちから、行動を起こさないのは、逆に遠回りですよ。

仕事が出来るようになりたい。

メンタルを安定させたい。

と思っているのならば、遠回りにみえるようなことでもコツコツと積み上げていく事のほうが近道になることもあります。

私は30代にはいってからでしたが、20代であれば、今からでも十分に改善の余地アリです。もちろん、40代、50代でも遅くないと思います。

小さなことで、しょぼく感じるとは思いますが、こういった小さなことの積み重ねが自己改善に繋がっていきます。
少しずつ、コツコツやっていきましょう。そして、平穏な暮らしを手に入れましょう!


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